千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

今エウレカセブン見てるんですけどね、

2019年06月21日 00時11分44秒 | アニメ

ずっと見ようと思って見ていなかったシリーズ、エウレカセブン見始めました。今33話目くらいかしら。

えーと、昔アニマックスが入っている職場に勤めていたことがありまして、人眼を盗んでたまに見ていたのです。そしてなんとなくずっと気になってました。

というかちらちら見てる状態だと何が起きてるのかさっぱりわからない、知りたいなぁ、と思うのが一つ。そしてエウレカというキャラクターがどんな人物なのか、容姿がやたら変わるので気になってたのがもう一つ、そして登場人物がやたら多いなぁというのがもう一つ。そんなところが気になってました。

で、見始めたのですが、…うーん、最初の頃、ゲッコーステイトの中の、体育会系な雰囲気がどうにも苦手で、中々序盤は進みませんでした。ドッキリの回はどうにも辛くて、あそこでずいぶん止まってました。
親切に教えない感じとか、褒めない、愛情を反転させて示す感じとか、リーダーの横暴さを受け入れる雰囲気とか、駄目だったなぁ。

でも、中盤のカタルシスが良い、と聞いて、えいやっと一気に見始めました。本腰入れて見始めると止まれない止まれない。伏線というか、謎が多い。それが少しずつ明かされていくのだけど、そのテンポがちょうど先が気になる感じでついつい先へ先へ見てしまう。そして各話毎の演出が上手い。見とれるシーンが毎回あるし、キャラやLFOがよく動くのでどんどん引き込まれる。24分の中で話がきちんとまとまっていて、でも先が気になるという絶妙さに毎回膝を打ってました。

で、チャールズとレイの辺りで…つまりあそこまでゲッコーステイトにフラストレーションもあったので…ものすごく面白くなっていく。そしてレントンがゲッコーステイトから出て様々な人に会い体験をして成長してゆき、1話1話進むたび成長していくのがとても良かった。

で、エウレカ。ビジュアルではエヴァの綾波に似てる印象を持っていたのですが、それよりもずっと人間らしかった。そしてどんどん人間臭くなり、よくわからない感覚がものすごく人間臭いものと判明するところ、見ているこっちはもっとすごいものなのかもと思いつつ見てたら、「それか、その直球の感情であったか!」とビックリさせられるところ、私は好きでした。そしてそこから中盤のカタルシスに至る…二人の成長を丹念に追い、そして再び会い、言葉を交わしあう。こんなにしっかりと作られた告白は中々お目にかかれないかもと思いながら見てました。

そして大好きなチャールズとレイの死…見てて辛かった。ホランド許さじと前々から思っていたけど、チャールズに撃ったところでピークに。しかしそこからの天罰の報復のような展開がすさまじかったです。そして懺悔に至るところ。とにかくホランドが嫌だなぁと思って見ていたので、こちらもものすごくカタルシスを味わいました。

で、二人、ゲッコーステイトと来た物語は世界全体に広がり…となったところでオレンジとコーラリアンによる容赦ない描写が出てきて、この先の過酷な展開が恐ろしいなぁと思っている辺りまで見ました。今月中に見切れるよう頑張ってます。

あ、魔法つかいプリキュアは並行して見てて、今30話まで来ました。モフデレラの話が最高に面白かったです。ここまで見てきたご褒美かな!みたいな超絶楽しい番外編でした。


アレント入門が面白かった

2019年06月13日 22時19分18秒 | 読書・活字

ハンナ・アーレントが気になってます。ちくま新書の「アレント入門」(中山元)を読んで、ものすごく刺激を受けました。

この本の流れとしては、ナチスドイツの全体主義がなぜ生まれ、皆が支持していったのかを考察する「全体主義の起源」、全体主義が生まれた「社会」そのものを考察する「人間の条件」、社会の中にいる一人一人の凡庸な悪を考察する「エルサレムのアイヒマン」、そのうえで人間の良心とはを考察する「道徳哲学のいくつかの話題」…の4本立て。流れが良く、読みやすかったです。

それでもかなり沢山の有益な思考があり、整理して理解してゆくのが大変でした。なのでノートにちまちまと箇条書きにしてまとめて…とやっている内、現在の日本の状況とオーバーラップしてくるところがいくつかあって、そういう意味でもものすごく刺激を受けました。

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「国民国家」という言葉に含まれるネーションとステイツは互いに矛盾したもので、ネーションが優位になると国の中で民族に優劣、区別をつけるようになってゆく、という指摘。他のアジア人と自分は違うと考えたり、隣の民族を貶めて平気でいるという日本人の思考回路がどこから来るのかというのを理解するのにとても納得のいく説明でした。そして、今東京入局管理局で行われていることに対しても。

東京入局管理局に関しては、無国籍者に対する考察の中で挙げられている、「故郷の喪失、保護の喪失、人権の喪失」がそのまま当てはまるし、元の国が受け入れないことによる、日本ひいては世界の厄介者となった人が「どう扱っても誰も文句を言わない」状態なっている。だからあんな非人間的なことをされているのだな、と理解できました(それをよりによって日本人がやっていることが同じ日本人として恥ずかしく悔しい)。

人は、人と繋がりたいのに繋がれない孤立の状態に置かれ恐怖とイデオロギーを注ぎ込まれると、自分の頭で考えることが出来なくなっていくと書いてあって、それを読んで思い出したのが、自民党がよく言う「民主党政権の悪夢」という言説。あれは恐怖とイデオロギーを流布なんだなぁ、と考えたら理解できた気がしました。
というのは、ずっとあの言葉、おかしいと思ってたのですよ、だって今までの日本の歴史状況を考えたら、一党独裁が望ましいって言ってるのに等しい。なのにおかしいと思う人は少ないらしい。そもそも自民党だって悪夢のようなことをやった&やってるわけだし、民主党だってやり遂げたことがあるわけだしあれは知的な言い回しとはとても思えない。でもあれを聞いて「だから今のシステムの他に選択肢はない」と思う人は、どうも多いらしい。
個人的には多分、民主党政権はそれこそ人との繋がりがあって誕生した面がある、しかしそれが夢見たように上手くいかなかった、その反動で孤立状態にこもってる人が多いのではないかしら、なんて考えてます。でも、初めて政権とって、今まで何十年も政権を運営していた政党より上手くやれっていうのはよく考えると無茶な話だったのだし、初めてで上手くやれなかった失敗に対して私(たち?)は厳しすぎたんだな(子育てで子供に多くを望みすぎるように)、と反省しているのが今の自分の正直な気持ち。

また、国会や年金資産での言葉の軽視、総理大臣のあまりの軽さ、あまりにあからさまな身内びいき…それらが止まらないのに日本国民としては頭を抱えてるわけですが、本を読んでいく中で、「近代に入り公的な活動が弁論による活動から経済活動に移って行ったことで、こういうことが起きますよ」、といって書かれている「自分の言葉やアイデンティティより自分の利益が大事」「システムで統治する(統治者の価値を必要としない)」「平等の反動の親密さへの傾倒」等々がそのまんまやん!と思ってしまっしまいました。

で、そんなことを考えつつ、最終章の良心についてを読む。ものすごーく煎じ詰めると、多様性を受け入れられるか、他者の立場に立つことを想像できるか、良い見本を自分の内に作り出せるか、ということが大事だということだった。それを読みつつ、実生活では中々政治的な話はしないから、見本が出来にくいけど、SNSの中から、そこから派生したリアルな世界の中から、そういう良い見本を作り出せるのは現在の良い所だな、なんて思ったのでした。

 

ちなみに原著は読もうと思って数ページ読むと脱落するを繰り返しています。くくく、難しい…


魔法つかいプリキュア4巻まで見た

2019年06月06日 23時13分57秒 | アニメ

うーん、早速描くことがあまり思いつかない…さっきまで原稿やりながら見ていた魔法つかいプリキュアのことでも。

現在4巻、12話まで見てます。色々思うところありました。

1.話の当たり外れが結構大きいなー。

2.ほかのプリキュアより子供に焦点を当ててるのかなー。

3.絵がとことん可愛いなー。

 

1.は、この展開このオチはないんじゃない?な回と、良かった回の差が激しいなーと思ったのでした。物語の緩急はゆったりめで、のんびり見てますが、時々展開に知情意のバランスの悪さを感じる回があって、それが小骨のように気になってしまうのでした。

2.は、上と関係あるけど、とにかくわかりやすく、ゆったりで、詰め込んでない作風。リアルタイムで見てた時、それで見ても見なくてもいいのかも…とか考えたりもしてました。それでも毎回、第一部の終わりまでは見てたし、ずっといつか見返したい!と思ってこうやって見返しているわけだから、何かが私の心に残ったんだなぁと思う。それはつまり凝ったものでなくてこの作品の本質みたいなものなのだと思うけど、それはまだうまく言語化できない。

3.はもうね、フォームチェンジのたびにじっくり見ちゃう。リボンとか、珠とかの意匠のつけ方がすごく好き。あと、みらいとリコの表情が回を追うに従って安定してきて、とても豊かな表情になってきたのがとっても良い。あと友人たちも皆魅力的な表情していて、キャラを追うという点ではものすごく楽しめてます。

自分自身はキャラをあまり立たせて描けないのだけど、ハピネスチャージと言い、魔法つかいといい、敢えて見返したいと思ったプリキュアはキャラ立ちの好みで選んでいるとしか自分で自分を分析すると思えない(^_^;)。あと声優さんの声の好みもあるのかもしれない。みらいとリコの声は全く違う響き方をするけど、それが調和している感じで、良いなぁと思います。