塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り 江戸のレシピ 視聴草

2014-07-17 05:41:15 | ミュージアム巡り_2014
 幕末の旗本、宮崎成身の雑録「視聴草」の中に、文化14年の大
喰い&大酒大会の記録が掲載されている。

 それは柳橋の万屋八郎兵衛の店「万八楼」を会場に、大酒大食
の会が開催されたもので、この時の成績優秀者の名前が記されて
いる。当日は、酒組、菓子組、飯組、鰻組、蕎麦組の5種目に分
かれて競われた。
 まず、酒組では堺屋忠藏(68歳)が三升入りの大盃で3杯飲んだ
うち、出席者に一礼して帰ったという。また、鯉屋利兵衛(38歳)
は、その倍以上の6盃半を飲み干した。ところが、利兵衛はその
場でぶっ倒れ目覚めた後、茶碗で17杯の水を飲んだという。
 しかし、上には上が。小石川春日町の大坂屋善右衛門は、五升
入りの丼で5盃半を飲み干している。合計二斗七升五合(1升瓶で
27本半)。この時、大坂屋は72歳だったという。
 菓子組では、丸屋勘右衛門(56歳)が饅頭50個と羊羹7棹、薄皮
餅30個を平らげ、また、蕎麦組の山口屋吉兵衛(38歳)は中盛りの
二八蕎麦を63杯平らげている。
(国立公文書館:千代田区北の丸公園3-2)


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