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XMPファイル

2014-10-18 | 後処理のこと
Photoshopをいじると作られる、XMPファイルとは何ぞや??
これまで、全く考えたことが無かった。
http://www.adobe.com/jp/enterprise/xmp.html
を開いてみる。以下のようなことが書かれている。
「Adobe Extensible Metadata Platform(XMP)は、デジタルメディアおよびワークフロー間でのメタデータ(ファイル内容を示す情報)のキャプチャ、保持、移植がしやすい、オープンな標準ベース対応にするテクノロジです。
XMPはXMLを使ってメタデータを記述します。」
、、、、XMLらしい。
直近でPhotoshopをいじったときにできたXMPファイルを開いてみた。


<x:xmpmeta xmlns:x="adobe:ns:meta/" x:xmptk="Adobe XMP Core 5.5-c002 1.148022, 2012/07/15-18:06:45        ">
 <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#">
  <rdf:Description rdf:about=""
    xmlns:tiff="http://ns.adobe.com/tiff/1.0/"
    xmlns:exif="http://ns.adobe.com/exif/1.0/"
    xmlns:xmp="http://ns.adobe.com/xap/1.0/"
    xmlns:aux="http://ns.adobe.com/exif/1.0/aux/"
    xmlns:photoshop="http://ns.adobe.com/photoshop/1.0/"
    xmlns:xmpMM="http://ns.adobe.com/xap/1.0/mm/"
    xmlns:stEvt="http://ns.adobe.com/xap/1.0/sType/ResourceEvent#"
    xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
    xmlns:crs="http://ns.adobe.com/camera-raw-settings/1.0/"
・・・
</pre>

よくわからないが、、どうもPhotoshopに閉じたものではなく、Adobeのソフトウェア全体でメタデータを使いまわすための共通フォーマットらしい。ネームスペースの定義の中に「XAP」と言うのもあるが、Wikipediaにはこうある。
XAP (Extensible Authoring Publishing) was an old name for Adobe's proprietary metadata format Extensible Metadata Platform
要は、XMPの古い名前と考えればよいみたいだ。
ざっくりと、Photoshopが使用するXMPの情報を上に上げたXMPのソースから簡単に分類すると、
・TIFF関連
・EXIF関連
・Photoshop関連
・XMP(XAP)関連
・PURL関連
・CAMERA-RAW関連
と言う6種類。
よくわからないものも含まれているが、まあ、とにかく6種類。

一つ一つ見ていく。
■TIFF関連
   tiff:Make="NIKON CORPORATION"
   tiff:Model="NIKON D800"
   tiff:Orientation="1"

これだけ。よくわからないが、本当にこれだけ。
情報の表示のために使われるのか、何か別のAPに引き渡されるのか?
さらに言うと、この三行だけの情報であれば、下記EXIFの情報に含むこともできる。

■EXIF関連

exif:ExifVersion="0221"
exif:ExposureTime="8/1"
exif:ShutterSpeedValue="-3/1"
exif:FNumber="28/10"
・・・・


aux:SerialNumber="XXXXXXX" (masked)
aux:LensInfo="140/10 240/10 28/10 28/10"
aux:Lens="14.0-24.0 mm f/2.8"
aux:LensID="146"
aux:ImageNumber="XXXXX" (masked)
aux:ApproximateFocusDistance="4294967295/1"

上側は、EXIFのフィールド名とそのデータがずらずらと並んでいる。30項目。常にこうなのかはわからないが、いくつかのXMPファイルをのぞいてみた限りではすべて30項目だった。
下側もEXIF由来の値なのだが、項目名が変えられている。なぜ分けられているのかはよくわからない。
参考
http://www.vieas.com/exif23.html

■Photoshop関連

photoshop:DateCreated="2014-10-12T21:18:28.00"
photoshop:SidecarForExtension="NEF"
photoshop:EmbeddedXMPDigest="2AD1AC5BA3E424E6C7C1B8C3F9C2974A"

Photoshopはまだ使い慣れてないので、よくわからないことも多々あるが、実際のところ、XMPファイルはCamera Rawの処理が終わったタイミングで作成されるようだし、Photoshop側でいろいろいじったときには、画像ファイルとして保存するか、Photoshopのデータ(PSDとかPDD?)などで保存され、XMPへの出力はないっぽい。
どこで何に使われている情報なのかはよくわからないが、Digestの情報が入っていると言うことは、内部でデータファイルの真正性についてのチェックが行われていることは想像できる。

■XMP(XAP)関連

xmp:CreatorTool="Ver.1.10"
xmp:ModifyDate="2014-10-12T21:39:53.70"
xmp:CreateDate="2014-10-12T21:39:53.70"
xmp:Rating="0"
xmp:MetadataDate="2014-10-14T10:07:20+09:00"


xmpMM:DocumentID="AD8BXXXX0A39XXXX0A3BXXXXC359XXXX" (masked)
xmpMM:OriginalDocumentID="AD8BXXXX0A39XXXX0A3BXXXXC359XXXX" (masked)
xmpMM:InstanceID="xmp.iid:80XXXXXX-9XXX-fXXX-9XXX-af2680XXXXXX" (masked)


<xmpMM:History>
<rdf:Seq>
<rdf:li
stEvt:action="saved"
stEvt:instanceID="xmp.iid:80XXXXXX-9XXX-fXXX-9XXX-af2680XXXXXX" (masked)
stEvt:when="2014-10-14T10:07:20+09:00"
stEvt:softwareAgent="Adobe Photoshop Camera Raw 8.3 (Windows)"
stEvt:changed="/metadata"/>
</rdf:Seq>
</xmpMM:History>

ざっと見たところ、Camera RawのAPの管理情報、と言うか、「XXX.xmp」と言うファイルのプロパティを開くと入っているような、そんな情報。

■PURL関連

dc:format="image/x-nikon-nef"

この一行だけ。
PURL、、この言葉自体私は初めて知ったが、、恒久的に同じWeb Resourceをポイントし続けるURL(Persistent Uniform Resource Locator)、、らしい。どういう位置づけで、どのような方法で「恒久的に」なのかはよくわからないが。とりあえず広く知られておくべき情報のために管理されているURLではあるようだ。
値の表記は、HTTPサーバApacheのhttpd.confに記述されているmime typeを連想するが、直接の関係は無いらしい。

■CAMERA-RAW関連

crs:RawFileName="XXXX.NEF"
crs:Version="8.3"
crs:ProcessVersion="6.7"
crs:WhiteBalance="As Shot"
・・・・

チェックはしていないが、おそらくCamera Rawで変更することが可能なすべての値が羅列されている。

■□■まとめ
Photoshopで扱われるXMPファイルに記録されている情報は、総合すると、、、、
・Camera RawがRawファイルから取得できたメタデータのすべて
・Camera RawがRawデータに対してやったことのすべて
と言うところだろうか?

■□■参考
アドビからパートナー企業向けに?2004年1月にOpenにされているXMPの仕様。
http://kb2.adobe.com/jp/cps/511/511300/attachments/511300_xmpspecification.pdf


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