大祓とは年に2回心身の穢れを祓い清める神事。
始まりは奈良時代とされ、元々は国家行事だったとか。
横浜の総鎮守「伊勢山皇大神宮(いせやまさま)」でも
6月と12月に境内に大きな茅の輪(ちのわ)を作って、
お参りの時にくぐります。
これは「ちのわくぐり」という作法。
一礼して茅の輪をくぐり右回りに元の位置へ
もう一度茅の輪をくぐって左回りに元の位置へ
3度目は茅の輪を括って真っ直ぐに神殿前へ。
茅の輪を括ることで心身の汚れを祓うそうです。
なぜ茅の輪?というと
昔みすぼらしい旅人がある村である兄弟一夜の宿を求めました。
裕福な弟は旅人を拒み
貧しい兄が旅人を受け入れてもてなします。
翌日旅人は兄に茅の輪を渡し
「これを持っていればどんな疫病が流行ってもきっと助かるであろう」
と言い残して去っていきました。
まもなく疫病に襲われた村では、
茅の輪をつけていなかった弟の一族は疫病にかかって死に絶え
茅の輪を身につけていた兄の一族は全員が助かって
子々孫々まで栄えたということです。
例の旅人の正体は大国主命だったと伝わっていますよ。おしまい。
…兄弟なんだから茅の輪のこと教えてやればいいのに…
ということは置いといて!
この頃から茅の輪には穢れを払いご利益があると信じられています。
一般の人も29日まで15時30分から
茅の輪くぐりの参拝が可能。
半年の穢れをおとして年の後半も息災でありますように。
なお正式な神事は6月30日の13時と16時から。
参列希望の人は社務所にて受付。
伊勢山皇大神宮 https://www.iseyama.jp
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