東京コミティアから10日ほど経ちました。もうそんなに経ったのか…
今回本当に出せるものを出し切ったようで、さっぱりネタが出てきません。頭の中が空っぽで、軽くなったみたい。
このまま描けなくなったらどうしよう…と言う心配は湧くけれど、一方で義務ではないのだから考え込まないようにしよう、と思いつつ。
色んな体験をしようとインプットに勤しむ毎日です。
最近読んだ本は色々ありますが、ツイッターで感想を描くとわりと満足してしまっているので、そちらで書いたものを再録しつつ、必要あれば書き足そうと思います。
「ロミオとジュリエット」
ちくま文庫版。今まで読んできたシェイクスピアで一番わかりやすかったんじゃないでしょうか。流石有名なだけあるなぁと感心。ストーリーがぐいぐいと引っ張られていくんですよね。そして展開も無理がなく起伏があって、「ストーリーの流れ」ってこういうものかーと勉強した気分でした。また、ストーリーを彩る脇役は想像以上に多く、それぞれ個性的で、躍動感がありました。それぞれ個性的で予定調和に存在してなくて、あっちにぶつかり、こっちで違う意見を言い合い。それによって物語世界が実に豊かになっていました。脇役って大事だ…と今更物語作りの初歩のことを実感。
ネタバレになるので詳しくは描けませんが、ジュリエットの一途さは胸キュンものでした。それに引き替えロミオは…う~ん、ジュリエットに「本当にいいの?」とつい聞きたくなる。
「こそあどの森」シリーズ
最近少しずつ図書館から借りて読み進めているシリーズ。今は7巻まで来ました。私が一番最初に読んだのが「ユメミザクラの木の下で」でしたが、できたら1話目から順に読んだ方が良さそう。幻想的で、悲しさがあって、でも読み終わると胸が温かくなるような話です。
主人公が口下手、小さくて、特技も特にないのです。その主人公にものすごく感情移入してしまう。臆病で、本好きで、動くより考えるのが好きで、口下手で、弱くて、勇気がなくて、優しくあれたらと祈っているような男の子は、世間の人が思っているより実は一杯いると思う。そういう人には主人公はとても近しい人です。
「孤高 国語学者大野晋の生涯」
読み出したら止まらなかった本。こういう人に小学校の頃憧れました。真実を探求し、実証を繰り返し、おもねらず、なびかず。最近はあまり聞きません。でも昭和の頃ってこういう理想の話をよく聴いた気がします。
ここから漫画。
「着るプラチナ」黒井あがさ・秋田書店
人からのお勧め漫画。読んでて楽しい気分になれるコメディ。私自身はついつい重い漫画を描いてしまうのだけど、こういう読んでて気持ちを明るくさせてくれる漫画は好きで、憧れます。主役の子は失敗も多いしよく怒ってますが、じめじめっとしてないのがとても良い♪
「星のたてごと」水野英子
コミティア最中に読み出したら止まらず一気読みしてました。表情や服、場面の一つ一つが美しかった…!男性女性言いたくないけど、昔の男性漫画家が多かった少女漫画家の中で女性作家だったアドバンテージはこういう所だったのかなと思いました。お話もしっかりしていて、古さを感じません。
あと、個人的な発見は…軍神のおねえさまたち、和田慎二「ピグマリオ」の軍神のおねえさま達に似てる!和田慎二、水野英子のこと好きだったんですね。
「マージナル」萩尾望都
何かの書評で言及されていて、いつか読もうと思っていた作品。本格的SFでした。読み慣れないタイプの話だったので、読み終わった時は虚脱。萩尾さんは登場人物に甘くないので、登場人物の苦難が読んでいて身に堪えます。最後のほう、小鳥が出てくるシーン、息をのみました。これはすごかったです。…しかし何か書こうと思うとネタバレになってしまう(^_^;)
とまぁ一杯読んでます。興味ある本があったら見てみてください。