ガタゴトぷすぷす~外道教育学研究日誌

川口幸宏の鶴猫荘日記第2版改題

ゴロゴロ・・・

2017年02月21日 | 日記
○8時起床、起床時室温11℃。身体の節々が重く痛く、幾度も寝返り、目覚め。久しぶりに最悪の夜。
○誰がために鐘は鳴る 1943年
ガス燈 1944年
ジャンヌ・ダーク 1948年
 いずれも、スエーデン出身の女優イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman、1915- 1982)主演映画。「ガス燈」を観て他の二つの作品を観た。特に追い詰められた心理描写が見事な演技者だと思った。
こういう俳優さんをもっともっと早くに知っていれば、ぼくも映画鑑賞者になれたろうになあ。
○たぶん、タビチョとマヌの共同作業だろう、炊飯器の蓋を開けて、今日のお昼ご飯用に予定していた飯が半分ほどに減っていた。いい知恵は働かず、悪い知恵は多いに働く我が家の乱暴者。お昼はやむを得ず、うどんに転換。カレーうどん。コンブでダシ取り、ニンジン、ジャガイモ、鶏肉ほんの少しを使って作成。なかなかいいんでないの。

○エデュアール・セガンってどんな人?(最終回)「セガン氏は人間性が富かで鉄の意志の人」
 ピガール通りの学校の参観者は、セーヌ県(パリ)の医療や福利厚生に関わる諸機関(救済院、施療院)の統括責任者のフェリュスという人であった。彼は時の内務大臣の下命によりセガンの学校を参観・視察したのである。何度か訪問したようだ。その訪問記を内務大臣に提出している。それによれば、セガンは、救済院、施療院内で精神医学者によって白痴者たちになされている教育に携わりたい、いずれの機関でもかまわないので、是非この夢を叶えてほしい、と内務大臣に直訴している。大臣はそれを受けてセガンの適性、能力を試すべく、フェリュスに視察を命じたのだった。フェリュスは、報告書の中で、セガンの教育の特徴と達成とを具体的に述べ、結びに、「セガン氏の夢を叶えてやりたい、セーヌ県内の白痴たちのための、いずれかの公共の保護施設で。」とし、「セガン氏は人間性豊かで、鉄のごとき固い意志を持って、白痴たちの教育に当たっている。」と、人物評価を加えている。
 セガンの実践・理論の特徴は、たとえて言えば、知性の発達を支えるのは身体の発達である、ということにつきようか。あまりにも簡易な纏めであるので、発達論研究者のお叱りをいただくだろう。しかし、知性の発達も、身体の発達も大事だから、それぞれを組織立てて教育する、という通俗的な考え方ではない。このセガンの実践・理論の本質を見抜いたフェリュスは、精神病者のための治療改善を大々的に進めていた人で、セガンに強く共感し、以降、セガンの力強い支援者となっていく。(終