月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

長月と神無月のおたより

2018-09-02 21:21:00 | 社会との繋がり
長月を思う季節便り

桐一葉 日当たりながら 落ちにけり
                  高浜虚子

訳;残暑に陽射しを受けて 不意に桐の葉が一枚落ちました
  もう秋がきたのですね


秋は和菓子の美しさが増す季節です 
銀座 菊廼舎様の店頭も秋の色合いへと変化しております


暦を観てみましょう

9月の和名は長月、菊月、梢の秋です
 秋色を感じる名前が増えます

白露(9月8日)
  草木に露が降りて白く光って見えるころ
  秋の気配が深まり始めるころです

重陽(9月9日)菊重の節句とも言われます
  前の晩に菊の花に真綿をかぶせ菊に露が降り 
  香りを含んだ綿で肌をなでると若さが保てると言われていました 

奇数は縁起の良い陽の数字とされその中でも九は最大値
その最大値が重なる大変縁起の良い日とされています

十五夜(9月24日)芋名月 旧暦の八月十五日
  旧暦七・八・九月の真中で中秋と言われます

10月の和名は神無月・時雨月・小春月・初霜月
  冬支度の頃ですね

十三夜(10月21日)豆名月・栗名月です

今月の銀座菊廼舎様の本店ディスプレーは

秋橙をテーマにしています

楓が紅葉して美しい姿を見せ 菊の花も秋の色を添えています
秋のみのりを感じる栗の実をふくろうが見つめています

古来縁起の良い鳥とされており
「福老」幸福に歳をとる意見合いがあり 
商売繁盛の守り神として商家のみならず
 一般のご家庭にも好まれる置物です。



秋色へ 
そしてゆっくりと初冬へと季節が変わるころ
自然界の驚異の中にあっても、
季節を楽しむひと時でありますように






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