Be Organic

女性の美と幸福の源は オーガニックです

安心してあげられる ワンちゃんビスケット

2010年03月24日 | たまご塾の仲間たち
たまご塾の仲間、ビスコッテリア・タントさんは、国産素材で作るワンちゃんビスケットのネットショップです。
今月、めでたく開店となりました!

犬のおやつを高い国産素材で?そう思う向きもまだまだ多いでしょう。
動物を人間と同等に扱うことに、抵抗や反発を感じる人もいます。
一方もはや犬といえど、パートナーや家族の一員になっている人も増えています。
大切な存在には、良質なものを与えたいと思うのは自然なことだと思います。

けれどペットフードをとりまく状況の本質は、そこではありません。

ペットフードには、「たかが犬猫」では済まされない問題が潜んでいます。
漁業、畜産廃棄物のリサイクル先としての位置づけ。低質な原料をカバーするための大量の有害な添加物の問題。飼い主の気持ちにつけこむ超割高な値段設定。獣医とペットフード業界の癒着。これらの結果損なわれるペットの健康。それに伴う飼い主の経済的、身体的、精神的な負担の増大・・・。
人間の食や、コスメの成分にも通じるものがあります。

隠された問題を知り、見分ける視点を持つことは、良質なものや技術、知識や知恵を伝え残すことにつながります。まっとうな考えを持ち、まっとうなことをしている人が、困窮することなく生活できる世の中を作ることができます。

安心できるものを選ぶ、オーガニックを選ぶとは、そういうことなのです。

3月いっぱい、無料サンプルの提供サービスがあります。
相棒、ジャックラッセルテリアのタント君とお待ちしています!
ぜひ、ご訪問下さい。

We Weren’t Born To Follow

2010年02月09日 | Weblog
このブログを始めて、なんと5年になりました。
この間いろいろなことがあって、最近は更新が滞りがち。反省です。
でもやっと昨年から、少しづつ動き始めました。

昨年の秋以来、たまご塾の仲間と共に私を支えてくれているのが、Bon Joviの「We Weren’t Born To Follow」です。
この10年間、私がやろうとしていたことを思い出させてくれたのが、この曲でした。
プロモーションビデオを見ると、歌詞を聞き取れなくても彼らが伝えたいことが分かりますが、以下に訳詞を載せます。

これは 奇跡を掘り当てようとする男のために
これは 困っている人々のために
これは 罪人や皮肉屋のために
これは 言い訳じゃない

この道は 希望を失った人々と腹を空かせた人々が敷いた
この道は 変化を求める風が切り開いた
罪と潔白と共に歩みながら
名前を呼ばれたとき 君はどうやって手を挙げる

俺たちはただ従うために生まれてきたんじゃない
さあ 膝をついてないで立ち上がれ
人生が苦い薬を飲み込まされるようなものだとしても
信念を曲げてはいけない
明日 日は必ず昇ると信じよう
聖者も罪人も傷つくんだ
ただ従うために生まれてきたんじゃない
信じるもののために立ち上がれ
聞かせてよ 君の声を

これは 他と同じではありたくない人々のこと
これは 罵ったり唾をはいたりする奴らのこと
空想の世界に生きることではなく
あきらめることでも 白旗を上げることでもなく

俺たちは 言われるがまま従うために生まれてきたんじゃない
膝をついていないで立ち上がろう
たとえ人生が 苦い薬を無理矢理飲まされるようなものであっても
信念を曲げちゃいけないんだ
明日また日は昇る
聖人も罪人も血を流す
他人に言われるがまま従ってはいけない
信じることのために立ち上がれ
聞かせてよ 君の言葉を

俺たちは 黙ってついてゆくために生まれてきたんじゃない
さあ 膝をついていないで立ち上がれ
苦い薬を飲まされるような人生でも
自分の信念は曲げないでいよう
明日また日は昇ると信じて
聖人も罪人も傷つくんだ
ただ黙ってついてゆくために生まれたんじゃない
信じることのために立ち上がれ
聞かせてよ 君の声を

ただ従うために生まれてきたんじゃない
言われるがままついてゆくために生まれてきたんじゃない


「苦い薬を飲まされるような人生でも 自分の信念を曲げるな」
このフレーズが、私の心に響きました。

Bon Joviは一貫して、ある人々を取り上げて歌っています。
この曲や、「Livin’ On A Prayer」「It’s My Life」の主人公たちです。
彼ら、彼女らは決してインテリではありません。反社会的な人たちではないし、何かの運動家でもない。
けれど世の中への問題意識を持ち、ものをきちんと考え、困難な状況の中でも日々を懸命に生き、丁寧に暮らしてゆこうという意志がある人たちです。

こんなタイプ、日本にはほどんどいなさそうだなあと思っていました。
しかし、ここ数年の社会格差の拡大の中、不条理に対して声を上げ始める人たちが出てきました。
また、地に足をつけて暮らそうとする人たちがいます。新しい絆を創造しようとしている人々もいます。

彼ら、彼女らは、オーガニックの有望な担い手だと、私は考えています。
そういう人たちを動かし、結集させる仕事がしたい。それが将来の私の希望であり、目標です。

奮闘中!たまご塾後期

2010年01月24日 | たまご塾の仲間たち
「起業家たまご塾」後期が始まっています。
ビジネスプランを作る前期とは違い、後期は「売る」ためのホームページ作りがテーマです。
まわりは実際に事業を始めている人や、もう走り出している人がほとんど。私はまだまだ助走もできない・・・。

いやもう、目からうろこが落ちまくりです。
ドメイン取るとか、デザイン考えるより先に、考えなきゃいけないことがたくさん!
ターゲットの設定や、それに合わせた販売のストーリー。マーケティングや販売の基本を押さえるという、案外アナログなことが重要だったりします。
でもこの辺きちんと押さえておくと、ホームページの構築が本当にラク・・・というか、これをやらなきゃホームページなんて作れないことが、よく分かりました。

さて昨日は、ホームページで使う商品写真の撮影を実践。
何人かの方の商品を紹介します。

                
まずこちら、「くらしのうつわ 花音」さんの和食器。食器だけでなくクロスやマットもついてくるので、簡単に和モダンのおしゃれなテーブルコーディネートができます。

         
このおいしそうなケーキは、「プレジール・ブルー」さんのチーズケーキ。なんとブルーチーズのケーキなんですよ!控えめな甘みとブルーチーズ独特の味がマッチしています。ワインと一緒に食べたい、大人のチーズケーキです。

           
インドカレー屋女将の「まいなん」さん、さすがにカレーは持って来れなかったので、実際に使うお野菜を持ってきてくれました。

          
「モノ」を売らない人は、サービスのイメージを画像化することになります。こちら「受験生活ラボ」さんのイメージ。

           
私のイメージはこちら。私がやろうとしていることも、「モノ」ではなく「情報」を提供する事業です。

講座が進むにつれ、やろうとすることや、ホームページのイメージがどんどん変化し、具体化されて更新してゆきます。
宿題がまたキツいのです!想像以上!毎回キツさが増してゆきます。
ハッキリ言って、甘く見てました・・・。
でも、これを乗り切れば確実にレベルが上がります。

きっといいことがある・・・。
そう信じてがんばらねば!

ブログ年賀状2010

2010年01月01日 | 季節
         あけましておめでとうございます

           

   いつも見て下さっているみなさま、通りすがりの方々、ご訪問ありがとうございます。
            今年みなさまに、良きことのあまたおこりますように。

ポスチュアウォーキングで、上を向いて歩こう

2009年11月22日 | たまご塾の仲間たち
私は人から「姿勢がいいね」と言われるほう。
でも実は、いつもアーユルヴェーダのトリートメントをしてもらっているセラピストさんから、肩が前に入っていて、胸郭が閉じ猫背気味であることを指摘されています。

起業家たまご塾の仲間にポスチュアスタイリストの我妻啓子さんがいます。
彼女は「ポスチュアウォーキンング」という、ウォーキングメソッドのレッスンで起業している方です。

姿勢が良くなるほかにも、ポスチュアウォーキングの利点はいろいろあります。
例えば、ヒップアップとかダイエット、アンチエイジング、ひざや腰の痛みが軽減されるなど・・・。
さて、その効果やいかに?!レッスン開始です。

まず、カメラで自分の立ち姿を撮影し、動画でも歩き姿を撮っておきます。
簡単に体をほぐしてから、歩き方のレッスンへ。

歩くことは基本的に”前へ進む行為”。だから大抵の人は、体の前面の筋肉を使って歩いています。
対してポスチュアウォーキングは、体の後ろの筋肉を使う歩き方です。
後ろに蹴り出す力で、前へ進む感じ。
足を前に送ること以外でひざが曲がらないので、足がピンと長く伸び、歩き姿がきれいに見えるんですね。
お尻にもピッと力が入るので、ヒップアップになるわけです。

最初はみんなぎこちなく、ロボットみたいな歩き方。
普段使い慣れない筋肉を使うので、コツをつかむまで疲れます。
でも気が付くと、肩の重さが取れ、足のむくみが気にならなくなっていました。
さらに、カシュクールの袷のドレープがすごくきれいによっているんです。
ついでに、少し気になっていたおでこのシワが取れている?!

バランスが整ったきれいな姿勢で歩くと、服が本来の形で着られるのです。
我妻さんは「歩きながら服にアイロンがかけられる」と言います。
さらに背面の筋肉は、足先からお尻、背中を通り、頭をぐるっと回って眉までつながっているのだそう。
だから体の後ろの筋肉を使うだけで、おでこのシワがとれてしまう!

体に芯を通し、上体を引き上げる意識を持つようにとも言われます。
このあたりはヨガでよく言われる「中心に寄せて、引き上げる」ことと共通します。

最後にもう一度、歩き姿の動画と立ち姿の写真を撮ります。
ものすごい変化です・・・!
下がっていた肩が真っ直ぐになっている!出ていたお腹が引っ込んでいる!お尻が上がっている!
歩き姿も最初は「ペタペタ」あるいは「ドタドタ」と音がしそうな感じだったのに、女性は女優の如く優雅に、男性は重役の如く堂々としています。
みんなから「きれい~!」「カッコイイ~!」と声が上がっていました。

姿勢が整うと、運気が上がり幸せになれるとも言います。
我妻さんは、ポスチュアウォーキングを始めてから、夢を実現させるスピードが上がった方を何人も見ていると言います。
なにより我妻さん自身が、ポスチュアウォーキングに救われ、幸せになれた方です。
私が本当に期待しているのは、そちらの方だったりもします。

生きていれば必ず、つらいこと、悲しいことがあります。
そんなときは、無理にがんばらなくてもいい。
でも、思いっきり悲しんだら、つらさを味わい尽くしたら、歩きましょう。
下を向いてしまいそうな視線を上げて・・・。

横浜の「フォーラム南太田」では、12月、1月、2月に我妻さんのレッスンがお得な値段で受けられる講座が開催されます。ぜひ体険してみて下さい。

「起業家たまご塾」の素敵な仲間たち

2009年11月17日 | たまご塾の仲間たち
この秋私は、(財)横浜市男女共同参画推進協会が運営する、女性起業UPルームの「起業家たまご塾」に参加しました。
女性起業UPルームには、かねてよりオーガニックコスメの情報発信で活動してゆくための相談にのってもらっています。
それを具体化できるプランを作ることが目的でした。

講義だけでなく毎回宿題があり、発表もしなければならないので、真剣に取り組まざるを得ません。考えたこともない、イメージもできないことを数値として具体化する作業は、想像以上にしんどいものです。
迷い、愕然とし、さらに迷う。その繰り返しでした。

私の目指すものは、事業プランとしてはまだまだ。でも少しづつでも、やってみる価値はある・・・。そんな確信が持てました。

でも最大の収穫は、たまご塾の仲間に出会えたこと。
講義がとても楽しく、笑い声が絶えなかったのは、この仲間たちだったからこそだと思います。

たまご塾が始まってすぐ、私は起業とは全く関係のないところで、つらい現実と向き合うことになりました。
膝をつき、心も折れそうになっていたとき、たまご塾の仲間たちの何気ない一言ひとことに救われたのです。

今まで、”ひとりで闘っている”という感覚を拭いきれずにいました。
けれど、自分は多くの人に支えられているのだということを、初めて実感することができました。
彼女たちのおかげで、私は日常の小さなことに幸せを見出せるようになり、周りの人やものへの心からの感謝を感じることができるようになったのです。

こんなに仲間に恵まれているのは、生まれて初めてです。
感謝を込めて、素敵なたまご塾の仲間たちを紹介します。

まず、我らが塾長、株式会社キャラウイットの上岡実弥子さん
いつも相談にのってもらっている、ナビゲーターの吉枝ゆき子さん
和食器のネットショップ開業を目指すくらしのうつわ かおんさん
バリ、タイのセラピスト留学エージェント タミーズ・ハートリップさん
コーチングで受験生の心身のサポートをする受験生活ラボさん
農山漁村での自然体険をギフトとして贈るNPO法人 自然(オノズトシカリ)さん
自分を大事にするコミュニケーション法、アサーティブネスによる企業研修や就労支援を行うH.D.Iの代表久保 彩さん
農薬や化学肥料を使わないオーガニックガーデナーで、ALL ABOUT「花のある暮らし」ガイドでもあるQ-GARDENの小島 理恵さん
カフェ&ギャラリーの開業を目指すマダム、カフェ・ギャラリーリンデンさん
英語とタイ語の翻訳、通訳サービスハマの観光翻訳者さん
雑穀や無農薬野菜を使ったカフェを開業予定のマダム、アイリーカフェさん
大嫌いだったのに、ある人との出会いからカレー屋の女将を目指すことになったまいなんさん
国産小麦を使った無添加犬用クッキーのネットショップを開業するビスコッテリア タントさん
とっても素敵なインテリアデザインMUSE DECOR(ミューズ デコール)千葉 聖美さん
関内のはんこ屋さんのお嫁さん、スタンプファクトリーミソノさん
ギャル系1級建築士?!設計と施工仲介のRe設計室さん
水周りリフォームの設計、施工鎌倉の女性職人さん
こころがほっとするお団子とおにぎりのお店の開業を目指すいな穂屋さん
欧米スタイルの自然な写真を提案、アート写真家の松木 マリさん
WEBのことでも頼りになる、猫のペットシッターキャットシッターことねこことねこさん
自らのつらい経験をもとに、死別遺族支援活動をしている吉川 芳子さん
自宅でドッグカフェを開業するマダム、カフェ プチ・シャンさん
闘病生活を支える様々なおしゃれ雑貨のネットショップ開業を目指す、頼 恵さん
歩き方で人生を変える、ポスチュアスタイリスト我妻啓子さん
ワイン&チーズのサロンとワインに合うチーズケーキの工房を開業するエスパ・プレジールプレジール・ブルーさん
加えて、男女共同参画推進協会スタッフの白藤さん、小園さん

彼女たちとは講座終了後もメーリングリストで連絡を取り合い、互いのセミナーに参加したり、コラボしたりしています。
今でも時々、胸がしめつけられるような思いをすることがあります。崩れ落ちそうになったとき、みんなとの交流が私を支えています。
みんなの事業を応援し、その成功と幸せを心から祈っています。

アースデイに行ってきました

2009年04月20日 | オーガニックライフ
今までなんだかんだ言って行く機会がなかったアースデイ東京。昨日初めて行ってみました。

ソニーやヤマト運輸、小田急、西友、インテル、ワコール、ユナイテッドアローズなどの大企業が協賛、協力し、「東京ウォーカー」や「王様のブランチ」にアースデイが特集されるなんて、以前は考えられませんでした。

そのせいかどうか、すっごい人、人、人・・・!
「なんか横浜の開港記念バザーみたいだなぁ・・・」歩き回りながら、そう思っていました。ただ、出店がフェアトレード系の物販だったり、NGO、NPO、環境団体のブースだったりというのが、開港記念バザーと違うところでしょうか。

いちばん目についたフェアトレード系物販ですが、商品がかぶる店舗が多い印象です。フード関係は、ほぼ立ち食い状態。他の出店を絞ってでも、野外ステージ周辺に座って飲食できるスペースを作った方がいいと感じました。

じつはオーガニック仲間に呼びかけて、来年あたり共同出展することも考えていました。ただ今年見たところ出展環境が悪くて、どうなんだろうと思ってしまいました。
特にお手洗いとか、出展者のみなさんはどうしているんでしょう?

侍JAPAN 桜咲く

2009年03月25日 | スポーツ
祝、WBC2連覇!
そう簡単にはいかないとは思っていましたが、こうまで苦しむとも思いませんでした。

とりわけ韓国とは、どの試合も意地と意地とが激しくぶつかり合うタフなものになりました。決勝も9回にダルビッシュが打たれたときは、”これはダメかも・・・”と思いましたもの。

今回、イチローが非常に苦しみました。
適時打はおろか走者を送ることもできず、四球も選べない。”調子が悪い”では済まされない内容に、週刊誌やスポーツ新聞だけでなくファンからさえ、「イチロー批判」が出てくる有様でした。

前回大会では、イチローはかなり自由に振舞っていたと思います。彼がリーダーシップを取っていたように見えて、じつは宮本や谷繁らベテランが陰で、選手それぞれの話を聞いたり、練習の手伝いなど地味な役回りを引き受けて、チームを下支えしていたといいます。

ところが今回は、イチローが年長者です。しかしイチローは、本来リーダータイプではありません。
同年代の小笠原は言葉や態度で引っ張るというより、背中を見せて促すタイプ。稲葉は時間をかけて相手の中に入ってゆくタイプです。イチローと小笠原、稲葉らの間で、リーダーシップの取りかたについて話し合うことは、ほとんどなかったのではないでしょうか?

リーダーとしての役割を期待されているのに、どういうスタイルにしたら良いのかわからない。加えて自分の結果も出ない。
優勝直後のインタビューで、イチローが涙をこらえながら努めて明るく受け応えするのを見て、私は彼の苦悩の深さと、果てしない孤独を感じました。
それでもイチローが最後に口にしたのは、全ての人への「感謝」。彼は本当に、「山」を越えたのかも知れません。

救いは、「イチローさんや小笠原さん、稲葉さんに頼ってばかりじゃなくて、僕ら中堅が引っ張っていかないと」という青木の言葉にありました。今回彼や川崎が、プレイ以上に確たる自覚を持ってチームを支えていました。
彼らがいなかったら、特に韓国戦で負けたとき、チームが空中分解していた可能性もあったと思います。

前回のチームとはまた違う、今回のチームの雰囲気。
前のチームは、日本へ帰ったら敵同士として戦えるか心配になったほどの連帯感でしたが、今度のチームは、このまま日本へ帰っても覇を競えそうです。
現代的な、クールで若々しく、でも内側は熱い、そんなチームになりました。

最後の東京ブルートレイン

2009年03月13日 | 世の中のこと
急行「銀河」がなくなって1年。とうとう東京発着のブルートレインが全て消えることになりました。

私にとって、ブルートレインを見に行くといえば、東京発着の列車でした。上野発のブルートレインは出発が遅く到着は早朝で、見に行きづらかったのです。
東京発着の列車は横浜駅に停まってくれるうえ、自宅から近かったので、よく見に行ったものです。

上野発着の夜行列車は、ブルートレインといえども、どうも演歌っぽくなってしまう感じがします。対して東京発着のブルートレインは、フォークやロックのノリ。未知の土地へのあこがれ、好奇心、冒険心を掻き立てる存在だったように思います。

今は子供の頃から海外旅行に行けてしまう時代です。でも私が子供の頃は、九州さえ遠い遠い夢の存在。ブルートレインはそんな果てしない場所を想うよすがでもありました。
「はやぶさ」は22時間、「富士」は24時間以上の走行時間というスケールの大きさも、列車の魅力でした。
特に「富士」なんて、東京駅を出発するとき、前日に出発した「富士」が、なんとまだ終点に着いていないんですよ!今じゃ考えられないでしょう?
そんなスケールの大きい列車に、いつか乗りたいと思っていました。でも、利用者が減り、走行距離も列車編成もどんどん短くなり、逆に料金は新幹線より割高に。「はやぶさ」も「富士」も、往年の輝きを失ってゆきました。

上野発着の「あけぼの」「北陸」大阪発着の「日本海」は残ります。でも、車両が老朽化しており新造車もなく、順次消えてゆくのでしょう。
寝台列車はいずれ、「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」「サンライズ」だけになるのかも知れません。

とら吉 元町をゆく

2009年03月08日 | 
3月7日の「めざましテレビ」に登場した、元町の猫「とら吉」。彼は私の知り合いです。

動物の撮影は大変な労力が要ります。撮影は4日間に及んだのですが、そのうち1日は彼が全く姿を見せず、完全な”空振り”。
姿を見せればご覧の通りのこきたない顔。あんまり黒ずんだ顔をしているのでご主人が顔を拭こうとすると、嫌がる始末。気ままな彼のベストショットを撮るため、スタッフやご主人はたいそう苦労したとか。
得体の知れない機械と人間に追いかけ回されることにとら吉も疲れてしまったようで、撮影翌日はぐったり。あんなに疲れきった彼の顔は、見たことがありません。
苦労の甲斐あってか、放送された映像はあまりにいつも通りなので、大笑いしました。

こやつね、いつもの居場所の洋品店にいるときは、ほとんどされるがまま。私はとら吉のあたまをクリクリとなでるのが、気持ちよくて、癒されて、楽しくて大好きなんです。
ところが仲通りで出会うと、知らんぷりしてスタコラ通り過ぎてゆくんですよ。名前なんて呼んでも無駄です。野良の常で、いくつも名前を持っているんですから。

ところが一度、ズタボロでうす汚れた猫が3丁目の裏を歩いているなあと思って、よーく見たらとら吉なんです。あまりの様子に思わず「とら吉、お前どうしたの?!」と声をかけたら、そういう時に限って、まさに”猫撫で声”で擦り寄ってくるんです。こちらの服が汚されそうだったので、この時は「コラ、寄るな」って逃げました。

テレビを見て「会いたい!」と思った方、彼はいつも洋品店にいるわけではありません。去勢していないので特にこれから”さかり”がつき、そうなると1週間くらい行方不明になります。ご注意を。

私がとら吉に初めて会ったのは、9年ほど前でしょうか?街が静かになった夜の9時過ぎ、現在改築中の横浜銀行元町支店の裏口にいつもうずくまっていました。
この頃から寄ってゆくと「ニャオ」と鳴いてすり寄ってくる、人懐っこい猫でした。でも、しっぽのちぎれた様子がまだ痛々しく、彼なりに苦労してきているのだろうと思われました。

当時は店の前で餌をねだって大声で鳴いて、近所のおでん屋さんの女将さんからは嫌われていました。誰か餌を与える人もいたようで、やがてとら吉の居場所になっていた銀行の裏口にも「猫に餌を与えないで下さい」という貼り紙がされるようになりました。
それから少しして、彼は一度姿を消しました。

それから、数ヶ月してからでしょうか?次にとら吉と会ったのが、今の居場所になっている洋品店の店先でした。彼のご縁でこの洋品店で普段着を買うようになり、餌を差し入れたり、お返しにお菓子をいただいたりしています。とら吉の友達で、いつも朝ごはんを一緒に食べているという、ミニチュアシュナウザーのゴンちゃんとも仲良くなりました。

今日もとら吉は、デカい顔して元町を闊歩しています。

いまこそ、「オーガニック」の出番です

2009年02月09日 | Weblog
このブログを始めて4年になりました。
うわー、なんだかんだ言ってもうそんなにやってるんだなあ。
いつも見て下さる方、時々立ち寄って下さる方、通りすがりの方・・・。みなさま、本当にありがとうございます。

昨年、アメリカのサブプライムローン破綻から、世界中の景気が坂を転がるように落ちてゆきました。
マネー経済と実態経済は、とうの昔に乖離していたはずです。
けれど、転落するときは実体経済まで道連れにする、マネー経済の恐ろしさ。そして、取るに足らない噂話で乱高下する、株式市場や為替市場の頼りなさ。
現代経済はこんなにあてにならないものに寄りかかっていたのかと思うと、愕然としてしまいます。

多くの専門家が3月以降、さらに不況感が増すと言います。不景気の本番は、来年だという話まであります。

街頭インタビューでは、「景気を良くして欲しい」とみんな言います。
誰かに、何とかして欲しい。この場合、政府とか政治にです。
でも、政府も政治も、ずーっと国民の「自己責任」に委ねる政策を進めてきたわけです。そういう相手にいま”お願い”して、何か出てくるでしょうか?

もはや庶民が、生活者が、政治や行政が何かしてくれるのを待つのではなく、自ら新しい世の中のシステムを構築し始めるべきでしょう。
世の中でいちばんススんでいるのは、じつは一般生活者です。
クリエイターやマスコミや、ましてや企業などではありません。そして政治と行政が、最も遅れているのです。

これまでのシステムは、地球環境を破壊し、人間性を否定することで発展してきました。
生活を人質に取られ、心と命を供出するような働き方。知ってか知らずか、自然を汚染し破壊することに加担する仕事。弱者が互いに買い叩きをし合うような値下げ競争。そこから吸い上げたお金がバケモノ化したマネー経済・・・。

こうしたあり方から、最も遠いところにある価値観、ライフスタイル。それが「オーガニック」です。
そして私は、破綻しようとしている現在のシステムに馴染めない、あるいは弾かれた人たちや、非主流派だった人たちに期待します。すなわち、ニート、非正規雇用者、さらに女性です。
いまこそ、こうした人々をつなぐために・・・「オーガニック」の出番がきているのではないでしょうか。

すてきなオーガニックコスメ、みつけた!

2009年01月08日 | コスメ
             

いつも松の内に初詣に行っている鎌倉ですが、今年はもうひとつお目当てが。
オーガニックオリーブオイルベースの天然石けんと全身用オーガニックアロマオイルの「G-savon!」が小町通りに臨時ショップを出しているので、その訪問です。

この石けんとオイルを作った方は、自身の敏感肌に合う石けんを探すうち、自ら作ることにしました。作った石けんをご近所や友人におすそわけするうち、「これだけ一生懸命やっているのなら、仕事にしてしまったら?」と勧められ、化粧品製造販売の認可を取り、原料や製造法に徹底的にこだわって事業化しました。
もちろん全て手作りなのですが、素人っぽさを感じさせないパッケージが良いと思います。
また昨今の自然派、オーガニックブームに乗ったものではなく、化粧品に使われる化学物質への問題意識がきちんとあることも、評価できる製品です。

石けんは15種類。ベーシックなオリーブオイル、シアバターのほか、カモミールやアロエ、モンモリロナイトなどを配合したものや、ヘアケアに特化したカメリアとユッカもあります。竹酢液を配合したものが多いのも特徴です。
オリーブオイルベースの石けんは、泡が立にくいのが難点のひとつです。ただこの石けんは、上手く泡立てることができれば、きめ細かく粘りのある泡が立ちます。
洗顔には泡立てネットを、体を洗うときはメッシュタイプのタオルを使うと良いでしょう。

アロマオイルはベビー、敏感肌用のベーシックなものと、季節によってベースとなるオイルや配合する精油、植物エキスを変えたブレンドオイルがあります。
じつは今、販売中の冬用オイルの、オリエンタルでスパイシーな香りにハマっています!
循環を良くするフェンネルとローズマリー、沈静作用のあるベルガモット、体を温めるジンジャー、呼吸器に良いとされるミルラや殺菌作用が期待できるラベンダー、パチュリのブレンドは、寒さ厳しくかぜをひきがちなこの季節にぴったりです。

私は主に、お風呂上りにオイルを足全体にすり込み、指と足裏の中心よりやや上にある窪み(太陽神経叢といわれる、重要なツボがあります)をマッサージしています。足先が冷える性質で、特に就寝前などかなりツラかったのですが、これを始めてから足が冷えにくくなりました。
また寒さで体が縮こまり、首や肩がこりがちなこの時期、首や肩にすり込んでおくのも良いでしょう。
髪を洗ったあとは、ヘッドマッサージをしながら髪と地肌になじませるのもおすすめ。バスオイルとして湯船に落としてもいいかも。
このオイルで全身アロママッサージしてもらったら、絶対最高です!どこかのスパやエステで、使ってもらえないでしょうか?!

ショップの場所はこちら。10日までと残り日数は少ないのですが、お近くの方や鎌倉へ出かけられる方はぜひ立ち寄って下さい。

ブログ年賀状2009

2009年01月01日 | 季節
          あけましておめでとうございます
                  
              ここにお立ち寄りくださり、ありがとうございます。
               今年、みなさまに良いことがありますように

天璋院篤姫 日本史上”最後の”大物女性政治家

2008年12月20日 | 歴史
予想外の高視聴率で話題沸騰の大河ドラマ「篤姫」が、好評のうちに終了しました。
残っている写真を見ると”うるさそーなオバハンやなぁ~”という感じの天璋院篤姫。やはり肖像や写真が残っている養父、島津斉彬に少し似ていませんか?
田舎のおてんばなお嬢様から、大名家、摂関家のお姫様へ、将軍御台所となり従三位天璋院と昇ってゆくうちに、篤姫がその地位に相応しい風格を自然に身につけてゆくさまを、宮崎あおいさんが非常によく演じていたと思います。

今回大変良かったのが、大奥の描き方です。
大奥はこれまで、「社会的立場の弱い江戸時代の女性がセックスでのしていく世界」「女の愛と欲望が渦巻く世界」といった描かれ方をされてきました。その点、今回の大河ドラマはそのような”ハーレム的”な描き方をしていないことに好感を持てました。
大奥とは、あくまで「官僚組織」。将軍という”公人”の生活の管理、後継の確保と育成を担い、幕府の屋台骨を支えています。それほど重要な組織を女性のみで運営し、将軍以外の男性の干渉を許さなかったということに、当時の女性の社会的地位の高さを見るべきでしょう。
歴代将軍の位牌を納める仏壇と、東照大権現としての家康を祀る神棚が大奥にあることからも、大奥の重要性と権勢が伺えます。

残念なのは、幕府や大奥のために奮闘する篤姫のよりどころが、「女性は嫁いだら、夫とその家に従う」「家を守る」「家族を守る」という、古来の日本女性の地位を矮小化した価値観になってしまっていることです。
自らの足で立ち、知恵と人間的な強さで道を切り開いてゆく女性を描きながらも、私が宮尾作品をいまひとつ好きになれない理由が、ここにあります。

子供を期待できない家定の次の将軍を一橋慶喜にすべく、後継決定に大きな力を持つ大奥の工作活動が篤姫の結婚の目的でした。二重の養子縁組までして御台所に推したてたのは、側室では継嗣を生まない限り持てない「政治力」が、御台所なら持てるからです。篤姫は実家である薩摩の”利益の代弁者”。これはまさに戦国時代の政略結婚で女性が果たした役割と同じです。

しかし紀州派の大奥で篤姫は孤立してゆきます。表でも一橋派には不利な事態が続き、実際慶喜に会ってその将軍としての資質にも疑問を感じてしまう。このままでは次代将軍が慶喜でも慶福でも、篤姫個人の立場は厳しいものになります。

そこでドラマでは、彼女は将軍後継に関して「中立」を守ることに決めるのですが、そのとき家定に対して篤姫が「私、間違っていました。妻たるもの、嫁しては夫に従うのが武家の習い。それなのに私は自分の家のことばかり・・・」と言うことには違和感がありました。
”実家の利益の代弁者”として嫁入りしても、その後も実家の一員であり続けるか、夫の家に従うかは、当時でも女性が自らの意思で選ぶものです。決して「武家の習い」ではありません。

和宮も同様です。慶福改め家持に降嫁する彼女の使命は孝明帝、都の公家衆の意を受けて幕府に攘夷を実行させることでした。ガタついた権威を立て直すため、皇室の威光を借りたい幕府の足許を見た都側は、和宮を通じて幕政に介入しようとも目論んでいます。そのため和宮側は進駐軍よろしく、大奥に乗り込んできたといいます。
ドラマでは和宮は家持と話すうち、攘夷は無理であることを悟ります。しかし都側に気を遣うあまり、それを上手く伝えることができません。娘の苦悩を察した実母の観行院に、「宮さんの思うとおりにしたらよろしい」と言われ、和宮はようやく解放されます。

なぜ、篤姫と和宮は徳川家を選んだのでしょう?
養父斉彬が亡くなったことで、篤姫の立場は変わりました。島津久光が薩摩の実権を握ると、斉彬と共に働いた人々は藩政の中心から追われてゆきます。今泉島津家も久光の息子を養子に迎えざるを得なくなりました。もはや薩摩に、篤姫の居場所はなくなったのです。そして、夫家定の死。
安政の大獄で一橋派も粛清され、篤姫のよりどころは大奥だけになってしまいました。

和宮は、観行院、家持、孝明帝と、立て続けに頼みとなる人々を失いました。特に孝明帝が亡くなると、形勢は一気に倒幕へと傾きます。同時に「公武合体」は無意味なものになりました。このとき和宮の役割と、都での居場所はなくなったのです。たったひとつ残った彼女のよりどころも、大奥でした。

篤姫と和宮が守ろうとしたのは、単純に「徳川家」ではなく、「幕藩体制」という”政治システム”です。
幕藩体制の崩壊は彼女たちの存在基盤を失うものであり、同時に武家の存在基盤の喪失でもあります。そのため彼女たちは、幕府存続のために手を尽くすのです。
幕府存続が不可能と悟った段階で初めて、篤姫は目標を「徳川家存続」に絞ります。それは徳川家さえ生き残っていれば、将軍職への返り咲きか、新しい政治システムへの参加の可能性が残るからです。

御台所、大御台所は単なる奥様、姑ではなく、万が一のときは将軍に代わって判断を下さねばならない”政治家”です。長い太平の世で形骸化しかかっていたその地位、立場が、幕府が危機に陥ることで一気に重要性を増すことになります。
大奥、幕府全体、そして国家体制まで、篤姫がその責任のもとに考え、決断しなければならない場面は広がってゆきました。
政治の実権が諸侯から西郷隆盛、大久保利通、岩倉具視らに移った段階で、篤姫は城の外で何が起こっているのか、ほとんど分からなくなったと思います。
幸いだったのは幕府官僚らしからぬ勝海舟の存在で、彼からの情報が篤姫の頼みの綱だったことでしょう。この人がいたからこそ、篤姫はその場その場でより良い判断が下せたのではないでしょうか。

明治時代になって、政治は不完全とはいえ民主化され、女性の地位は江戸時代よりは上がり、権利もある程度認められるようになったと、ほとんどの人は教わっています。
けれどむしろ明治以降政治の場から女性の姿は消え、地域や国を左右するような判断を求められることもなくなりました。現在でも日本の女性議員の数は世界的に見ても少ない方ですし、女性大臣はいても官僚組織や国家をハンドリングできるほどの人は、まだ出ていないように感じます。
だから私は、天璋院篤姫が日本史上”最後の”大物女性政治家だと考えるのです。

消える横浜の「ハイカラ」-横浜松坂屋残照

2008年10月22日 | 
                  
横浜松坂屋が、まもなく閉店します。小学生の頃までお出かけ、買い物といえば横浜駅周辺よりはここでした。身近なデパートとして、ずいぶんお世話になりました。
           
「他でこれはちょっとないだろう」と思うものが、時計盤のようなこのエレベーターの表示板。戦前の昭和モダンの雰囲気いっぱいです。表示板のバックには、アールデコ調の装飾がされています。子供の頃は、この針が動くのを飽かず見ていました。
                 

エスカレーター側面にも、アールデコ調の装飾がされています。エスカレーターの上部にある照明も、目立ちませんが同様の装飾がされているんですね。分かります?
        
        
階段のフロア表示には、唐草模様の縁取り。踊り場の水飲み場もユニークな存在です。ちなみにちゃんと水が飲めます。

驚きと同時に怒りを禁じえないのが、閉店後この建物を壊すということ。所有者のJフロントリテイリングが、この建物の市文化財指定を知らないわけがありません。横浜の街にも、歴史にも、文化にも敬意がない。無神経にもほどがあります。
さすがに市も慌てていて、”外観だけでも残るように・・・”と申し入れていますが、外観のみの保存では、クラシカルな内部の構造や装飾は残りません。今ちょうど「横浜トリエンナーレ」の期間中ですが、これは立派な”アート”でしょう?しかも、「アートな街づくり」などど称して通りや広場にドンと置かれているようなオブジェとはまるで違う。長い間地元の人々と共にあった、生活に根付いた本物の”アート”です。

老朽化の問題もありますが、横浜松坂屋は、関東大震災直後で耐震性が重要視された時代の建物です。最近のマンションなどより、よほど頑丈に作ってあるはずです。
横浜は大規模な空襲に遭っており、火をかぶってしまった建物はコンクリート製といえど耐久性が落ちてしまいます。それでも解体業者は、昭和初期のコンクリート建造物の構造の確かさや耐久性に、いつも驚かされているのだそうです。
補強工事をして、それこそアーティストたちのためのスペースに使えないものでしょうか?

横浜の「ハイカラ」がなくなってゆく・・・。私はそう感じています。他所の人たちや、ビジネスが第一の人たちはきっと、”単なるノスタルジー”だと笑い飛ばすのでしょう。