FC琉球に男子ハンド

2006年09月27日 11時37分36秒 | ハンドボール
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200609261300_04.html

田場、選手兼GM就任
 FC琉球は25日、男子ハンドボールチームを発足させ、県出身で日本代表の田場裕也(興南高―日体大卒)が選手兼ゼネラルマネジャー(GM)に就任した。
 チームは11月にもトライアウトを行い、県内から選手十数人を公募、日本代表クラスの選手数人を含めた約15人で12月にもトレーニングをスタートさせる予定。

 田場や野口必勝代表らは同日、浦添市役所で会見を開き、来季は県リーグに加盟し、2008年度以降に日本リーグ入りを目指す方針を明らかにした。

 本拠地は「王国宣言」をしている浦添市で、琉球は同日、儀間光男市長を訪問し、協力を依頼した。

 田場は「沖縄は小中高まで全国トップレベルだが、その後がないのが現状。子どもたちが夢を描けるチーム、沖縄から世界に通用する人を育てたい」と抱負を語った。

 フランス1部リーグで活躍したが、今季は欧州クラブからのオファーを断った田場は「アジア大会まで日本代表も断った」と明らかにした。

 「新しい事を始めるには犠牲が伴う。今は育ててくれた沖縄に感謝の気持ちを還元したい。北京五輪のアジア予選には出場したいが、今はこの事業に集中したい」と説明した。

 地域総合型スポーツクラブを目指す琉球。野口代表は「サッカーのみならず、フットサルでもハンドボールでも子どもたちが夢を見られる受け皿をつくりたい。沖縄から世界や五輪で活躍する選手を育てたい」と意気込んだ。

 同席した県ハンドボール協会の嘉陽宗陰会長は「わが意を得たり、という思い。何十年も渇望してきたことが実現する。協会も全力を尽くして支援したい」と歓迎した。


日本の先進モデルに/JOC・市原氏歓迎


 「沖縄の試みを日本のモデルにしてほしい。日本トップリーグ連携機構としてもサポートしたい」。会見に同席した日本オリンピック委員会(JOC)常務理事の市原則之氏はチーム発足を歓迎した。

 JOCゴールドプラン委員長、ハンドボールの日本リーグ機構会長といった要職に就く市原氏は、昨年5月設立の日本トップリーグ連携機構専務理事の肩書も持つ。同機構には、バスケットボールJBLやバレーボールVリーグなど8競技9リーグが参加する。

 市原氏は「国際的にボール競技は低迷しているので、各リーグが協力し合って強化する」と説明し「トップアスリートの強化だけでは現状から抜け出せない。全国に点在している良いアスリートを地域で見つけて育てることで基盤が強くなる」と地域での総合型クラブの必要性も説く。

 総合型クラブはサッカーやバスケット、ハンドボールなどのプロチームを持つバルセロナ(スペイン)が成功例として注目を集めるなど欧州では一般的だが、国内で基盤を確立したクラブはまだない。

 ハンドボール代表監督も経験した市原氏は「沖縄のハンドボールは自由奔放で個性豊か。早く日本リーグに参戦できるレベルになってほしい」と期待する。日本のスポーツクラブの在り方を沖縄から提示できるか。全国から注目が集まりそうだ。(吉田伸)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。