新潟市万代美術館でやっている近藤喜文展見に行きました。
近藤さんと言えば、一番有名なのは「耳をすませば」の監督。
個人的に好きなのは、「おもひでぽろぽろ」「赤毛のアン」のキャラクターデザインです。
一番最初に、「未来少年コナン」の原画があったのですが、それがすごい生き生きとしていて、最初っから引き込まれてしまいました。口の表現がとてもオーバーだけどわざとらしくなくて、こんな風に動く生き物がいるのかもしれないなぁ、と思わせてくれました。
全体を見通すと、人間を肉感的に、重量をもって描くことが好きだし、優れていた方だったんだなぁ、と思いました。
ただ、それより個人的に気付いたことがありました。
一角に「火垂るの墓」の資料が集めたところがありました。そして、そこのイメージボードを見て回ると、大体「あぁあのシーンだね」と思い出すし、それと共にストーリーの流れもすらすらと思い出しました。
しかしそこでふと気づいたのは、僕はこの作品10代後半と20代後半の2回しか見てないはずだってことです。
昔はまだ記憶力がありましたから、覚えていてもおかしくないのですが、ここ最近は昔大好きだったものを思い出すこともおぼつかない状態になってきていました。
なのに、たった2回見ただけなのにこの驚異の記憶力。……じゃないですね、あの作品のとてつもないインパクトの強さは何なんだ(-_-;)
思うに、ストーリーのどうしようもないやるせなさ、監督の突き放したような演出、細部まで作りこんだ世界、そしてあの絵、…全てが比べるもののない程のものなのでしょう。そして、すさまじきものを見たことはわかっていながら、「もう一回見ようか」と言えないこの圧倒感。
う~ん、憧れます。
そうそう、来年、千秋小梅うめしゃち支店が10周年になるのです。何か面白いことを…と考えているところでした。
その中で、パブーという電子書籍サイトにて旧作を販売してみようか…などと考えたりしています。
そのためには、あまりに見られない絵や、発表した後「個々の描写や説明が変!」と指摘を受けたところを手直ししてからかな…などと思っています。
そのために、今プロットを煮詰めているものを、今年なんとか完成させたいです。しかし、長くなってきたんだよなぁ~描き切れるかな(-_-;)
まずせっせと頑張ります。