月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

初空月晦日にて

2012-01-31 10:49:00 | コミュニケーション
こんにちは

初空月の晦日になりました。
この冬ものこり数日 でも 寒さはまだ当分続く模様です

北の豪雪地帯のご苦労は
首をうなだれて横に振りたくなります

ここ数年ずっと暖冬が続いて
きっと今の若い人たちは豪雪を知らないでしょうね
30年くらい前までは ごく普通の生活をする街中にも
100センチくらいは積もっているのが当たり前の風景でした

暖冬といわれるようになってから
街中を歩くのにも苦労しなくなっていたはず
それが今年のこの豪雪に戸惑っている
北の若者たちが沢山いるのだろうと思う

道の脇のほうは側溝に落ちるから歩いちゃいけない

軒下は雪が落ちてくるから通ってはいけない

深夜は除雪車が通るから 外出は控えないといけない

早朝はその雪が凍っているから屋根に乗っちゃいけない
万が一転落した時に凍った雪で頭を打ってしまうから。

昼間はつららの下を歩くな。
落ちてくるから刺さったら危ない

かまくらを作っても
凍って固まるまで中に入ってはいけない

ほら。。解りきっているようなことでも
意外と日々の事故が起きていることなんです
昔はお年寄りが子供たちに 口を酸っぱくして
何度も解いていました
それが ここ10年くらいは暖冬が続き
お年寄りも真冬に外を歩くのに
あまり困らないほどになっていました

テレビを見ていて カンジキをはいて屋根に乗って
雪下ろしを上手にするのは高齢者
若いころに充分に経験を積まれた方達ですね
居住環境が変わっても
天候までは左右することはできない
こうやって豪雪の年が戻ってきたりするのですね

去年の震災の跡が雪の下に隠されて
その雪に生活を邪魔されて
どうしてこんなに 
北の方達がご苦労を強いられてしまうのだろうか

今日 どうしてこういった話から始めたのかというと

先週お花屋さんの社長さんと
来月のお稽古の花の相談をしました
2月の末にひいなの祭りに合わせて
桃の花のお稽古を予定したいと
相談をしたのですが、社長さんが即座に
今年は桃の花は手に入れるのが難しいですよ
と お返事を返されました

一瞬 私にはどういったことなのか
理解できなかったのですね

うかつだったのですが・・

花桃の生産者は福島に多いのです
あの3月の震災と原発事故による避難生活
立ち入り禁止地域に 多くの生産者がいたこと
そういった諸事情から 
出荷量がかなり落ちてしまうという
そういう説明がありました

言葉に詰まる・・
こういう瞬間ですね

原発事故による対地入り禁止地区避難生活

振り返ると

去年の夏あたりから実は花屋さんたちは
出荷量が落ちてしまい
売りたい花を買い入れるのに
ずっと苦労をなさっています
生産者さんたちのご苦労を共に背負っています

各地でのいけばなの各流派の花展が
昨年は中止が多くなりました
それも さまざまな配慮を含め節電や交通事情

なによりも
花が手に入りにくくなっているという事実

ささやかな花展の後、各支部の研究会では
枝物などを再利用して
数度使うなどの苦労もありました


震災後 東日本の花木は大打撃を受けています
それは想像しやすいことですね
生産者と生産大地が被災しているのですから
出荷されてこなければ売る花が手に入らないのですから
西日本の生産者さんたちと取引したり
輸入に頼ったりします

それでも 東日本の生産者さんたちの花を・・と
わずかな出荷量も市場で取り上げる
そういった努力をなさっています
少しでも多く 高値で。。。

そのさらに苦労を高めてしまったのは
福島の原発事故です
地震の被災だけだったら・・今年に向けて来年に向けて
今頃ものすごい努力を
経験豊富な生産者さんたちはできたはず
立ち入り禁止地域であったり 
避難勧告が出ている地域では
それもできないのです
心痛む日々を過ごされているでしょう
生き残った桃の樹は育ち続けているでしょうから。。。


市場でも放射線量を確認する努力が続いています

いつまで・・どこまで・・こんな苦労が続くのでしょう

たった一輪の花も人の心を 動かすこともあります
たった一輪の花が人の心を 温めることもできます
たった一輪の花が亡くなった方達への追悼になります


震災の後 震災地の花屋さんが貴重な自分の飲み水を
花の水揚げに使い 供養の花を買いに来る人たちのために
花を売り続けていたこと
心の中に刻んでおきたい

去年の今頃を振り返る
3月にそんな非常事態がおこるなどと
思いもせずに
春が来るのを たのしみに過ごしていました

それは 悪いことではない
誰も明日のことはわからないのだから

今年は少し違う
悲しみを乗り越えないといけない春がくるということ
少しでも北の人達の生活が楽になるように
せめて豪雪の生活から解放されるように
暖かい春が早く来てほしいと願っている

経験豊富な人達が
後世に経験を伝える時間を取り戻せるように

心穏やかなひと時が戻るように願っている


そして もし 福島の桃が手に入るなら
多少の高値でも買い 生産者の苦労に感謝したい私がいる

いま できることを すこしづつ


Good day and Peace and Love


注;花桃は長野、山梨、
全国に多くの生産者さんたちがいらっしゃいます。















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♪虹の玻璃♪







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