猫の日暮らし

大阪南河内でTNR、保護、啓発活動をしています。
不幸な命をうみださない社会をめざして。

12/4刈谷市地域猫セミナー参加してきました。

2022-12-14 23:01:00 | 猫カフェ、勉強会、ねこの会、譲渡会お出かけ
12/4刈谷市で行われた
「Let's地域猫セミナー2022はじめよう!
みんなのための地域猫対策」
に参加してきました。

地域猫活動を発案された黒澤泰先生の
地域猫セミナーです🌱




愛知地域猫実行委員会委員長の植木氏が
「この活動は猫を擁護する活動ではない
ボランティアの活動ではなく
住民の活動である」
ことを言われていました。

ボランティアはあくまでお手伝い
ボランティアががんばりすぎると
住民は何もしなくてすむんですよね。

ボランティアも生活も仕事もあります。
ボランティアだけでは解決ができない。

市民が猫を減らすためにトラブルをなくすための
住民の活動なのだということを挨拶されました。






黒澤先生の講演はやはり分かりやすかったです。
ぜひこのセミナーの内容をあちこちで
開催できたらと思いました。

そしてパネルディスカッションに進みました。
地域猫活動の費用負担
高齢者の猫問題
URの地域猫活動
自分の住んでいない地域の猫問題
公園での活動など
興味深い内容盛りだくさんでした。





猫の問題ってどこも同じなんですよね。
TNRだけだとすぐに元通りに戻ったり
保護が増えたり、餌をやるな
と住民トラブルになりやすいです。

地域住民主体になると時間はかかるけど
トラブルがなくなり、協力者が増え
地域の人間関係が円滑となるんですね。

生命を尊重できる命に
優しい街づくりができます。

猫へのクレームがどんどん猫を
心配してくれるような相談に
変わっていくのだそうです。

TNR先行型地域猫活動という言葉がありますが
地域猫活動は誤解が多いと言われてました。




私たちもそうでした。
TNRと地域猫活動の違いって
よく分かってませんでした。

活動を続けていくうちに
TNRは終わりがなくて
なかなか地域の方に理解してもらえない
と感じるようになりました。

あちこちTNRに行くと保護が増えていきます。
個人負担の大きい
しんどい活動と思います。





地域猫活動はTNRに加えて
適切な管理が含まれます。

これを地域で合意形成をとることが
すごく大事なんだということです。

時間もいります、難しくもあります。
ハードルは高いです。

でもここを行うことで
人と猫が共生できる社会の実現が
叶うのだと思いました。

一回で諦めることなく
何度も何度も話し合いを重ねて
地域の方に理解してもらう
プロセスが大事!

難しくも1番、大切なこと
なんだと思います。



またそれには行政の役割が大切になってきます。
行政の持っているものがあります。

それは信用、場所、広報、お金だそうです。
1番は信用を貸してもらうと
地域の合意形成がとりやすくなります。

行政が活動の後ろ盾になることが必要です。






午前中は行政向けの地域猫活動セミナー
だったそうです。

地域猫活動に取り組んでる行政は参加するけど
取り組んでないところは参加してない
と言われてました。

いちばんお願いしたことは
現場に行ってください
ということだそうです。

現場に行かないと問題がみえてこないんですよね。
私たちも相談があると現場に行きます。
同じですね。

また餌やり禁止ポスターは
1番簡単な方法だとも言われてました。

猫問題がすべて餌やりさんのせいに
なってしまうんですよね。

野良猫は野生動物と思ってる職員もまだまだいて
勉強してもらいたいと言われてました。




高齢者の猫問題も顕在化してきました。
昔は外に放り出されていた猫も
それは遺棄であることが
認識されてきたのかもしれません。

高齢者の飼ってる国勢調査ならぬ猫勢調査が
必要と言われてました。

どこも同じような猫問題が起こっています。
猫の問題を解決するには地域のつながりで
猫の問題を解決する『地域猫活動』
これしかないんじゃないかと言われてました。
私もそう思います。



最後に愛知県の地域猫の団体さんが18団体
壇上にあがられて挨拶をされていました。

「たった1人で問題を解決することはできない
野良猫をなくしたいという
私たちの願いは同じです。
みんなでつながっていきましょう」
と言われていました。


数はパワーですね🌟
猫ボランティアさんはそんなに
たくさんいるわけではありません。
保護にも限りがあります。

あちこちのTNRを手がけるより
住民のできないところのお手伝いなら
負担も軽いです。

自分たちで猫の問題を解決できる地域を
増やすアドバイザーが
猫ボランティアの役割となります。

住民がいちばんできないところは
捕獲ですね。
やり方を伝えてできる人を増やしていきたいです。
私たちも最初はできなかったけど
たくさん失敗してできるようになりました。
レッツチャレンジ✨


大きな学びをありがとうございました。
また活動に活かしていきたいと思います。
大阪でも地域猫活動が進むと
いいなと願っています。

コメント
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