「街の仲間たち」小金井市議会議員 清水学

令和3年3月の小金井市議会議員選挙にて2期目当選。議会活動や地域での活動をお伝えします!

ウクライナへの侵略戦争から考えること

2022-02-25 17:53:00 | 清水がくの活動報告
昨日、ロシア軍はウクライナへの本格侵攻を開始しました。その後すぐに防空システムを制圧したとのことでした。これは侵入してくる外部の航空機やミサイルを早期に発見し撃破するシステムです。ロシア軍は首都キエフや東部などの都市をミサイルで攻撃を行い、侵略を続けている模様です。
アメリカや日本をはじめ各国が経済制裁という形で、ロシアに対しこれ以上の侵略をしないよう働きかけていますが、なんら効果を出していないのが現状です。このタイミングで武力によって侵略を阻止しようとする事で、第三次世界大戦に繋がる可能性がゼロではないため、次なる一手が出せないのが現状だと思います。
ロシアはウクライナへの侵略戦争は侵攻を即刻止めるべきですし、強く非難いたします。
ロシアによる侵略戦争が許されれば、中国による尖閣諸島や台湾への侵攻も認めることになりかねません。自由主義国家のロシアへの経済政策が緩いことがわかれば、中国は躊躇なく侵略をすることになるでしょう。
ロシアによる侵略戦争は対岸の火事では決してありません。隣国ロシアの問題であり、もっと言えば侵略される可能性がある尖閣諸島や北方領土は日本国内の問題です。
私たちは、今日本にある平和がどうして維持されているのかを改めて考え直さなければなりません。我が国に平和憲法があるから平和が守られているのではありません。その背景には世界一の軍隊であるアメリカの軍事力が、そしてアメリカが持つ核兵器が抑止力になっているということを受け止めなければなりません。
憲法9条についても改正の議論を進めなければなりません。

憲法9条には「国権の発動たる戦争と武力による威嚇または武力の行使は国際紛争を解決する手段としては、永久に放棄する」とあります。まさに専守防衛の根拠となっており、国際法上先制攻撃は認められていないので、ここは変える必要はないと考えます。しかし、今回のウクライナのように日本が攻められた時に、「専守防衛」を貫くべきでしょうか。専守防衛は、相手国から武力攻撃を受けた時にはじめて防衛力を行使し、内容は自衛のための必要最小限。保持する防衛力も必要最小限で憲法の精神にのっとった受動的な防衛戦略とされています。
果たしてこの内容が、日本の国民・国家・領土を守る防衛力を担保できているのでしょうか。日本国憲法は国民を守るものでなければなりません。防衛と先制攻撃は明らかに異なります。
この国を守るための自衛隊も憲法に明記をして、堂々と活動をできるようにすべきです。いつまでも、自衛隊は違憲だという議論に終止符を打つべきです。

このように、ウクライナへの侵略戦争は、他山の石ではなく、まさに日本国の問題です。
脅すわけではありませんが、日本はいつまでも平和、平和憲法があるから平和という考えをお持ちなら、ぜひ考え直していただき、現実に目を向け、今日本がどういう状況下にいるのか再考をしてほしいと思います。
先人たちが守り抜いた日本を子や孫の世代に引き継いでいくためにも、私たちの意識を変えていかなければなりませんし、我々日本人を守り切るための防衛力も増強すべきだと考えます。

小金井市議会議員
清水がく