*****ご注意!!一部ネタバレの可能性があります!*****
東京・五日市署管内で発見された男性の首なし遺体。
切断面はまるで斬首刑のように一瞬にして切られた可能性があった。
捜査は徐々に事件に新興宗教団体の出家信者の奪還が関わっていることをつきとめる。
捜査にあたる鵜飼刑事の行動は何やら秘密がありそうで、果たして事件と関係があるのか。
終盤は複数人の首が簡単に切られ、死者もでて誉田作品お決まりのグロい表現も健在
それでも、かつてほど刺激的ではなくなった感じがしなくもない。
信者に信じ込ませるために薬物を使ったあげく、教祖がすでに薬物で錯乱しかけていた設定には背筋が寒くなった
が、宗教団体が関係する事件だったためか、新しさ・意外さはなく、全体的に既視感を感じる作品だった。
2021年11月10日第一刷発行
初出 小説すばる 2020年11月号-2021年7月号
装幀 岡 孝治
写真提供 AGE/PPS通信社
カバーはもちろん、装幀は禍々しさ感じるもので誉田ワールドでした。