盛岡・色彩による心のケア ハートフルカラー セラフィ

岩手県盛岡市を中心に、色彩心理の専門会員が、色彩とアート表現を使いながら、心のケアに役立つ活動をしています。

第2回「アートセラピー教室」終了~第3回ご案内

2013-05-25 21:26:49 | アートセラピー教室



今日のテーマは、『“私の歴史”を色を通して振り返ってみよう』

考えようによっては、<深く>時には<重い>話になり得るテーマ。
私たちセラピストは、セラピストになる前に、何度も何度も取り組んでいるものです。

自分自身のことを知ることが、実際にクライエントさんと向きあう時に必ず必要となってくるから、というのがその理由。
なので、目を背けていたいことも含め、しっかりと自分を分析できるまで、色を通して繰り返し作業をしていきます。

ですが・・・今日は、さすがにそこまでの内容を求めるのではなく、「感情や気持ちを色で表す」こと自体初めて、という方を対象に、《色を使って自分を知る》ことの楽しさや不思議さを感じていただき、最後に前向きな気持ちで未来に踏み出せるような流れを組み立ててみました

セラピストと1対1だと、ひたすら自分と向き合う作業になりがちですが、グループワークのよいところは、他の人の考えや感覚を新鮮に感じることができる、ということ。

普段あまり話題にしないようなこと、含蓄のある言葉がふいに口をついて出たりして、それがまた決してお説教ではなく、「あー、そういう考え方があるんだ」と思えることが、視野を広げるきっかけになるのではないかな。。
今日は、このセラピーのそんな特長が特に表れた回になったと思います。

(感想のご紹介)
・久しぶりにクレヨンで無心にぬりえができて楽しかったです。
・その時々の気持ちを写しとっていくものなんだなと思い、ちょっとびっくりしました。
・今日参加してみて自分自身を改めて見直すことができました。ぜひまた参加したいと思いました。
・様々な方との交流をもて、色々な考えがあると考えさせられました。


ご参加くださった方々、ありがとうございました




*****
(次回ご案内)
アートセラピー教室『~土曜の午後に~時には「アート」で・ココロすっきり』

2013・春は、色彩アートセラピーを楽しみましょう。誰でも塗れる簡単な塗り絵とクレヨンを使って、ココロの中を覗いてみませんか?
http://seraphy-room.com/kouzaart.html

【第3回テーマ】《色から辿る大切な人との関係性》
【日時】6月8日(土)13:30~15:30
【場所】サンライフ盛岡(和室)
   (盛岡市仙北2-4-12)
【参加費】3,000円
【定員】10名(最低開催人数3人)
【内容】
 *親子関係、夫婦関係、その他大切なパートナーとの関係性を、塗り絵表現を通して見つめていきます。また、よりよい関係を作るための自己洞察を行います。
 ・自分と相手との関係性を時系列で表現する塗り絵
 ・グループセッション
 ・相手との<理想の関係性>を表現する塗り絵ほか
 ・色彩チャートを使った分析

【申込み方法】
・メール(またはFacebookメッセージ)にてお申込みを承っております。
・タイトルに「6月8日アートセラピー教室申込み」と明記し、本文にて「氏名、年齢、ご住所、電話番号、簡単な受講動機」をお知らせ下さい。
・2日以内に返信がない場合、メール送受信の不具合が予想されますので、お手数ですが再度ご連絡ください。
・申込み締切りは6月5日(水)です。
・メールアドレスあて先(●を@に変えてお送りください)
 seraph●seraphy-room.sakura.ne.jp
 または
 seraphyroom●docomo.ne.jp
 (pc受信拒否設定の方)

本の紹介~詩的だけれど社会的視野を広げてくれる~「ソフィアの白いばら」

2013-05-19 23:34:09 | 
前回に続き、これも尊敬する先生から紹介いただいた本。
本当に、いつも読み応えがある本を手渡してくださって、心から感謝します。

これは、小説ではなく、著者のある一時期を切り取った自伝的なお話。1970年から2年あまりという短いけれど濃密な出来事で埋め尽くされた期間のお話です。

ブルガリアという遠い国。そこに集まる各国の留学生たちが、まざまざとその個性を浮かび上がらせます。著者である日本人YOKOを取り巻く20代から40代までの留学生たちの国籍は、ベトナム、ルーマニア、エジプト……など。例えば、夏の海のように濃い青の瞳を持った白い肌の女性、またある一人は若やいだ草のにおいがする逞しい男性。

登場人物たちは、各々の分野で留学生として国を代表していて、医師、歌手、科学者、言語学者、と並々ならぬ努力家であり、また多くの留学生の親たちは故郷の要職についています。

YOKOが最初に日本人であるがために、つき当たった出来事のひとつが、ベトナムの女子学生たちからの冷たい態度でした。ベトナムから見た日本は、同じアジアでありながら同胞を裏切った「アジアではない国」として激しい憤りを感じる国。そのことは、その国から来たという留学生に、怒りの感情をぶつける十分な理由になるのです。

読み進めていくうちに、YOKOは、単に物事をはっきり断れない優柔不断な日本人なのではなく、非常に強い意志と覚悟を持ってブルガリアにやってきた、ある意味へんくつな女性である、そんなキャラクターが滲み出てきます。そして、周りの人々はそんなYOKOに心惹かれるのだろう、濃密な人間関係を持つようになります。

けれど、思いがけず短い期間のうちに、別れはやってきます。
親友は、理由も話せないまま突然行方をくらまし、後に、西ドイツへ一家で亡命したことがわかります。更に彼女は単身ロサンゼルスへ。
仲良くなったエジプト人は、国を追われ、ブルガリアからアルジェリアへ。
そして、何より、YOKOと特別に強い絆を結んだベトナム人のグェンは、ベトナム戦争の終焉間際に戦地に戻り、約束したソフィアへの帰還は叶わなくなってしまいます。

文章というものは、なんと奥深いものか、と思うのは、今ここに書いたことが、翻訳家である著者八百板洋子氏の澄み切った筆致によって、まるで自分自身が経験しているかのようにありありと、その人間達の生き様を感じさせ、一人ひとりの意志が伝わってくること。

社会の中の人間、という視点でみると、私たちも、今の日本の社会情勢の中で、少なからずその環境の波にのまれながら生きているのだ、ということになるのだけれど、この本を読むと、あまりに自分が近視眼的すぎることにはっとさせられます。
ある点では個人的な愛、そして大きな視点では人間愛を描いた、詩的だけれど社会的な要素を持つ、重みのある本でした。

こんなことを言っては身も蓋もないのですが、当時の世界情勢を特異な環境で肌で感じたYOKOさんと同じような体験を、自分は正直、これからもできないと思います。
でも、その「肌で感じた感覚」をほんの少しでも共に感じることができたという意味で、この本を世に出してくださった著者に感謝します。

個人的には、被差別の解放運動をテーマにした「橋のない川」(住井すゑ著)という本を20代の時に読み、個人が社会と関わり、長い道のりを経ながらもその社会を変えてゆくということについて、目の醒める思いをしたのですが、それに通じる読後感のある本でした。

「ソフィアの白いばら」 著者:八百板洋子 発行:福音館書店 1999年初版発行 

芽が出た

2013-05-17 12:31:24 | 色彩コラム
もうすっかり、放置していた植木鉢。

ごめんなさい、、ものぐさな私は、あなたに構わずベランダに置いたまま冬を越させてしまいましたね。いつだったか覚えていないくらい昔に、何かの種を蒔いて、外に置いたものの、何の変化もなく、「はぁ~、やっぱりね。面倒だけど土を捨てて鉢も物置にしまわなくちゃ」と思ったことは覚えています。そんなあなたの存在すら、忘れかけていました


お花や植物は好きなのだけど、特にも緑のものは、買ったり頂いたりして部屋に飾っても、どうしてもうまく育てられなかった自分。どうも植物を育てることに向いていないらしいと気づいてからは、しばらくは極力自分では買わないようにしてました。

でも、いつだったか魔がさして、種を蒔いたんですね。。

今朝、窓を開けた時、ふとベランダに目をやると……




一瞬、「雑草が生えている」と思ったのですが、夫曰く「これ、前に種蒔いたやつだね。確かスイートピーじゃなかった?」

スイートピー??
記憶が少し甦り……あ、しかも種を蒔いたのは、実際には夫で私は見ていただけだったような。

あやふやな記憶。
無責任な関わり。

だけど、「花を育てたいな~」と思った瞬間があったのは事実。

一応ネットで検索してみると、確かにスイートピーの芽に似てるような。


<芽が出る>って、嬉しいものです。

多分、簡単ではない道のりの中でこそ、芽が出た瞬間というのは喜びも大きいのだと思います。
芽が出る前にも確かに何かが動いていたり、命が息づいていたりするのでしょうが、その時は、目に見えないために、なかなか気がつかなかったりします。

スプリンググリーン・・・春の若い新芽の色は、再生、新しいものの始まり、希望などのキーワードがあります

第1回「アートセラピー教室」終了~第2回ご案内

2013-05-11 21:38:53 | アートセラピー教室


今日は、アートセラピー教室の記念すべき第1回

「興味あるけど、その日は都合が><」というお返事をたくさんいただいた中、参加してくださった方に心から感謝いたします

参加者の方にはお伝えしましたが、ここでも、私がアートセラピー教室をやりたいな、と思った理由を少しだけお伝えしたいと思います。

私が長年勤めた安定した職を辞め、個人事業を始めたのが7年前。

最大の理由は、「人生の途中で、落ち込んだり悩んだり行き詰まったりすることは、誰にでもあり得る。そんな時に、プロフェッショナルの人に話を聴いてもらう場所が身近にあったらいいな」という、自分がかつて望んだことを実現したかったからです。

最初にカウンセリングルームを開き、世界のほんの片隅ですが、同じニーズを持った方々のお役に立てたかも、という実感は得ることができました。

でも、最初の目標に何か届いていない感じがありました。

それは、躊躇なく来られる場所かどうか、ということです。

カウンセリングに訪れてくださる方は、大抵の場合、少なからず勇気がいったようです。

でも、そのこと自体はカウンセリングを受ける上ではむしろ大事なことのような気がします。


カウンセリングが必要な時はカウンセリングをぜひ利用していただきたい。

でも、もっと手前の、心がモヤモヤしている……日常で普通に感じるその感覚を、美容院に行くように当たり前にメンテナンスする場所。

そのために、アートが媒体になってくれる場面を、沢山目の当たりにしました。

そして、いくつかの方面から専門に勉強し、やっとセラピーをできる段階になりました。

開催方法の細かいことは、皆さんが参加しやすいように、これから少しずつ変えていくかもしれません。

沢山の人に利用してほしい思いもありますが、忙しい生活の中で、「そういえば、あの教室に行けばちょっとすっきりするかも……」と思い出して、時々参加する……でもよいし、

色の話が楽しい! 何かを作るのが楽しい! と、、毎回参加していただけるのも嬉しい

そんな気持ちで、息長く続けていけたらと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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アートセラピー教室
『~土曜の午後に~時には「アート」で・ココロすっきり』
2013・春は、色彩アートセラピーを楽しみましょう。誰でも塗れる簡単な塗り絵とクレヨンを使って、ココロの中を覗いてみませんか?
http://seraphy-room.com/kouzaart.html

【第2回テーマ】《“私の歴史”を色を通して振り返ってみよう》
【日時】5月25日(土)13:30~15:30
【場所】サンライフ盛岡(和室)
   (盛岡市仙北2-4-12)
【参加費】3,000円
【定員】10名(最低開催人数3人)

【申込み方法】
・メール(またはメッセージ)にてお申込みを承っております。
・タイトルに「5月25日アートセラピー教室申込み」と明記し、本文にて「氏名、年齢、ご住所、電話番号、簡単な受講動機」をお知らせ下さい。
・2日以内に返信がない場合、メール送受信の不具合が予想されますので、お手数ですが再度ご連絡ください。
・申込み締切りは5月21日(火)です。(厳守)
・メールアドレスあて先(●を@に変えてお送りください)
 seraph●seraphy-room.sakura.ne.jp
 または
 seraphyroom●docomo.ne.jp
 (pc受信拒否設定の方)


栄養補給(本)2

2013-05-03 21:08:54 | 
GW、にぎやかなニュースも沢山飛び込んでくる

自分も、すごく久しぶりに連休をいただいています。

私の場合は、まず睡眠

で、心に余裕ができたところで、久しぶりに本を沢山読みました。
(実用書や仕事の本以外で、です)

その中のひとつがこちらでした。



これは、多分自分では手に取る可能性がほとんどない本。

児童書専門の、すごく尊敬する先生が直々に渡して(選んで)くださった、私にとってはとても贅沢な一冊。

その先生が渡してくださる本は、どれも一度開いたら閉じることができず、いつも一気に読んでしまう。今回は、タイトルから、のんびり読める本かなあ、と思っていたら、、やっぱり一気読み

外で人と会ったり話したり・・・の時間も大切。

でもこうして、活字に没頭するのも自分にとってはすごく大事な時間だと思う。

質のよい児童書は、すーーっと心が洗われる。

忙しくても、続けていきたいなあ