千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

憧れのGペン

2015年03月26日 23時10分14秒 | 創作

「・・・ほとんど進んでないんじゃないですか?」

「い、いや、服の皺が描かれてるでしょ?」

実際は丸ペンで描くところ以外は人物のペン入れ終了しました。すこしでも早く終わるといいのですが。

今回、人物の主線はいつものようにタチカワの日本字ペンで描きました。

何故マイナーな日本字ペンを使っているかと言うと、筆圧が強い&不安定だからです。

筆圧が強いと、Gペンで強く押し付けすぎてしまう。そうすると炭がべたっとついて、乾きにくくなって、原稿を汚しやすいのです。

そして筆圧が不安定だと、強弱を生かしたくても、自分で強弱のコントロールが出来ず、太くしたくないところで太くなってしまったりします。

そんな訳でタチカワの日本字ペン。これは筆圧不安定でもあまり線の太さに影響が出ないし、多少の強弱は効くしで、お気に入りです。

しかし、最近不良品?に多く当たってしまい、3個パックのうち最初から割れていないのは1つだけだったりしました。他2本は描き始めから線が太すぎました。

そんなわけで、急きょ日光の日本字ペンを試したところ、割れてなかったのですが、強弱がタチカワよりつけられません。うーん、主線として使うにはちょっと困った。

そんなわけで上手く使えないタチカワのGペンを最後の方で使いました。

そしたら!以前より上手く使えるようになってました。インクをどばっと出さずに描けますし、強弱も前より付けられる。

日本字ペンで四苦八苦していたのがいい練習になったのかも知れません。

Gペンですらすら描ける姿って…なんというかいかにも「漫画家」で憧れるのですが、ちょっと近づいたかもしれません。

BGMは鈴木博文の「孔雀」。


BGMはムーンライダーズ。

2015年03月20日 00時08分28秒 | 音楽

原稿はペン入れ開始。さくさくやっていきたいものです。

BGMは相変わらずムーンライダーズ。

鈴木博文のソロも割と好き。

鈴木博文率いるメトロトロンレコードのHPを開くと、ベースの音楽が流れます。永久に繰り返すメロディーですが、何故だか聞き飽きません。

http://metrotron-records.com/

今日は漫画が忙しかったので短めに。


ムーンライダーズ三昧なのよ。

2015年03月12日 18時18分02秒 | 音楽

漫画を描きながらムーンライダーズをかけてます。

ムック「CIAO!」買ってからひたすら聞いてます。

僕はムーンライダーズのリアルタイムのファンだったのですが、正にリアルタイムな人間で、自分が聴き始めたころに発売された「ムーンライダーズの夜」以降のファンです。

その前の期間よりも、それ以降の期間の方が好きなんですよ。でも、世間的にはそれ以前のムーンライダーズの方が輝いていて、記憶に残っている人が多いですね。

そんなわけで、最近は昔のムーンライダーズを聴いています。

改めて聞いたら、案外好きになったのは「ANIMAL INDEX」。昔は「ウルフはウルフ」とか「FROU FROU」、「駅は今、朝の中」なんかがなんというか、イメージがストレート過ぎて恥ずかしくなっちゃってきちんと聞けなかったんだなぁと気付きました。

そして苦手だったアルバムのうちのもう一つ「モダーン・ミュージック」は、一昨年出た「スペシャルエディション」で聴いたら、結構好きになりました。オリジナルだと、80年代の軽めの響きになっていて、どうしても耳が付いて行かなかったんですけど、リマスターで現代に合わせた自然な響きになってました。もともと「モダーン・ラヴァーズ」とか「鬼火」とか好きな曲もあるアルバムだものなぁ。

10周年前のライダーズで昔から好きなのは「カメラ=万年筆」で、これは幾ら聞いても飽きない飽きない。これもスペシャルエディションが出てるので、来月買いたいなぁなんて思っているのです。んで、ムック「CIAO!」にはこのアルバムの元音源を聴く、という座談会があって、ここで参加者が「ここがすごい」「あそこもこんなことをやってたのか!」なんて楽しげに話しています。それを読みながら聞いていると、これまた楽しめるのでした。

ちなみに持っていないのは「ヌ-ヴェル・バーグ」「赤盤」「火の玉ボーイ」「アマチュア・アカデミー」。昔はレコードで持っていたのですよ。でも前2者はどうも好きになれずに未だCDに買い直さず。「火の玉ボーイ」は今更聞かなくてもなぁ…好きだけど…という複雑な気持ちでいます。

アマチュアアカデミー。これは本当は買いたい。でもアマゾンで高くて手が出ません。買うならリマスターしたのがやっぱり欲しいです。一万以上してました(T_T)。レコード盤では持ってるのですが、プレイヤーがなく聴けません。好きなアルバムです。一曲目「YBJ」からいいし、特に好きなのが「BTOF」「SEX」。

うん、幾らでも書けちゃう。でもそろそろ漫画に戻ります。


こんな本を読んでいる

2015年03月05日 20時43分08秒 | 読書・活字

おなかは痛いし、漫画やりたいしなので手短に。

戦争責任と靖国問題 ―誰が何をいつ決断したのか 山本七平 さくら舎

どんな内容か全く知らず、本屋で見かけて、ぴらぴらと覗いて、面白そうだったから購入。

本屋のあおり文句に、保坂正康さんだったかな?の言葉で、「今まで会った人の中で本当の知識人と感じた人は、丸谷才一さんと司馬遼太郎さんと山本七平さん」というのがあって、それで購入を決めたのもあります。

読んでみると、自分とは意見の違う事柄が多いのですが、理屈が立っていて、意見が違っても「うん、わかった」と言えることが出来ました。

というか、今まで自分と意見を異にする方がどんな考えでそういう意見を持っているのか、その(無意識的な面での)理由がようやっとわかった、という点で有り難い本です。まだ途中までしか読んでないけど…なにせちょっと難しい(-_-;)

具体的には、よく戦後民主主義に対して「自虐的だ」とか言われますが、あれは、戦前に日本に向けられていた米国からの非難「これは侵略なのだ」とか何とか…を、戦後の日本はすんなりと受け入れている、ただ受け入れて、自分の頭で吟味しなかったことから言っているのだなと知りました。

日本人は戦前は軍部の持つ考えで行動して、戦後はアメリカの考えで行動して…常に他人の考えを自分で吟味しないで受け入れる、ということに怒っているわけですね。多分無意識の中でだけど。

そんな風に、気づかされることの多い本です。論理がしっかり立った本と言うのは、好き嫌いを超えて心に響く、人生に贈られた宝物のようだなぁと思いました。