月の雫海の吐息

月海です。うさうさと感じるままに、思うままに、
言の葉つづりしてます

梢の秋

2017-09-22 06:20:00 | 想い月
長月と神無月に心寄せるお便りを少しだけ。。。

秋が深まって参りました

銀座菊廼舎様のディスプレーも秋へと変わっております

9月の和名は菊月・紅葉月・梢秋 などがあり
植物にちなむ文字がつかわれています。
自然界の色合いが日本古来の美しい頃と思えます。

9月7日は白露。
処暑から数えて15日目頃、仲秋 になります。
草の葉に白い露が結ぶという意味です。
白露という表現は陰陽五行説の
秋の色が『白』とされている所からきていると思われます。

野には薄の穂が顔を出し『尾花』と名を変えていきます。

9月9日は 重陽の節句(菊の節句)五節句の一つです。
菊は長寿の薬とも言われ、邪気を払い長寿を願います。
旧暦の話なので菊の美しい頃合いはもう少し後ですね。

奇数最大の数の九が重なる大変縁起の良い日とされます。

10月4日は『十五夜』旧暦の八月十五日。
旧暦七・八・九月の真中で中秋と言われます。

10月の和名は時雨月・小春月・初霜月 などがあります。
紅葉が深まるころの天候を感じます。

11月1日は『十三夜』です。
片見月を嫌う風習があります。
季節を大切にする日本人らしい考え方です。


今月の菊廼舎さまの店先は ふくろうと秋橙色です。
ふくろう(梟)は古来縁起の良い鳥とされています。
「福老」幸福に歳をとる意見合い。
見通しが良い事の象徴、金運を象徴するものでもあります。
商売繁盛の守り神として、商家のみならず
一般のご家庭にも好まれる置物です。

目がくりくりっと愛らしい表情の梟が
蔦の紅葉を楽しんでいます。
秋にちなみ菊の花を添えてあります。
掛け花はアケビを飾りました。

夏色から秋色へ 
そしてゆっくりと初冬へと季節が変わるころ
自然界の色合いを楽しむひと時をお楽しみくださいませ

お時間がございましたら
梟に会ってきてくださいませ

皆様の秋が 素敵な時となりますように


Good day and Peace and Love







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水無月の想いを

2017-06-03 18:50:00 | 想い月
みなさま ごきげんよう
梅雨が近づいてきています。蒸し暑い夏の始まりが感じられます


銀座菊廼舎様のディスプレーも
梅雨を想うシーンにかわります

今月の和名は水無月、風待月、常夏月、鳴神月など
琳派絵画を想い出します。

水無月は和菓子の世界には大切な月です
すこしいわれをお話ししますね

16日は嘉祥の日、和菓子の日です。
「嘉祥の祝」は、疫を逃れ、健康招福を願う めでたい行事です。
16個の和菓子を食べるしきたりがありました。

「氷室の節句」(陰暦6月1日に氷室の氷を宮中や幕府に献上する)
には、当時貴重な氷に小豆を乗せて甘味を楽しんでいたそうです。
三角の形は、神事に使う御幣(ごへい:神祭用具)を見立てた
という説があります。

6月30日は、旧暦の夏の終わりの日であることから、
夏越の祓(なごしのはらえ)
または水無月祓(みなづきばらえ)と呼ばれます。

茅の輪くぐりをして厄を落とします。
茅の輪の両脇に笹が祭られ、
それが江戸時代に七夕の笹飾りに転じたともいわれます。
1年の半分が過ぎるので、半年分の穢(けがれ)を
はらいます。暑さが厳しい時期、疫病などの災厄を祓い
無病息災を願う意味もあるようです。


今月のディスプレーは、
紫陽をアレンジして梅雨時の花を揃えてみました。
紫陽花・アリウム・大手鞠・ペンタス・ドラセナ
この季節ならではの花達です
傘は番傘を思わせるような傘にしまし。
鎌倉彫調の漆加工を施された和紙で作りました
雨上がりの翡翠の水溜りには青い空が写っています
カタツムリが遊びに出てきました
そんな梅雨時の一コマをイメージしています

銀座へお出かけの際は 銀座コア 地下一階
銀座 菊廼舎さんへ お立ち寄りご覧くださいませ
お店の中で甘味に冷たいお茶を添えてもらって
暑さをしのいでください

今年も暑く蒸し暑い雨の日が続きそうです
どうぞ皆様 お体を大切にお過ごしください


Good day and Peace and Love














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端午の節句に寄せて

2017-05-01 11:10:00 | 想い月
ごきげんよう

五月雨を あつめて早し 最上川

GW を楽しまれていらっしゃいますか
あと数日で 立夏を迎えます
文字通り 夏が始まります

すでに 気候は夏のような日々がおとずれて
昼間は半袖で過ごす陽気となっております

いくつかの 江戸折形から草木つつみと胡麻つつみを
参考にご紹介しております

こういった作品を眺めながら 
粽や柏餅を召し上がるのも楽しいと思います


5月から いよいよ
江戸折形を作って楽しむ場を開きます
ご興味のある方は ご連絡くださいませ
非公開となっておりますが コメントを記入していただけますと
折り返し ご連絡させていただきます
メールアドレスを 必ずご記入くださいませ


爽やかな風を楽しむ 連休をお過ごしくださいませ

Good day and Peace and Love









江戸折形 兜の胡麻つつみ 菖蒲の花つつみ 



江戸折形 たきもの類つつみ 兜の胡麻つつみ


江戸折形 兜の胡麻つつみを応用して飾り物








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桜流水

2017-02-03 23:48:00 | 想い月

如月のお便り


「立春大吉」

「立春」の日の早朝、禅寺の門前に張り出される文字。
意味的には謹賀新年にあたります。

「春節」は、天体の動き(立春の直前の新月の日)
として新たな年めぐりが始まります。
冬土用が明けて春がやって参りました。
節分会、暦の晦日行事が終わり
立春を迎えて春のスタートとなります。



二月の和名には 
梅見月・衣更着・木芽月など、自然の命の移り変わりを
感じる呼び名が目につきます。



「ひいなのまつり」 

上巳の節句(最初の巳の日)と言われ
【ひいな遊び】が原点と言われます。

「ひいな人形」

人形とその道具は女子教育の知育玩具でした。
女性のたしなみ などを学ぶための玩具でした。
平安時代には【曲水の宴】と言われ、
疏水に流れる盃が自分の前に届くまでに
詩歌を詠み、盃の酒を飲み欲し次へ流し送る。
平安時代の宮中行事を再現する禊祓(みそぎはらえ)の神事です。


「桃の節句」

桃は子宝を表す縁起物とされています。
桃の葉には薬効があり、厄を落すという意味合いがあります。
昔は子供が育ちにくい時代もあり親の願いが表れています。



今回はひな人形を飾りました。
友禅和紙を使い、重ねて折り重ねてあります。
左側に男雛、右側に女雛を飾り、『関東飾り』にしてあります。

日本は古来、左は右より格が高いとされ、
お殿さまはお姫さまの左、つまり向かって右にになります。
京都飾りは、古来の慣わしに従って
男雛が向かって右側になっています。

現在一般的な『関東飾り』は、
向かって左に男雛になっています。

なぜ男性が左側になったのでしょうか。
それは大正天皇が関係しているとされています。
明治時代、西洋の流れを受けて国際儀礼で

「右が上位」の

考え方が取り入れられるようになりました。
大正天皇が即位の礼で、
洋装の天皇陛下が西洋のスタイルで
皇后陛下の右に立たれた事から
この風習が広まったとされています。

ひいな人形に桃の花を添えて
桃の節句を表現いたしました。

木の花つつみに鮑結びの応用を結び
花をつつんでもほどけないように
ご縁を結びました

店先には 早々と桜餅が並んでます
まだ さむい時期ですが
春の早どりに お時間がございましたら
ひいな飾りを観ながらお茶を一杯お楽しみに
お出かけくださいませ

銀座コアビル 地下1階
銀座 菊廼舎様にてご覧いただけます




春色に心揺れる季節、
寒さに油断せずご自愛の日々をお過ごしくださいませ。



Good day and peace and Love















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春を待つあいだ

2017-01-13 19:35:00 | 想い月
睦月のお便り


寒中お見舞い申し上げます

お正月気分が暦はまだ抜けきらぬ頃
一年で一番寒さの厳しい時期
暖かいものが嬉しい頃合いです

今年も暖冬のようで
すでに春の気配を植物は漂わせております

一月の和名は
初見月・初春月・初空月 があります
冴え冴えとした寒中を楽しむ
お洒落な呼び方が並びます



11日は鏡開き
 小豆を煮てお汁粉がふるまわれ
15日は小正月
 小豆の粥を煮て神様に備えます

ここまでを松の内と呼びます
(昨今は七草を過ぎると
松飾を片付けてしまいますね。。。)


『立春正月』という呼び方もあります

季節の節目を節句といいます

二十四節気では、立春から
一年が始まります。

おつな方は立春に年賀状を送られる方も
いるようです。

節分は 晦日祓い と 考えて
一年の厄を鬼に見立て、豆(魔滅)をまいて
鬼(厄)を追い払うということになります

豆まきに使う豆は必ず炒り豆を用います
拾い忘れた豆から目が出ると縁起が悪いとされており
 「魔目」を「射る」ことで
「魔滅」となるという説もあります

柊のとげを鬼が嫌うので戸口に置いて侵入を防ぐ
という説です
柊を庭の門の近くに植えることも多いと思います

今月の銀座菊廼舎様のディスプレーは

『節分』をテーマに作品を仕上げてあります

升にいり豆をたっぷりと用意して柊を飾り
 店先から鬼の侵入を防ぎます
お福と鬼の面 タラの木で作った鬼の棍棒
を飾ります

お花はすでに冬の寒さに負けず咲き始める
連翹と寒牡丹などを取り合わせました

この時期は花木と呼ばれ葉よりも
花が先に咲く植物が続きます

『冬 来たりなば 春 遠からじ』




銀座へお出かけの際は

銀座コアビル地下1階
菊廼舎さんのお店先でお茶でもいかがですか


 お風邪を召しませんようご自愛しつつ
春を待ちながら寒さも楽しむ日々をお過ごしください

皆様へ 良き春が訪れますように

Good day and Peace and love







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