今国会は今、来年度予算審議に関わりガソリン国会となっている。道路特定財源の暫定税率法案審議のためだが、そこへ持ってきて毒餃子事件に沖縄米兵の中三女子暴行事件にイージス艦と漁船衝突事件が加わり、混迷を極めている。
それだけではない。原油高騰による諸物価値上げに続いて、小麦粉の政府売り出し価格も値上げされるし、鉄鉱石の輸出価格も値上げされることになったし、株価は下落するしで景気の先行きに暗雲が立ち込め、不景気風が吹き始めようとしている。どちらを向いても、いいこと無しの状況である。
こうした様を見ると、一概には言いえないにしても、資本主義社会の欠陥が現れた観がする。
資本主義というものには、何事も「数値化」しようとする点がある。その事によって「評価、選択」が行われ、「優位」に立とうとしている。それは「格差」を生む。「身分」と言えるかもしれないし、偏るものともいえるものを生む。
言い方を変えてみると、その為に「冷たい」のである。暖かさ、和やかさ、穏やかさがない。数値化によって、殊更冷たさを増している。
それは「法」においてもそうである。「法」を強化し、「法」に縛り付けられてしまって、世の中が冷たくなっている。
実話だが、
杉原 千畝(すぎはら ちうね、SUGIHARA "Sempo" Chiune、1900年(明治33年)1月1日 - 1986年(昭和61年)7月31日)は日本の官僚、外交官。第二次世界大戦の際、外務省の命令に反してユダヤ人が亡命できるようにビザを発給し、ナチスによる迫害からおよそ6000人にのぼるユダヤ人を救ったことで世界中に広く知られている。
こういう法に逆らいながら人道優先を貫いた人がいる。柔軟性を持った人と言わなければならない。こういう人が、今日では少なくなっている。
むしろ悪いことをしても、「法にのっとって処理している」といって開き直っている政治家がいるほどである。
個人も公人も、温かく穏やかに和やかな人となって欲しいものである。
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