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『「輪」という概念』や『ビジネスにおける「中道」』で紹介したTom’s of MaineやWhole Foods Marketは、「企業の利益と、環境を含めた社会の利益は両立する」という考えを持っています。この一見相反してみえる両方の利益を同時に追求することは、都市計画の分野でも行われているようです。
ふぐ太郎さんがお住まいの、カナダ・バンクーバー(Vancouver)。次回、2010年の冬季オリンピック開催地でもあります。どういう基準か分からないけれど、「世界で一番住みやすい都市」に選ばれるなど、評判上々の都市です。わたしの町の情報誌が今週号で、そんなバンクーバーに学べとばかりに、バンクーバーのダウンタウン再開発成功の理由をレポートしています。Whole Foods Market建設を含むダウンタウンの再開発計画が進行中であるこの町にとっては、バンクーバーから学べることが多いようです。
この記事が強調していたのは、「環境を守りながらも、経済発展を促進する街づくりは可能」だということ。一見矛盾してそうですね。環境へのインパクトを最低限に食い止めながら街づくりを進めるのは可能なのか?バンクーバーは、次のような計画を建てて実行したそうです。
人口密度
ダウンタウンに大勢の人が住むようにする。ダウンタウンの人口が多いほど、そこにある店やレストランが潤し、車に頼ることなく歩いて回れる。それに、高級アパートだけではなく、庶民の手が届く価格のアパートも建設する。ダウンタウンを金持ちだけのエリアにはしない
多様性
店やレストランだけではなく、学校、コミュニティ・センター、公園などを建て、人がいろいろな目的でダウンタウンに来るようにする
設計
散策しやすいように狭い道(車が通れないから?)を作る。バス停留所は歩いて5分以内に設置する。つまり、車よりも歩行者にやさしい街づくりということなんでしょうね。
このような都市計画を実行した結果、この20年でダウンタウンの住民が爆発的に増え、車の交通量が減ってきているのだとか。大勢の人がダウンタウンを歩いて回ると店が繁盛するうえ、車が減ることで渋滞緩和。このようにして、街づくりとある程度の環境保全が両立できるわけですね。「経済発展のためには、ある程度の環境破壊は仕方がない」、とよく聞きます。しかし、バンクーバーの例をみると、「経済と環境は両立しない」とは限らないようですね。ビジネスが「私」と「公」の利益を両立できるのなら、都市計画も「経済」と「環境」の両立ができるようです。
日本では規制緩和政策の下、多くの都市郊外に巨大スーパーやシネマ・コンプレックスなどが続々進出し、町中の商店街が衰退しているようですね。まるでアメリカの70年代や80年代を見ているようです。このブログで何度か言ってきたように、車の利用を前提とした郊外の巨大スーパーなどは、「American Way of Life」の象徴。21世紀のライフスタイルは、「車利用の郊外型」ではなく、「歩いて回る街中型」です(と、わたしが独断で決めました
)。
(写真は、この町のダウンタウンの一角。梅の花?春ですな~)
ふぐ太郎さんがお住まいの、カナダ・バンクーバー(Vancouver)。次回、2010年の冬季オリンピック開催地でもあります。どういう基準か分からないけれど、「世界で一番住みやすい都市」に選ばれるなど、評判上々の都市です。わたしの町の情報誌が今週号で、そんなバンクーバーに学べとばかりに、バンクーバーのダウンタウン再開発成功の理由をレポートしています。Whole Foods Market建設を含むダウンタウンの再開発計画が進行中であるこの町にとっては、バンクーバーから学べることが多いようです。
この記事が強調していたのは、「環境を守りながらも、経済発展を促進する街づくりは可能」だということ。一見矛盾してそうですね。環境へのインパクトを最低限に食い止めながら街づくりを進めるのは可能なのか?バンクーバーは、次のような計画を建てて実行したそうです。
人口密度
ダウンタウンに大勢の人が住むようにする。ダウンタウンの人口が多いほど、そこにある店やレストランが潤し、車に頼ることなく歩いて回れる。それに、高級アパートだけではなく、庶民の手が届く価格のアパートも建設する。ダウンタウンを金持ちだけのエリアにはしない
多様性
店やレストランだけではなく、学校、コミュニティ・センター、公園などを建て、人がいろいろな目的でダウンタウンに来るようにする
設計
散策しやすいように狭い道(車が通れないから?)を作る。バス停留所は歩いて5分以内に設置する。つまり、車よりも歩行者にやさしい街づくりということなんでしょうね。
このような都市計画を実行した結果、この20年でダウンタウンの住民が爆発的に増え、車の交通量が減ってきているのだとか。大勢の人がダウンタウンを歩いて回ると店が繁盛するうえ、車が減ることで渋滞緩和。このようにして、街づくりとある程度の環境保全が両立できるわけですね。「経済発展のためには、ある程度の環境破壊は仕方がない」、とよく聞きます。しかし、バンクーバーの例をみると、「経済と環境は両立しない」とは限らないようですね。ビジネスが「私」と「公」の利益を両立できるのなら、都市計画も「経済」と「環境」の両立ができるようです。
日本では規制緩和政策の下、多くの都市郊外に巨大スーパーやシネマ・コンプレックスなどが続々進出し、町中の商店街が衰退しているようですね。まるでアメリカの70年代や80年代を見ているようです。このブログで何度か言ってきたように、車の利用を前提とした郊外の巨大スーパーなどは、「American Way of Life」の象徴。21世紀のライフスタイルは、「車利用の郊外型」ではなく、「歩いて回る街中型」です(と、わたしが独断で決めました
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(写真は、この町のダウンタウンの一角。梅の花?春ですな~)
ただ、仕事への道すがらバンクーバーでのトランジットが多い親戚は、ガスタウンあたりは最近治安が悪いと言っています。
我が横浜市は、2月いっぱい「長期ビジョン」策定について、市民のコメントを募っています。
「長期ビジョン」自体は「世界の知が集まる交流拠点都市」とか「多様な文化を持つ人々と共に生きよう」とか、なんだか小学校のクラス目標みたい。
この中に「暮らしやすい快適な街づくり」という項目があるのですが、私はここに「徒歩と公共交通機関で用が足りる街づくり」を加えてと要望しました。
バンクーバーは横浜の姉妹都市です。ぜひ参考にしてほしい!
バンクーバーは本当に変わりました。住みやすいのは。。段々すみにくく感じております。ここ5年で急激に変化です。オリンピックが始まるからでしょうか。。。全て物価が上がり、町もローカルのお店が少なくなり、ビッグコーポレーションが出没、気がついたらアメリカの店ばかりです。涙