oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

宗教とビジネスが交錯した町、ミシガン州バトル・クリーク

2006-06-22 | 
わたしが先月訪れたミシガン州アヌアーバー(Ann Arbor)から列車で1時間南にある同州バトル・クリーク(Battle Creek)。この町をご存知ですか?知るかー!と言う方でも、「コーン・フレークで有名なケロッグ社の本部がある町」だと聞くと、へぇ~と思う方が多いのでは。(←『トリビアの泉』?)上の写真は、ケロッグ社本部内にあったケロッグ社のキャラクターの一つ、Tony the Tigerの像。列車でケロッグ社のすぐ横を通ったので、列車内から撮影しました。

バトル・クリークはまた、菜食主義で知られるキリスト教の一派、セブンスデー・アドベンティスト教会(以下、SA教会)の発祥地&本部があった場所(現在の本部はメリーランド州)。日本の三育フーズはSA教団系のようですね。

ケロッグ社とSA教会が両方ともバトル・クリークで発祥した―。これはもちろん偶然ではありません。健康体を重視したSA教会がバトル・クリークに1866年療養所を建て、そこに10年後赴任してきたのが、当時はSA信者だったジョン・ケロッグ博士(後にSAから脱退)。先日言ったように、博士はコーン・フレークとピーナッツ・バターの発明者として知られる「厳しい菜食主義者」でした。ケロッグ博士やその弟、それにケッログ博士の元患者までが朝食用シリアルなどを開発して会社を興し、ぼろ儲け。20世紀の初め、バトル・クリークには朝食ビジネスで一攫千金を狙う者が多く集結し、いろんな会社が乱立していたとか。SA教会の本部が置かれた宗教の町は30~40年後、ビジネスの町になったのです。



ちなみに、ケロッグ博士やビジネス・ブームだった時のバトル・クリークについては、新潮文庫からT.コラゲッサン・ボイル著『ケロッグ博士(The Road to Wellville)』という本が出ているようなので、興味がある方はどうぞ(上の画像は原書版)。史実に基づいた小説、というのでしょうか?アメリカ史上最も有名なベジタリアンだといってもいいケロッグ博士や、初期の頃の朝食ビジネスの様子を知りたい方にお勧めします。この本は10年以上前にハリウッドで映画化され、大コケしましたね・・・。

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2 コメント

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Unknown (ikura)
2006-06-24 05:59:04
私はパンにはオリーブオイルですがあい方はピーナツバターなんです。しかも必ずSKIPPYなんですがこれ他の奴と違って乳とか入ってないからいいですね。時々私のおやつです。。ペロペロ。。。
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ピーナッツ・バター (しんのすけ)
2006-06-24 06:42:45
わたしはピーナッツ・バター、以前は好きでしたが最近はずっと食べてません。わたしはジャムが好みです。オリーブ・オイルも良さげですね。
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