MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

シークレット・エスケープ パリへの逃避行

2019-03-10 20:09:54 | 洋画未公開
これって絶対間違ってる
というのは、地元のGEOさんではこのDVDを新作洋画のエロチック作品の棚においてあったんですが
ジェマ・アタートンが主演だし
邦題は「シークレット・エスケープ パリへの逃避行」ってなってるしで
こういったものは裸シーンもあるけども文芸作品であるってのもヨークわかっていて
でもなぜかレンタルしてきちゃうんですね
でもこの映画は違ってる普通にドラマ映画の棚に置いてしかるべき作品であるし
おっぱいの片鱗さえ出てきてません

見終わって調べたら「パリへの逃避行」という邦題で東京国際映画祭で上映された後、
WOWOWのジャパンプレミア枠でOAされてから未公開作品として
この3月2日にアルバトロスからDVD発売されたものです
でジェマ・アータートンは主演の他に製作にも絡んでいるんですね

ロンドン郊外の住宅地で夫や子供と専業主婦暮らしをしているタラ
傍目には幸せな家族と見えているのでしょうが
変わり映えのしない子育てと夫主体の性生活という日常にストレスを溜め込み続けていたんでしょうか
前半部分ではそんなタラの退屈と言うか、なんというか心にポッカリ穴が空いたと言うか
日常生活での倦んでいく様子と言うか息苦しさを十分に見せつけてくれる
コレが見てるこっちにも十二分に伝わってくる訳ですよ
ジェマ・アタートンのイラつき焦燥、捌け口のない日常を実によく表現してくれている

唯一夫が仕事に行き、子供達を学校に預けて一人になったとき
ロンドンで絵本を買ったり
ユーロスターの走行をじっと眺めて自分を解放と言うか取り戻していたんでしょう
あまりにも映像的にも変化はなくて監督の意図なんでしょうが、
見てるこっちにもタラの心情が伝わってきて
映像的には実に退屈なんですが・・・

彼女は絵本から触発されて美術について関心を持ち、現状打開の一手として
美術大で本格的に勉強したいと夫にささやかな願いをするものの拒絶されてしまう
ある朝ふとした夫の一言がきっかけで彼女突然着の身着のまま家を飛び出し
ユーロスターに飛び乗ってパリに向かい

絵本にあった「一角獣と貴婦人」の美術館で出会った男と
一晩のアバンチュールを・・・という展開ですが
パリでのアバンチュールが彼女を解放したかというと決してそういう風にならないのですねぇ
結局は何の解決も見いだせぬまま夫の元に

ってこっちにもタラの欝だけが残された作品
ジェマも年取ったなぁって言うか、最後に突然出て来てタラを諭すあの婆ぁは一体何者?

2017年製作、イギリス映画
ドミニク・サヴェージ監督作品
出演:ジェマ・アータートン、ドミニク・クーパー、ジャリル・レスペール、フランシス・バーバー、マルト・ケラー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« The Witch/魔女 | トップ | 超・時空変態人間 バック・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

洋画未公開」カテゴリの最新記事