千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

東京には空がない

2010年12月28日 19時10分25秒 | 創作
東京の条例について。
「表現の自由も大切だが、子供を酷い内容の漫画で溢れている環境のままにしていてはいけない」
「そもそも最近面白い漫画がないから関係ない」
・・・と、この間職場で普段「自由は大事だ」といっている人が言ってました。
「気持ち悪いものを減らしてくれるなんていいじゃん」という感情。なにせ感情は勝手に湧くもの、理屈で変えるのは難しいからなぁ。
今自分でやれることは、忘れないこと、慣れないこと。
そして矢面で反対している人にエールを送ることかなと思っています。

それから表現者のはしくれとしては、条例なんか気にせず漫画を創る事。
やっとネームも本決まり。年明けから原稿に取り掛かります。
目指せ6月新潟コミティア新刊、です!

ネーム終わり。

2010年12月18日 18時49分46秒 | 創作
果たしてこの出来で大丈夫だろうか?・・・と自問自答しつつ、ネーム終了しました♪この瞬間は、いつも心配してます。
今回結局63p。初めての長さです。しかも絵が凝ってて・・・
「描けんの??自分」とつっこみをいれてます。
まぁでも走り出したらやるしかない。走りきらないとね、意味がなくなるから。

漫画に携わる人を騒がす東京都のあの条例。
個人的に一杯思うことはあるけれど、
①あの治安維持法だって最初の理念は立派だったんだぜ、でも最後はあんなになっちゃったんだぞ。
②国旗国家法はなんらの法的拘束力がないと散々言ってたんだぜ。でも今拘束力がないと誰もいえないよ。
③日本の漫画アニメが世界で求心力を持っているのは、日本のアニメが倫理的に素晴らしい所からじゃなく、この条例で否定されたような人間の暗部を見据えつつ取り込まれないよう苦闘してきた先達の歴史があるからなのだ。

…ということは書き残しておきましょう。
特に③については、都知事は小説家なのに、そんなこともわからないんだなぁ、とあきれてます。

さて、コミケ、そして東京コミティアはどうなる?
何年か後、「アドルフに告ぐ」の1シーンのように、地下に潜って好きな漫画を描く同人達、そこに警察が…という事態がありえない、とは言えないぞ。
それでも表現を止められない人間は絶対いるでしょうけどね。

しかし、時々、性的な内容をもつ漫画が多く載ったような、成人マーク付くか付かないかギリギリっと言うところの雑誌を見て思うのは、もっといい作品だけを載せるべく出版社が垣根を高くしてくれないかな、ということ。
成人マークが付いてると、今は子供がそんな簡単に手に入れられない。区画はきっちり分けられてるし、ビニール又はシールが付いていて、雑誌すら中が見れない。お兄さんから降りてくれば別だけど、それはお兄さんに対する教育の問題(弟に対する兄の責任について)だと思うのだ。
成人マークが付いていないがギリギリのところにいる雑誌、そこは一番出版社にとってお手軽でおいしいところなのは分かるけど、正直「これはひどい」と思うものがある。
雑誌の数がそもそも多すぎるのかもしれませんが…

書き出すと長くなってしまいます。
この問題で一番最初に思ったのは「この漫画がやばいかどうか最終判断は竹宮恵子と本宮ひろしに一任する」としたらどう?ってこと。「風と木の詩」と「俺の空」に善悪両面で人生狂わされた人間としての反射的思考でした。