獅子風蓮のつぶやきブログ

日記風に、日々感じたこと、思ったことを不定期につぶやいていきます。

池田大作の光と影 (その3)

2023-12-12 01:56:41 | 創価学会・公明党

d-マガジンで、池田氏死去にともなう特集記事を読みました。
引用します。


週刊現代 2023年12月2・9日号

池田大作の光と影

創立記念日である11月16日に突如公表された池田大作名誉会長の逝去。享年95。毀誉褒貶の激しいカリスマは、「怪物」 か「聖人」か。その生涯や教えに多角的に迫る。そして公明党の行く末やいかに。

(つづきです)

Ⅲ、もはや選挙も盤石ではない
 公明党はどこへ向かうのか?

〈池田大作先生が霊山(りょうぜん)へ〉
〈仏法史上不世出の大指導者 師弟不二をき世界広布の壮挙〉
11月19日付の聖教新聞は、創価学会名誉会長・池田大作氏の逝去を独特な言葉遣いで報じた。紙面には「池田先生の偉大なる足跡」が細かい表とともにびっしりと綴られている。
池田氏の訃報を受け、公明党の山口那津男代表は、20日の参院議員の党会合でこう挨拶した。
「これからの公明党はどうなるのか、いろいろな声もあるかもしれない。しかし、『大衆とともに』という立党精神を変わらぬ原点として永遠に守り抜いてまいりたい」
集まった公明党議員からは拍手が沸き起こった。ただ、「いろいろな声もあるかもしれない」との発言は、党内が動揺していることをうかがわせた。
池田氏は'64年に公明党を創設した。32歳で第3代会長に就任して以降、創価学会の政界進出に主導的役割を果たしてきた。その池田氏が15日、老衰のため、東京・信濃町の自宅で亡くなった。その死が公に知らされたのは3日後の18日、すでに家族葬を済ませ、荼毘に付された後だった。
「11月18日は創価学会の創立記念日であり、牧口常三郎初代会長の命日でもあります。あえてこの日に発表したのは、学会員にとって11月18日をより特別な日にしようという意図があったのではないでしょうか。逆にいうと、それだけ学会にとって池田大作氏の存在は大きかったということです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)


先生のために頑張ってきた

そんな池田氏が公の場に姿を見せたのは、'10年11月22日、米国の大学からの博士号授与式に出席したのが事実上最後とされる。10年以上、表舞台に出てきていなかったため、その死が政治に与える影響はそれほど大きくないと見る向きもある。
「そもそも池田さんが表に出てこなくなってから、第6代の原田稔会長の下で長い間、自公関係は続けているし、さほど関係性は変わらないだろう」(自民党閣僚経験者)
この言葉を裏付けるように石破茂元幹事長もこう語る。
「(池田氏死去での影響は) ないでしょう。イスラム教にコーランがあるように、創価学会には池田先生が書いた名著『人間革命』があるわけだから」
小説『人間革命』は学会員から聖典として崇められているという。キリストやムハンマドと同様に、池田氏は死後もなお影響力を残すと石破氏は見ているようだ。
一方で、池田氏とじかに接してきた公明党の議員の間には動揺が広がっている。
ベテラン議員は、
「なんと言われようが、池田先生が党の精神的支柱であったことは間違いない。選挙戦への影響は大きい」
と危機感を抱く。
実際、池田氏が表舞台から姿を消してからというもの、公明党の集票力はあきらかに低下している。参院選の比例票は'04年の862万票をピークに減少傾向となり、昨夏は618万票まで落ち込んだ。背景にあるのが、学会員の高齢化だ。
「公明党の選挙運動を支えてきたのは、創価学会『婦人部』でした。婦人部は主に既婚の女性会員の組織で、そこに属する女性たちが『池田先生のために』と懸命に選挙運動に邁進してきた。
ところが、婦人部は一昨年、主に未婚の女性が入る『女子部』と統合さ れ、『女性部』となりました。婦人部の高齢化や女子部の減少が進んだことが影響していると見られます」(ジャーナリスト・ 山田直樹氏)
女性の社会進出が進み、専業主婦のように機動的な選挙運動ができる人材が少なくなっていることも、集票力の低下の一因と見られる。
この現状に、池田氏の死が追い打ちをかける可能性はおおいにある。
「池田大作という人物を崇拝し、選挙活動で、集票の核になっていた特に婦人会員などは、『池田先生のために』と、選挙に鼓舞する人が多かった。その道標が消えて、今後の得票に大きく影響するかもしれません」(ジャ ーナリスト・段勲氏)
そもそも公明党自体が、池田氏を守るための政党だったという指摘もある。ある公明党元幹部は、「公明党議員は池田氏の私兵」という位置づけだったと証言する。
「'90年から'92年にかけて国税庁が学会本部に初の税務調査を行いましたが、このとき国税庁は、学会マネーだけでなく池田氏の個人資産も洗い出そうとしました。池田氏はパニックに陥り、『私を守れ』と公明党議員を怒鳴りつけた。学会にとって池田氏は聖域であり、国税庁が介入してくることは何としても避けねばならなかったのです。
池田氏の資産問題があったために、公明党は国税庁ににらみが利く政権与党に参入することを決めたのです」
公明党が自公連立を組んでいる最大の目的は、国税庁から池田氏を守ることにあったというのだ。しかし、なんとしても守らねばならなかった池田氏はもういない。一部の学会員からは、「政治活動からは手を引き、宗教活動に専念すべきだ」という声も上がり始めた。
公明党内部からも、「衆院小選挙区の撤退論が再び起きるかもしれない」(公明党幹部)という声が聞かれる。
「日本維新の会は公明党が議席を持つ大阪4選挙区と兵庫2選挙区に候補者擁立を検討しており、公明党は最悪の場合、次回の衆院選で6議席をすべて失うことになります。そんなことになれば、公明党は小選挙区から撤退せざるを得なくなる」
公明党や創価学会の集票力が弱まれば、連立を組む自民党との関係にも変化が生じてくる。 自民党中堅議員が言う。
「組織力が低下すれば、これまで学会の組織票が欲しいために要望を聞いていた自民党議員たちもあまり忖度しなくていいことになる。それはそれでいいのかもしれない」
自公関係に亀裂が入れば、政界再編に直結する。憲法改正を党是としている自民党からは、「この際、改正に慎重な公明党は切り捨てて、維新の会や国民民主党と組んではどうか」(自民党幹部)という声まで上がり始めている。麻生太郎副総裁が、公明党幹部を「がん」呼
ばわりして、両者の関係が冷え込んだことも記憶に新しい。
「根っからの公明党嫌いの麻生さんは公明党との連立を解消して、国民民主党など他の野党を連立に引き込み、さらなる防衛力増強や憲法改正を実現させることを目論んでいる」(自民党関係者)


「平和の党」も名ばかりに

とはいえ、そんなに簡単に手を切れるわけではない。公明党にとっては与党でいることのメリットはいまだに大きい。
「公明党は国土交通大臣のポストをあてがわれています。国交省は陸海空の公共事業を発注するかわりに票やカネが入ってくる。地元で受ける陳情の7割は道路や建築に関わるものだから、布教活動にもうってつけです。公明党は国交大臣のボストを決して手放すつもりはないでしょう」(前出・自民党閣僚経験者)
いくら集票力が衰えているとはいえ、自民党にとっても、創価学会はいまだに欠かせない票だ。ある自民党幹部が言う。
「私は若手議員に『公明党は下駄の雪だ』といつも諭している。どんなことがあったってついてきてくれるのだから、こちらから切る理由がない。それに維新の会や国民民主党と組んでも、正確な票数を動かすことはできない。それに比べて、公明党には多少減ったとはいえ、1選挙区で2万票と言われる強固な組織票があるのだから、選挙のときにも計算が立つ」
自民党と公明党はお互いに持ちつ持たれつの関係なのだ。
しかし、安定した関係が池田氏の死後も続くはずがない。創価学会の集票力が低下し、自民党が議席を減らせば、政権を維持するために維新や国民民主党と連立を組まざるをえないからだ。
そうなれば、公明党の発言力は相対的にどんどん弱まっていく。
「公明党はいまでさえ、自民党にやりたい放題にやられて、「平和の党」という大義名分はどこへやら。米国からのミサイル購入や辺野古への基地移設など、軍備増強を自民党と一緒になってやっている。もちろん学会員たちの不満は募っています。それでも、池田先生が聖教新聞で折に触れてメッセージを発表し、そのカリスマ性で矛盾をなんとか抑えてきた。
しかし池田先生の死でそのタガが外れてしまえば、平和主義の学会員たちは自民党から離れるよう、公明党に迫っていくことになるでしょう」(公明党関係者)
それでも自公連立を続けていくのならば、「これ以上ついていけない」と学会をやめる人も出てくるはずだ。集票力はますます下がり、さらに発言力は弱っていく。
負のスパイラルに陥り、公明党と創価学会は共倒れになる可能性がある。
前出の段氏が語る。
「創価学会は、池田氏を組織の象徴として祭り、いわば『池田教』と呼んだほうがふさわしかった。その支柱が姿を消したことで、創価学会公明党の勢いが鈍化していくことが予想されます」
「羅針盤」を失った公明党と学会員の前途には暗雲がたれこめている。


解説
今回の記事は署名がないので、編集部の書いたものと思われます。

各方面の識者の意見をまとめる形で記事にしています。

創価学会・公明党が衰退する方向にいくだろうと、誰もが予想しています。


獅子風蓮



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