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oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

わたしの部屋は、「便秘」中!?

2006-06-05 | シンプルライフ
4月の旅行出発前、ブログの更新を忘れてまで没頭した(?)、部屋の掃除&整理。「ふー、何とか80%は終了したかな。残りは旅行から帰ってから。」でっ、何日か前に机をある中古品店に寄付し、昨日はデスクトップを下宿先の方へ譲渡(自分で分解して使える部品はリサイクルするそうな。器用ですね)。机とデスクトップという大きな物品2つを部屋から出してしまったら、この部屋はもうすっきり!「この部屋が、シンプル・リビングを実践しているわたくしのお部屋ですの、オホホ!」と言って、部屋の写真をブログで大公開!(←思いっ切り「アイドル」気取り)

というシナリオを書きたいところなんですが、悲しいかな、この部屋はシンプル・リビングからは程遠い。何といっても、まだまだ「モノ」が多い!一体どこからこんなに湧いてくるのか・・・。(←ノミじゃないっちゅうに!)

わたしの部屋にモノが多いのは、不思議ではありません。

わたしは、買い物が好き(経済の発展に貢献!)。
わたしは、できるだけモノを捨てたくない(自称「エコポリタン」)。

となると、自ずから部屋にモノが溜まってしまうのは当然ですね。「わたくし、経済の発展にも環境保全にも積極的ですの、オホホ!」なんて呑気なことを言っていたら、部屋が「便秘」状態(?)になっていた!この便秘を解消する方法は?

1. 極力モノを買わないようにする
2. 消費癖は今のままで、良心の呵責など忘れて不要なモノを捨てまくる
3. それなりに買い物をしながらも、部屋にモノが溢れないように整理整頓する

少なくとも、このような3つの方法が考えられます。その内「2」は論外、「1」は実行するのはちょっと無理っぽいし、アメリカ経済、特に地元経済の発展に寄与できない!?で、実行するとなると「3」。この「3」をマクロビ方式に当てはめると、「陰の(モノが少ない)シンプル・リビング志向」と「陽の消費癖」とのバランスを取る、ということになるのでしょう。今の部屋は、この「陰陽」のバランスが取れていない!「陰」が「0」で「陽」が「10」だとすると、今の部屋は限りなく「10」に近い「9」?この数字を何とかして「5」にしたいと思います。

これ以上書いていると長くなるので、続きは「スムーズなお通じ」を達成してから。一日中部屋の掃除をしているわけではないので、お通じを達成してすっきりするには、まだ時間がかかりそうです。

(写真は、本棚の上にある「猫コレクション」。なくてもいいモノだけれど、やはり「潤い」は必要です!)

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「May Basket」に入れて花を贈る♪

2006-05-26 | シンプルライフ
ちょっと古くなりますが、5月1日の話題を。

さっき歯科医院に行くと、目に入ったのが上の写真。これ、「May Basket(5月のかご?)」というのだそうです。恐らく大人も手伝ったと思いますが、3才児の作。5月1日、手作りのこのバスケット―――というか花瓶?―――に花を入れて近所の家の玄関先に黙って置く、という習慣がアメリカにあるそうです。この「May Basket」、わたしは初めて聞きました。



5月1日といえばメーデー。アメリカは今年、移民法改正案をめぐって大規模な集会が各地で行われたようです。当時私が滞在していたアイオワ州アイオワ・シティでも、多くの移民労働者(だと思う)が参加して集会が開かれました(写真上)。労働というちょっとヘビーな問題について考える日に、「May Basket」に入れて花を贈る―――。心が和みますね。

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宿泊先も充実♪

2006-05-10 | シンプルライフ
アヌアーバー3日目です。

写真は、わたしが現在宿泊している部屋です。わたしが以前住んでいた部屋は、この部屋の向かいにあって、現在他の方が使用しています。写真には写っていませんが、この部屋には机やテレビがあるほか、DSLでインターネットやり放題です。この部屋の借り代はユースホステルよりもずっと高いけれど、ユースホステルよりも豪華であることは確かです。

こうして改めて写真で見ると、ごちゃごちゃとしていない部屋っていいですね~。住んでしまってモノが増えると、こうはいきません。



この部屋の居心地を更に良くしているのが、写真の猫ちゃん♪わたしが10年前にこの家にいたときの犬と猫は、両方ともすでに亡くなっていて残念ですが、この猫ちゃんも可愛い♪若くてピチピチした猫って感じで、愛嬌をふりまきます。オレゴンでお爺ちゃん猫のDinksを見慣れているためか、動きが活発で若い!という感じです。

こうしてアヌアーバーの3日目ももうすぐ終わり・・・。

ホットヨガ&ボクシングで目指せ、ナイス・ボディー!!

2006-04-14 | シンプルライフ
ホットヨガ、一ヵ月$29で受け放題!」が先日終了。その一ヵ月間ほとんど毎日ヨガに通い、ボクシングは第1回目のトレーニングを受けたきり中断していましたが、今日久しぶりに行って来ました。今後はボクシングとヨガ両方に、週に1、2回ずつ通おうと思っています。目指せ、ナイス・ボディー!!

上の写真が、ボクシングジムの外観。工場地帯の一角にあります。労働者階級チックなところが。ホットヨガが、ダウンタウンにあるきれいな教室であるのと対照的。生徒層もホットヨガには、「ホットヨガはダイエットと美肌に最適ザマスね、オホホ」と言ってそうな有閑マダムが多そうですが、ボクシングの生徒は、「ヨガ?そんなの流行に流される軟派なヤツがやることだろ。俺はボクシングだぜ!!(汗を飛び散らせながら、サンドバックをドス、ドス、ドス!)」と言いそうな野郎、じゃなかった男性が多そうです。



疲れ方も、ホットヨガとボクシングでは違いますね。ホットヨガは、「ちょっとめまいが・・・。それに全身がきつい」という感じに対して、ボクシングは心臓がバクバクしてくるきつさ。ジョギングと似てます。ボクシングがここまでハードとは!やはり見るのとやるのとでは大違い。それに当たり前ですが、パンチはただパンチすればいい、ってもんじゃないんですよね。上の写真の右にある小さな球状のサンドバッグ(?)を、今日わたしは使用したのですが、このバッグを同じ軌道(trajectory)を保つようにパンチし続けるのが簡単ではない!下手すると、左右にブランブランと回ってしまいます。

でも、実際に相手とパンチし合ったりもして、結構楽しい♪トレーニングは、縄跳びや腕立て伏せのような基礎トレーニングから始まるけれど、実践的なことも必ずやるところが。下手なりにも、ボクシングっぽいことやりたいですもんね♪ボクシングとホットヨガのダブルパンチ(?)で、わたしは果たしてナイス・ボディーを手に入れることができるのか!?(我ながら、動機が不純・・・

「25から75」のシンプルライフ♪

2006-04-06 | シンプルライフ
このブログのテーマ、シンプルライフ(一応)。普段、わたしはビーガン食で自転車を愛用し、買い物も地元経営の店で。

「わたくし、自分にも環境にも優しいシンプルライフを志向しておりますの、オホホ!」

と自慢したいところなのですが、わたしのこの「自称シンプルライフ」など、ケチをつけようと思えばいくらでもケチをつけられます。例えば、

「日本からアメリカまでどうやって行ったんだ?飛行機だって、地球温暖化の原因なんだぞ。自分が今使っているコンピュータの電気だってそうじゃないか」

「自転車に乗っていると言っても、コンクリートで固めた道を走ってるわけじゃないか。バスだって、ガソリン使っていることには変わりはないだろう」

などなど。そりゃあ、そうですね。別に開き直っているわけではないですが。これらの「ツッコミ」に対するわたしの反応は?「シンプルライフには限度があるから、そんなこと忘れて肉食や自動車に代表される『American Way of Life』を送っちゃえっ!」てか?

「個人が送るシンプルライフなど限度がある。だからシンプルライフなど志向しない」というのは、「0か100か」の考え方。「その事で100%の効力がなければ、そんな事最初からしようとしない」と極端な考え方をする方がいらっしゃるようですね。当たり前のことですが、現在日米において社会生活を送っていれば、地球環境に全く負担をかけないなど無理な話。だから、「地球環境問題なんか忘れてパーっとやろうぜ!」?

「100が無理なら0でいい」と考えるのではなく、「25から75の間という中間値」で実行する。それがわたしが志向するシンプルライフです。

(写真は、下宿先にあるトラックの上で佇むNora。シンプルライフに関しては、人間は動物には敵いません)

お昼寝は図書館で!?

2006-03-29 | シンプルライフ
わたしが普段読書をしたり勉強したりするのは、コーヒー・ハウス。そこでちょっとした睡魔に襲われたときは、『コーヒー・ハウスでお昼寝...zzz....』で言ったように、時々テーブルに突っ伏して昼寝しています。ちょっとした睡魔であればこの程度で対処できますが、町中にいるとき本格的に眠くなったらどうするか?

大学内にある図書館を利用しています。その図書館内に、大きな窓に面して、ソファと小さなテーブルがセットでいくつか並んでいる所があるのです。完全に体を横たえることはできないのでちょっと寝ずらいけれど、昼寝をするには丁度いいです。熟睡してしまうと夜の睡眠に差し支えますからね。写真は、今日昼寝をした場所からパチリ。ふと目を開けると緑が目に眩しいのが

大学図書館は昼寝OKですが、居眠りを禁じているアメリカの市立図書館が多いようです。わたしが以前、サンフランシスコの近郊・バークリーにある市立図書館で机に突っ伏してうとうとしていたら、警備員に肩を叩かれ、寝るなら出て行くように言われたことがあります。この町にある図書館で働いている下宿先の方も、図書館利用者は居眠りできないと言っていました。図書館内での居眠りを許すと、浮浪者の溜まり場になってしまうからでしょうか?

何はともあれ、2時間ちょっと昼寝したので今はすっきり。これからヨガに行き、その後は一勉強します!

自由がいいとは限らない

2006-03-27 | シンプルライフ
わたしは現在、時間をかなり自由に使えます。することさえすれば、何時に寝て何時に起きようが自由。何時にメシ、じゃなかった「お食事」をするかも自由。もちろん、何をどのくらいの時間かけて食べるのかも自由。

わたしは時間に縛られない自由人よ、オホホ!

と言いたいところなんですが、自由がいいとは限らない、ということを実感しています。一番の悩みが、どうしても夜型になってしまうこと。最近はヨガに毎日通って疲労するためか、深夜遅くまで起きていることはなくなりましたが、それでも早寝早起きを理想とするならマークがつく生活です。早寝早起きだけでみるなら、会社員時代が一番充実していました。朝は嫌でも起きなければならなかったですからね。

人間の体内時計は25時間に設定されているらしいし、夜1時間長く起きているほうが朝1時間早く起きるよりも楽なので、人間がだんだん夜型になっていくのは当然なのかもしれません。しかし、朝10時までの朝日に当たることは、健康の面からいって望ましいらしいし、夜型になりがちな体内時計を正常に戻す効果もあるとか。それに夜更かしをすると、電気をその分使用するのも気懸かり。やはり人間は、「朝日と共に起き、暗くなると寝る」という生活を送ることが自然な気がします。

わたしが去年の秋、カフェテリアでバイトしたひとつの理由が、朝型の生活を維持するため。カフェテリアだと朝早くから仕事があるので、当時は朝6時には起きていました。でも、嫌なヤツが約1名いたので、12月に辞めてしまいました。今月の初めには別のカフェテリアでバイトを始めたけれど、今度は3日しか続きませんでした。

というわけで、朝早く絶対起きなければならない理由がない現在。行きつけのコーヒー・ハウスは夜11時までオープンしていることに加え、今週は大学が春休みのせいもあって客が少なく、ゆったりと自分の時間を過ごしています。こうして、わたしの夜型生活はしばらく続きそうなのでした・・・。時間を自由に使える、というのも考えものですね。

目標は、「イナバウアー」!?

2006-03-06 | シンプルライフ
たった今、ヨガ教室に行って来ました。Ikuraさんがおっしゃった、ホットヨガです。(「ホットヨガ」は和製英語?少なくともわたしは聞いたことがありません。)教室の中は40℃「いい汗かいた」、な~んてかわいいもんじゃなく、汗の滝でした。

ホットヨガ自体の感想?こちらも大変、何てもんじゃなかったです。90分の間、まともにポーズにトライできたのは半分くいらいで、残りは休んでました。特に、上体を反らすポーズにトライしたとき、ただでさえ頭に血が昇るのに40℃の暑さだから、頭がく~らくら・・・。でもそのうち、余裕で「イナバウアー」ができるくらいになりたいですね!

最初の一ヶ月は、29ドルで受講し放題です。貧乏人根性が旺盛なわたしは、「だったらできる限り毎日通わなきゃ!」。実は先週、タイボクシングのトレーニングに初めて行って、こちらも今後週1回通おうかと思ったけれど、この一ヶ月はヨガに専念し、それからボクシング週1回、ヨガ週1、2回のペースで通おうと思います。

しかしこのホットヨガ、やっている間は大変だったけれど、今は体が軽くなった気がします。わたしは普段、どうしても座っている時間が長いので、ヨガやボクシングなどで体をハードに動かすのもいいもんです。

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山の温泉&屋根付き橋見学旅行♪

2006-02-09 | シンプルライフ
火曜日、大きな仕事がひとつ片付きました。次の日(つまり今日)、水曜日の天気予報は。というわけで、今日は一日オフを取って行って来ました、山の中にある温泉へ!

この町から、バス&自転車で行ける山の中に、温泉があります。洞穴から40度ちょっと(推定)の湯が湧き出ている源泉100%、加水・加温・加塩素一切なしの、正真正銘の本物温泉です。ほのかに硫黄の匂いがします。森に囲まれた露天風呂で、水の流れる音を聞きながらゆっくり湯につかっていると、自然と一体化した気分になりました。


(風呂は、段々に5つほどあります。下に行くほどぬるくなります)

温泉に2時間半浸かった後は、近くにある屋根付き橋(covered bridge)を見に行きました(下の写真)。この橋は、最初は1890年代(?)に建てられたけれど、その後3回建て替えられたとか。写真は、1966年に建設された4代目。


10年以上前の小説&映画『マディソン郡の橋』のおかげで、一躍有名になったこの屋根付き橋。ミシシッピ川以西では、オレゴン州はアメリカで屋根付き橋の数が一番多い州だとか。それでも、多くの屋根付き橋が壊されたようです。(ちなみに、『マディソン郡の橋』の舞台はアイオワ州でした。)下の写真が、屋根付き橋の中。橋の中というより、まるで建物の中にいる感じがしました。この中だったら愛人と逢引してもいい!?


ちなみに、この旅行にかかった費用は?実質「ゼロ」です。今回のようにバスに片道1時間以上乗っても、学生証を見せれば無料だし(学費に元々バス代が含まれているらしいけど)、温泉も本来なら5ドル取られるけれど、係りの人が不在だったので無料で入れました。昼食や飲料水は持参したので、財布を出して金を払うことが全くありませんでした。無料で本物温泉、それに自然や屋根付き橋まで堪能・・・。このような体験を、「simple pleasure(シンプルな喜び)」と言うのでしょうか?

いざ、というときのお助けグッズ

2006-02-05 | シンプルライフ
1月30日(月)の午前、大事な用事がありました。ベストの体調で望みたかったその用事の4、5日前に、「うっ、これはもしかして風邪気味。」そんな風邪を最低限に止めるのに役立った(と思われる)のが、写真の小道具たち。後方は、ご存知の方も多いと思いますが、足裏に貼る樹液シート。3晩貼って寝て、翌朝は毎回べちょべちょでした。この樹液シート、地元のスーパーでも売ってますが、わたしは日本から持参しました。そして前方が、睡眠中口が開かないように留めるシール。写真だと見ずらいけれど、ひとつのシートに3回分のシールが貼ってあります。鼻づまりのときは、口呼吸しがちですよね。でもこの口呼吸、のどを痛める可能性があるなど、医学的に好ましくないとか。わたしは風邪をひくと喉にくるときが多いので、念のため、睡眠中はこのシールを唇に貼って寝ました。

先週末の昼間は「とろーん」として(drowsy)、昼寝をした日もありました。コーヒーを飲む気にならず、カモミール・ティー。発汗作用があるといわれるカモミール、確かに体が火照りました。不幸中の幸いか、月曜日の用事のために前もって準備をすることは特になかったので、体調を整えることに集中しました。

これらのお助け道具&カモミール・ティーのおかげかどうかはわかりませんが、月曜日は体調ばっちりになりました。用事も予定通り終了。大事な用事がなければ、思い切って風邪をひいてしまって、「体の中の大掃除」をすればよかったのでしょうけど・・・。

これからは「相乗り」

2006-01-28 | シンプルライフ
去年、ニューオリーンズやヒューストンを襲った巨大ハリケーン。ハリケーン上陸前に、住民が長蛇の列を作って車で脱出している映像を、ご覧になった方も多いと思います。そのハリケーン災害を教訓にして、アメリカは鉄道をもっと発達させろと、ニューヨークタイムズ紙が社説で説いたそうです。鉄道で一度にたくさんの人を運べば、こんな大渋滞にはならない、と。

アメリカで、大企業第一号といわれた鉄道。特に、1869年に完成した大陸横断鉄道は、全国規模での市場を作り出す引き金になるなど、鉄道は巨額の金が絡んだ大事業でした。そんな鉄道が、自動車と飛行機の発達とともに過去の遺物になり、現在の地位はさびしい限り。

地下鉄や鉄道などの公共交通機関の建設に対して、「ビッグ3」と呼ばれるアメリカの自動車会社が猛反対してきたのは、有名な話。公共交通機関を利用されたら、車が売れなくなりますから。こうして出来上がったのが、CO2を出しまくる車社会・アメリカ。何年か前、サンフランシスコの地下鉄が空港まで延びましたが、この空港直結をタクシー会社が猛反対したとか。市内と空港を結ぶ線は、タクシーにとってドル箱路線でしょうからね、気持ちは分かりますが。

アメリカでCO2削減、および災害時の対策を強化するなら、これからは自動車より公共交通機関。昨日の記事『核家族制度は、時間/金/エネルギーの無駄使い?』は住居の話でしたが、交通機関も「相乗り」の方が理にかなっているようですね。

(写真は、ポートランドのアムトラック [鉄道] 駅。05年12月29日、朝8時過ぎ撮影)

核家族制度は、時間/金/エネルギーの無駄遣い?

2006-01-27 | シンプルライフ
ちょっと古くなりますが、ニュース週刊誌アエラ(05年9月5日号)が、『「ネオ結婚」のカタチ』というタイトルで、型にはまらない結婚の形態についてレポートしていました。その中で取り上げていた実例が、東京・日暮里のにあるコレクティブハウス。つまり、共同生活です。外見は普通のマンション。が、中には全28世帯の住民用に、「コモンスペース」と称したダイニング、厨房、リビング、ベランダ、洗濯場があるそうです。住人は、月一回夕食を作れば、あとは週3回他の住人が作ったご飯が食べれるとか。

また、約一世紀前、何人かのアメリカ人女性feminists(男女同権論者)が、やはり共同生活を提案していました。(アメリカで「Feminism」という言葉が出てきたのは、1910年代以降らしいですが。)そんな女性たちから見ると、(中流階級以上に限っていえば)夫が外で働いて収入を得、妻が無償で家事を受け持つ核家族形態というのが、男女不平等の根源。特に19世紀終わりに、一部のインテリに受け入れられた社会主義の考えの元、男女同権を掲げ、実際にテネシー州で集団生活を試みたグループもあったようです。東京のコレクティブハウスでも、料理の負担減が強調されていますが、100年前もやはり、女性が毎日毎食料理を作っていると、それだけで一日が終わってしまうということを、feministsは強調していました。昔は今よりも、料理には時間がかかっていたようですし。しかも、その労働力は無償。

異なる時代と国の人たちが提案する/した共同生活。そのメリットは?家事に費やす時間が減る、食材をまとめてどっさり買えば、食費も安上がりになるかも(ベジタリアンだから食が他の住民と合わないかも、という心配はひとまずおいておきましょう)。それに単純に考えて、一台のテレビを4人で観るより20人で観たほうが、経済面や電力の面から考えて効率的。現在は一家に一台どころか、ひとりずつ「マイテレビ」を所有している家族もあるようですから・・・。それに加え、車も共同にすれば、2、3台の車を20人でシェアするということも可能かも。わたしが住んでいる町にも実際、車を何人かでシェアしているグループがあるようです。この共同生活(および共同使用)、時間、金、それに資源エネルギーの面からみると、メリット多そうですね。

「核家族より集団生活のほうがいい」ようなことを言うと、「しんのすけさんは社会主義者なの!?」って思われる方もいるかもしれませんね。わたしは、社会主義が良いと言っているつもりはありません。ただ、個人の経済面や環境へのインパクトなどを考えた場合、核家族より集団生活のほうが理にかなっているのではないか、という問題提起をしているだけです。もちろん、共同生活は共同生活で、それなりのデメリットもあるのでしょうが・・・。

世界で起きている諸問題の元凶は、American Way of Life?

2006-01-20 | シンプルライフ
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このブログのタイトル「Oregonian Way of Life」は、「American Way of Life」をもじったというか、アンチテーゼとして使用しています。American Way of Lifeという言葉の起源は知りませんが、「アメリカ式の豊かな生活」だと解釈していいでしょう。それでは、アメリカ式の豊かな生活とは?以前『Bicycle Way of Life』で述べたような、郊外(suburbia)にあるセントラル・ヒーティング付きの大きな家に住み、移動手段として自動車を利用して、ショッピング・モールで買い物をし、肉をメイン・ディッシュにした「豪華な」食事をする、という生活様式に象徴されています。このような「豊かな生活」を送ることが、一種のAmerican Dreamというか、子の世代が親の世代よりも生活レベルが上がることが、一昔前までは当然だと思われていたようです。

このAmerican Way of Lifeは、『「ヒッピー」とは何者ゾ?』で述べたように、1960年や70代には多くの若者の攻撃の的になりました。だからといってアメリカ人全体のライフスタイルが劇的に変化したわけはなく、「American Way of Life神話」は未だに根強く残っているように見受けられます。地元の週刊情報誌先週号によると、1月9日にこの町で行われた、何人かの市民による一般教書演説で、次のような発言をした方がいたそうです。

American affluence, led by the need for cheap oil, is a first tier reason why the world is not a peace, the environment is severely degraded, the climate is out of whack and we are in a resource war in Iraq.

[意訳した日本語訳]
アメリカの豊かさというのは、安い石油を使用することで成り立っている。このレベルの豊かさを維持しようとしていることが、世界が平和ではなく、環境が著しく破壊され、異常気象を引き起こし、アメリカがイラクで石油戦争をしている第一の理由である。

つまり、世界規模で発生している問題の多くは、American Way of Life的な豊かさを追い求めていることが原因、だというのです。もしこの発言が本当だとすれば、この豊かな生活を享受しているわたし達というのも、これらの問題を悪化させている「共犯(accomplice)」だということになるのでしょうか?「戦争反対」、「環境保護」などと口でいうのは簡単ですけどね・・・。

豊かな生活に一旦慣れてしまえば、ライフスタイルを変えることは容易ではない、ということはわかります。上記の発言をした方も、ライフスタイルを180度変える必要があると頭ではわかっていたとしても、「人間というのは、これまでやってきたことを惰性でやり続けるものだ」と言っています。わたしが、『目先の満足感だけを追及するのは、貧乏人?』で述べたように、物質面では人間界は進歩しているように見えても、心理面は昔のままというか・・・。20世紀の遺物になるべきAmerican Way of Life的な豊かさを、日本全体も未だに賞賛しているように見えます。

あなたは占いを信じますか?

2006-01-05 | シンプルライフ
「なにごとも派手さばかりを追求し、上滑りになってしまう傾向がありますので注意が必要です」

上の一文、この一年の運勢を占う姓名判断をした結果の一部です。一年の計は元旦にあり、ということで、このブログのテーマであるシンプルライフについて考えているときに、この一文を読んでずっこけそうになりました。「派手さ」を追求したり「上滑り」したりしないように、「自分の内面磨くぞ、オー!!」と張り切っていたのに。2006年の出鼻を思いっ切りくじかれました。

というわけで、あなたは神を、じゃなかった占いを信じますか?わたしはある程度信じます。去年の夏日本で、四柱推命で占ったわたしの人生をみたら、少なくともこれまでの人生の運勢が大体当たっていたのでびっくりしました。ちなみに笑ってしまったのが、わたしの人生運が最低だったのは、日本で社会人していた時期。わたしのような人間が、そもそも日本で会社員をするというのが無理だったのかもしれません。もちろん、自分の運勢がいいとか悪いとか思うのは、すべて本人の気持ち次第。日本で会社員するのは確かに大変だったけれど、コンピューターのスキルを身につけたり、会社員していなかったら行けないような場所に行けたり、一般人には会えないような人物に会えたりしたのも事実。社会人経験がなかったら、今の自分はありえません。しかし、このような肯定的な見方も、過ぎてしまった今だからこそできること。昔の思い出は美化されがち、とよく言いますよね?

『広告に残る「魔法」という概念』という記事で、魔法という古代のコンセプトが現代社会でもしっかりサバイバルしている、と書きましたが、占いも同じですね。そもそも魔術を使って未来の占いをしていたわけですから。科学万能と思われがちだけど、魔法や占いなど、大昔のコンセプトや行いもしっかり残っている21世紀。占いを100%信じる必要はないけれど、物は使いようでうまく利用していきたいもの。わたしは、冒頭の一文が誤りだということを、絶対証明してやるぞ!

シンプルなことにこそ、喜びがある

2005-12-28 | シンプルライフ
わたしが好きなアパレル・メーカーに、「Life is good.」というアメリカン・ブランドがあります(写真)。Jakeという名のキャラクターを冠したこのブランド、「Do what you like. Like what you do(好きなことしなよ。やっていることは楽しみなよ)」、そうすることによって、「『Life is good.(人生とはいいものよ)』と思えるよ」、という非常に楽観的なコンセプトを基にしています。では、どういうことが楽しいのか?「人はsimple pleasure(シンプルな喜び)に飢えている」と、このブランドの生みの親が言うように、人が幸せを感じるのは、本来金がかからないもの。その方は、「アイスクリーム、ピーナッツ・バターとゼリーのサンドイッチ、それに故郷の山」などに代表される、子ども時代の思い出に人間は幸せを感じるものだ、と言っています。日本に置き換えると、「わたあめ、おにぎり、そして故郷の川と山」になるのかな?何にせよ、人生の喜びとは何気ない日常生活にあるものだ、とこのブランドは主張しています。


(ちなみにこれが、ピーナッツ・バターとゼリーのサンドイッチ。おいしいけれど、わたしはやっぱりおにぎりのほうがいい!)

時々、「給料は我慢料」という言葉を耳にします。仕事は面白くないし、できれば辞めたいけれど、お金のために我慢して働いている、という方は多いようですね。そして、「我慢料」が手に入ったあかつきには、我慢して働いている自分への「ご褒美」と称して、欲しい服を買ったり旅行に行ったり・・・。わたしも社会人経験者なので、「給料は我慢料」というのはよく分かります。しかし、そんな日常生活を送って「シンプルな喜び」を知らない人というのは、「Life is good.」の人たちからみると不幸なのでしょうね。

わたしがこのブランドを最初に目にしたのは、去年の夏。言葉では説明できないけれど、「Life is good.」という三文字とJakeの姿に、非常に惹きつけられました。このブランドの生みの親が、「このブランドを好きになる人は、困難なことに直面してきた人が多い」みたいなことを言ってましたが、わたしもその一人だったのかも。誰、とは言わないけれど、今ではセレブにもファンが多いこの「Life is good.」。「シンプルなことにこそ、人生の喜びがある。」そう思えるような人生を送りたいものですね。