「林檎とポラロイド」って邦題も原題っていうか英題は「Apple」ですね
主人公が映画の中でムシャムシャといつも食ってるのが林檎
なんとケイト・ブランシェットがノンクレジットではあるんですが
監督さんを見出し、彼の作家性に惚れ込んでエグゼクティブプロデューサーを務めて作った作品
ってことでクリストス・ニク監督初監督作品のポーランド映画
実に不思議な映画である
妻を亡くし喪失感いっぱいのリンゴが好きな男。なんと記憶喪失に関して国の法案が通って手厚く治療が受けたられるよ
って言うラジオ聞いてた男はそのままアパートをでる
玄関先で住人の犬とちょっとジャレ合うものの
飄々と歩いていく
バスが終点に着くと件の男が座席で寝ていたので運転手が起こすとどこに行き何をするのか彼の記憶は消えていた
病院に運ばれると記憶喪失だと診断される
一方で記憶喪失のもう1人の患者と同じことを口走るものの
何故か林檎だけは常に食している
病院側は治療のための回復プログラム“新しい自分”に男を参加させることになる
新しい家と生活費が与えられ毎日課題が出されてそれをポラロイドに撮って実行したって言う新しい記憶をつくって
新しい自分のための記憶や思い出毎日作ろうする治療プログラムをこなすだけ
好きな林檎を近くの商店で
購入中に住所を店主に聞かれて番地だけは前のアパートの数字を言ってしまうがすぐに打ち消して・・・
毎日出かけて出題された1日の課題をこなしてもってことでその証拠にポラロイドをとってアルバムに毎日貼っていくだけの生活
毎日出かけて出題された1日の課題をこなしてもってことでその証拠にポラロイドをとってアルバムに毎日貼っていくだけの生活
そんな中で映画館でホラー映画を見るっていう課題のなかでお姉ちゃんと仲良くなり・・・
彼の課題をこなすデートとか彼女の希望のデートを重ねていく
彼の課題をこなすデートとか彼女の希望のデートを重ねていく
そんな日常を点綴していくだけの90分の作品であるんですが
実は彼女の希望するデート内容が“新しい自分”の課題であることを知り・・・彼女もまた同じ境遇にいることを知り
リンゴを買ってる時に店主から“林檎は記憶を低下させる”って云われてオレンジにかえたり
前に住んでたとこのワンチャンとであってバレそうだって逃げたり
と随所に彼が記憶喪失でもなんでもないことを暗示する映像を挟み
彼女が“新しい自分”プログラム治療を受けてる事を知り
なんと元のアパートにかえり、
亡き妻の墓に再び参り元の自分に勝手に戻っていくという映画
彼がなぜこう言う行動に出たかは最後まで説明も何もされないまま映画は終わる
こう言ったプログラムがあるんならこれは言葉の綾ですが退屈しのぎに私も受けてみるのもおもろいかなぁ
って・・・
淡々と映像を紡いでいくだけですのでスリルもサスペンスもありませんが
私には実に面白い作品だった。
全てこっちに投げっぱなしの作品
2020年製作、ポーランド・スロベニア・ギリシャ合作映画
ケイト・ブランシェット製作、クリストル・ニコ製作・共同脚本・監督作品
出演:アリス・セルヴェタリス、ソフィア・ゲオルゴヴァシリ、アナ・カレジドゥ、バビス・マクリディス
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