今月上旬のシンデレラに続き、METライブビューイング リゴレットを観てきた
女心の歌やリゴレットの四重唱など有名な曲をはじめ耳馴染みの良い曲ばかりのリゴレット
悲劇のストーリーで現代にも起こりうる話ではあるが、とにかく曲が素晴らしくて感情に寄り添う
ヴェルディって凄いんだな、と改めて思った作品
メトロポリタン歌劇場が新演出で1月下旬に上演した
オープニング映像の前に珍しくメトロポリタン歌劇場の外の風景が映し出された。
暴雪の日だったよう。
それでも客席は満員の入りで皆マスクを着用していた。
オーケストラも指揮者・弦楽器奏者はマスク着用だった。
新演出のリゴレットは舞台を16世紀から1920年代のワイマールに移した。
幕間のインタビューで、その時代を舞台にすることで、ファシズム前夜の欺瞞な指導者たちが信頼を失った時代や、階級差別・女性差別、貧富の差が見て取れる舞台演出になったと解説されていた。
煌びやかなマントヴァ公爵の邸宅や着飾ったパーティー風景の一方質素なリゴレットの自宅やジルダの衣装、荒んだ居酒屋など明暗のコントラストが強い場面・場面が回り舞台装置の効果もあり、途切れることなく話が展開していた。
リゴレット(イタリア語 上演日2022年1月29日)
演出: バートレット・ショー
リゴレット: クイン・ケルシー
ジルダ: ローザ・フェオラ
マントヴァ公爵: ピョートル・ベチェワ
指揮: ダニエレ・ルスティオーニ
演出: バートレット・ショー
リゴレット: クイン・ケルシー
ジルダ: ローザ・フェオラ
マントヴァ公爵: ピョートル・ベチェワ
指揮: ダニエレ・ルスティオーニ
リゴレット役のクイン・ケルシーはMETオペラの常連
特にヴェルディ作品では欠かせないとされていて、昨年の椿姫の父親役でも存在感を出していた。
マントヴァ公爵役のP・ベチャワは2006年からMETのリゴレットで同役を務めていて3演出目になるそう。
テノールは通常ヒーローだけど、リゴレットでは悪役ね、とインタビュアーに振られ、それでも最後まで死なない悪役だよ、女心の歌が歌えるし、、、と返したのには笑ってしまった。