千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

読書の日々

2015年11月26日 18時34分01秒 | 読書・活字

東京コミティアから10日ほど経ちました。もうそんなに経ったのか…

今回本当に出せるものを出し切ったようで、さっぱりネタが出てきません。頭の中が空っぽで、軽くなったみたい。

このまま描けなくなったらどうしよう…と言う心配は湧くけれど、一方で義務ではないのだから考え込まないようにしよう、と思いつつ。

色んな体験をしようとインプットに勤しむ毎日です。

最近読んだ本は色々ありますが、ツイッターで感想を描くとわりと満足してしまっているので、そちらで書いたものを再録しつつ、必要あれば書き足そうと思います。

「ロミオとジュリエット」

ちくま文庫版。今まで読んできたシェイクスピアで一番わかりやすかったんじゃないでしょうか。流石有名なだけあるなぁと感心。ストーリーがぐいぐいと引っ張られていくんですよね。そして展開も無理がなく起伏があって、「ストーリーの流れ」ってこういうものかーと勉強した気分でした。また、ストーリーを彩る脇役は想像以上に多く、それぞれ個性的で、躍動感がありました。それぞれ個性的で予定調和に存在してなくて、あっちにぶつかり、こっちで違う意見を言い合い。それによって物語世界が実に豊かになっていました。脇役って大事だ…と今更物語作りの初歩のことを実感。

ネタバレになるので詳しくは描けませんが、ジュリエットの一途さは胸キュンものでした。それに引き替えロミオは…う~ん、ジュリエットに「本当にいいの?」とつい聞きたくなる。

「こそあどの森」シリーズ

最近少しずつ図書館から借りて読み進めているシリーズ。今は7巻まで来ました。私が一番最初に読んだのが「ユメミザクラの木の下で」でしたが、できたら1話目から順に読んだ方が良さそう。幻想的で、悲しさがあって、でも読み終わると胸が温かくなるような話です。

主人公が口下手、小さくて、特技も特にないのです。その主人公にものすごく感情移入してしまう。臆病で、本好きで、動くより考えるのが好きで、口下手で、弱くて、勇気がなくて、優しくあれたらと祈っているような男の子は、世間の人が思っているより実は一杯いると思う。そういう人には主人公はとても近しい人です。

「孤高 国語学者大野晋の生涯」

読み出したら止まらなかった本。こういう人に小学校の頃憧れました。真実を探求し、実証を繰り返し、おもねらず、なびかず。最近はあまり聞きません。でも昭和の頃ってこういう理想の話をよく聴いた気がします。

ここから漫画。

「着るプラチナ」黒井あがさ・秋田書店

人からのお勧め漫画。読んでて楽しい気分になれるコメディ。私自身はついつい重い漫画を描いてしまうのだけど、こういう読んでて気持ちを明るくさせてくれる漫画は好きで、憧れます。主役の子は失敗も多いしよく怒ってますが、じめじめっとしてないのがとても良い♪

「星のたてごと」水野英子

コミティア最中に読み出したら止まらず一気読みしてました。表情や服、場面の一つ一つが美しかった…!男性女性言いたくないけど、昔の男性漫画家が多かった少女漫画家の中で女性作家だったアドバンテージはこういう所だったのかなと思いました。お話もしっかりしていて、古さを感じません。

あと、個人的な発見は…軍神のおねえさまたち、和田慎二「ピグマリオ」の軍神のおねえさま達に似てる!和田慎二、水野英子のこと好きだったんですね。

「マージナル」萩尾望都

何かの書評で言及されていて、いつか読もうと思っていた作品。本格的SFでした。読み慣れないタイプの話だったので、読み終わった時は虚脱。萩尾さんは登場人物に甘くないので、登場人物の苦難が読んでいて身に堪えます。最後のほう、小鳥が出てくるシーン、息をのみました。これはすごかったです。…しかし何か書こうと思うとネタバレになってしまう(^_^;)

とまぁ一杯読んでます。興味ある本があったら見てみてください。


コミティア114ありがとうございました!

2015年11月19日 22時11分33秒 | 創作

遅れました。コミティア114、行ってきました。

寄って下さった方、声かけて下さった方、読んで下さった方、買って下さった方、ありがとうございました。

買っていって下さった方が読んで楽しんでいただけただろうか…と心配しつつ日々が過ぎております。少しでも楽しい時間でありますように!

新刊は幾つか売れました。今回、新潟、みちのく、東京と3か所参加しましたが、それぞれで売れる本の傾向が違いました。やはりそのイベントごとに空気が違うのだなーとそんなところで実感してました。

旧作では、「きみの居場所」が完売しました。今までありがとうございました。

そして…すいません。ペーパーが途中で切れてしまいました。そんなわけでペーパー漫画、下で挙げます。見てください。古いものから新しいものまで纏めたペーパーと文章は今のところ出す予定はないですが、見たい人もしいたら教えてください。ちなみに今回、イラストをペーパーに付けるため色々古い絵を見ていて刺激になって、コミティア感謝絵を久し振りに描けましたよ!コミティア告知の絵と対になってます。

ぎっちりなコミティアでしたね。疲れもあって、午後には弱い胃が参ってきてました。一方で3ホールより2ホールの方が回りやすいなんても思ったりしてました。

新しく開拓した本の中では「さんしょう」というサークルの「還る夏の日」というのが面白かったです。面白い…というか、胸に来ました。戦後の話です。一つ一つの描写が丁寧なのと、時間の構成が良かったです。

いつも買ってる本もどれも面白かったのですが、「うめしそぷろじぇくと」の久しぶりの新作がすんごく可愛くて良かった!ずっと待ってたけど、待った甲斐があったなぁなんて思いました。

今回のコミティアの一番の楽しみのうちの一つ「tito」の本も良かったです。下に挙げるうちのペーパー漫画は作者のしば太さんのツイートから連想して描いたのですが、本人の新刊が同じ内容を扱ったもので、しかもずっと深く重く描かれていたので、うちのペーパーよりこれを読んで!と言いたくなってしまいます(笑)。
登場人物に嘘がないというかさらけだしてる感じで、さらりと読ませてくれるのに重くて深い内容を受け取ることが出来るのが、憧れます。

新潟コミティアで買って、面白く読んでいた「みぎわ堂書店」の本も新たに購入。懐かしい感じの絵で(実際巻末には水野英子の本の紹介とかしている)、大学秘書と学生のコメディなんだけど、ホントに楽しそうに作者が描いてるなーと感じるし、その分こちらも楽しくなってくるのです。

んではペーパー漫画を下にアップしますね。楽しんでいただけると嬉しいです。


コミティア114告知(再び)

2015年11月13日 10時53分31秒 | 創作

11月15日、東京はビッグサイトで行われる東京コミティア114に参加します。

2月の参加以来なので、約1年ぶりと言っても良いでしょうか?

今回は東京初売りの新刊は3つ。

「あなたが住む町」

「Rose Bud」

「A Frozen Boy, A Girl In Love」

そして、コミティア114が初売りになるのは、重森まさみさんの「pastime cafe」が主催したアンソロジー

「coffee and sweets and glasses」

です。

サークル活動10年目のトリになります。是非お寄りください。

ペーパーは鋭意制作中です。ペーパーに漫画付けますよ~。


11月15日東京コミティア114に参加します。

2015年11月05日 19時07分40秒 | 創作

11月15日、東京はビッグサイトで行われる東京コミティア114に参加します。

2月の参加以来なので、約1年ぶりと言っても良いでしょうか?

今回は東京初売りの新刊は3つ。

「あなたが住む町」

「Rose Bud」

「A Frozen Boy, A Girl In Love」

そして、コミティア114が初売りになるのは、重森まさみさんの「pastime cafe」が主催したアンソロジー

「coffee and sweets and glasses」

です。

サークル活動10年目のトリになります。是非お寄りください。

今回挙げた絵は、店舗の看板の一部に使うもの。「BEATITUDE」は意味わからんかなーと思って、実際の看板ではスペースNo.に替えました。

Beauty(美しさ)+Atitude(態度)という意味ではないかしら。ムーンライダーズの曲のタイトルです。

これから1週間、ペーパーどうするか考えます。といってもネタがさっぱり思いつきませんが・・・(-_-;)