MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

太陽とボレロ

2022-11-28 17:24:22 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうと言う企画で視聴した作品
水谷豊監督作三作目、このようなブログ企画を企てていなかったら前二作同様多分一生見ない作品だったと思う
最初に言っておきますが、映画と言うもののツボを心得た作品であることは間違いない作品
ですが、面白いか面白くないかは別問題
 
だから水谷豊監督の前二作品を見てないって言うのにもつながるんだろうと思うんですが
見てなくてこんなことをしたり顔で言うのもなんなんですが
さらにたった一本だけ見てこう言うのもなんなんですが、映画としては平板なんですよね
そしてこれもいまの観客層が悪いのかどうかは知りませんが、“泣かせる映画がいい映画”っていう風潮も多分に影響してるとは思うんですが
 
映画で描かれる世界観って、リアルな現実を描くのではなくて
虚構の世界でしばしっていうか最近なら二時間程度現実を忘れさせてくれるのが映画だと思っているのが私ですから
いわゆる現実逃避させてくれればそこから現実にもどって生きていく活力になってくれるのが映画だって言う自論を持ってるのでの
そう言った意味で現実私が実際に触れる事もないヤクザの美化された世界観で現実逃避の世界で遊ばせてもらうっていることで仁侠ドラマを見続けているわけですから
 
そう言う人間が地方の素人楽団が解散の危機に襲われて云々っていう、現実世界でどこにでもあるようなお話を見たらさらに現実の厳しさを2時間共有しなくてはならないわけですからねぇ
日常からトリップできないわけでして
そんな世界観は共有したくないわけで、そんな理由もあって最近の日本映画もあまり見ないんですが
こう言う企画を企てたからにはそれも受け入れての企画ですから見ることにしてるわけでして
 
ってことで先に書いたように昭和から平成の映像世界で役者として生きてこられた水谷豊さんだからこそ、映画と言うもののつくり方を充分に熟知されてるから
盛り上がりというか映画的なケレンとして派手なクライマックス的な映像を避けておられるものの
きっちりと西本智美さんの指揮でオーケストラによる名演奏で映画を盛り上げ、さらに目でのケレンではなく音楽映画としての耳でのケレンに仮託してるとこは脚本家水谷豊の真骨頂だったようですね
そういう意味では一応映画としては完成度の高い作品だったとも言えるのよね
 
ただ時間伸ばしの田口浩正の歯とか、河相我聞と原田龍二の腹違い兄弟ネタとか、山中崇史と檀れいさんのホテルカットは不要だったかなぁ
それにしても水谷さんもきっと予期されていなかったんじゃないのかなぁ、
西本智美さんの中盤からの存在感が神がかっていた・・・
 
2022年製作、「太陽とボレロ」製作委員会作品、東映配給
水谷豊脚本・出演・監督作品
出演:檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア、田口浩正、永岡佑、梅舟惟永、木越明、高瀬哲朗、藤吉久美子、田中要次、六平直政、山中崇史、河相我聞、原田龍二、檀ふみ、西本智美
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ダメ…」禁断欲情秘話~年下... | トップ | 人妻湿地官能~義母と一つ屋... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事