マニュアル露出と(××)オート露出

2013-11-13 | 撮影地メモ
ニコンカレッジの先生の影響で、最近の撮影では露出はすべてマニュアルで行っている。
マニュアル露出は基本的に、絞り優先などのオートモードに比べ、一手間多い。
しかし実際にはその手間の差はたいしたものではなく、、、
・すべて自分でコントロールしている、と言う実感を得やすい
・自分が考える適正な露出をどうやって得ればよいか?(実際には答えはないかも知れないが)と言う点に関し、感覚を得やすい
と言う点に関しては、むしろマニュアル露出の方に分があるようにも感じる。
以下は、私が、現時点で感じていることのまとめである。間違っていることも書いているかも知れない。

■マニュアル露出の場合の手順
1)絞りを設定する
2)ファインダーをのぞく
3)測光して露出をシャッタースピードで調整する
4)シャッターを切る
注意点)
環境光が変化しても各設定は変化しないため、環境光の変化がそのまま写真に反映される。

■絞り優先オートの場合の手順
1)露出を決め、露出補正値を設定する
2)絞りを設定する
3)ファインダーをのぞく
4)シャッターを切る
注意点)
環境光の変化により、シャッタースピードが変化する場合がある。
シャッタースピードはカメラが勝手に変更するため、撮影者が撮影時にシャッタースピードを気にしない習慣を生みやすい

■マルチパターン測光
アルゴリズムはわからないが、フレーミング全体の明るさからEV値を求める
長所:大体の見た目の明るさがEV値として得られる
短所:想定と違った結果だった場合、何が原因かよくわからない
フレーミング内で明暗差が大きい場合、得られるEV値が予想しにくい
2点目の短所から考えて、フレーミング内での明暗差というのは発生しにくい、発生していてもあまり問題ならない方がよいように思えるので、順光向きのように思える。
測光の精度が高いとカメラ任せにできるので、(絞り優先)オートに向いている。

■中央部重点測光
中央部付近の一定のエリア(その広さは調整可能)で測光した値からEV値を求める
長所:露出の基準としたいものをフレーミングの中央に持ってくれば、おおむね撮影者の意図したEV値が得られる
短所:全体としてどうであろうと、測光するのは中央付近のみ
どこの光を測っているのかわかりやすいため、その結果を認識して撮影に反映させるスタイルに向いている。
同様の理由により、光線の向きに対して得手不得手は特にない。

■撮影結果を見てからの露出の修正について
マニュアルの場合
シャッタースピードを変更する。場合によってはISO感度も変更する
絞り優先オートの場合
露出補正値を修正する

■その他
縦グリップがある機種、もしくは縦グリップをつけている場合。
ニコンの場合、縦グリップには露出補正ボタンがない。したがって、絞り優先オートで、縦で構えてフレーミングしているときに、露出補正が気になると、一度横に戻して露出補正をいじってまた縦に戻して、、、と言うことをする必要がある。

マルチパターン測光(一般的表現では多分割測光?)が、撮影者の感覚と完全に同調するのであれば、絞り優先オート(+マルチパターン測光)が最強のモードとなると思うが、そうならない限り、撮影の時点でもっとも適切な露出を得やすいのは、マニュアル露出を使ってきちんと手順を踏んで撮影を行った場合となるだろう。

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