千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

下関行ったよ!

2014年07月25日 00時46分48秒 | 旅行

下関と言えば文月今日子。「ふくはうち」「下関ファミリー探偵団」。

一度は行ってみたかった下関に7月連休に遂に行ってみました。

滞在時間はわずか数時間でしたが、堪能してきました。

町が、横に広い感じでした。風景はなんだかカラッとしていて、それが合わさってさっぱりした景色でした。

なんだか、暑いのに暑さがあまり気にならない不思議な気分です。

そして、「世界一のふくの像」があるという神社にいったのですが、そこに書かれた文章が妙に楽しい。洒落がある。

というか、町全体がなんとなく洒落を含んでいるみたいです。

歩いているとなんだか楽しくなる町でした。

これ、なんか知ってる…と思ったら、やっぱり文月今日子の描く漫画の空気感に似ています。

今自分はあの漫画の中に入ったみたいな気分になってるな~と思うと、とても楽しくなりました。

またぜひ行きたい町です。


近藤喜文展見に行きました

2014年07月13日 18時14分46秒 | アニメ

新潟市万代美術館でやっている近藤喜文展見に行きました。

近藤さんと言えば、一番有名なのは「耳をすませば」の監督。

個人的に好きなのは、「おもひでぽろぽろ」「赤毛のアン」のキャラクターデザインです。

一番最初に、「未来少年コナン」の原画があったのですが、それがすごい生き生きとしていて、最初っから引き込まれてしまいました。口の表現がとてもオーバーだけどわざとらしくなくて、こんな風に動く生き物がいるのかもしれないなぁ、と思わせてくれました。

全体を見通すと、人間を肉感的に、重量をもって描くことが好きだし、優れていた方だったんだなぁ、と思いました。

ただ、それより個人的に気付いたことがありました。

一角に「火垂るの墓」の資料が集めたところがありました。そして、そこのイメージボードを見て回ると、大体「あぁあのシーンだね」と思い出すし、それと共にストーリーの流れもすらすらと思い出しました。

しかしそこでふと気づいたのは、僕はこの作品10代後半と20代後半の2回しか見てないはずだってことです。

昔はまだ記憶力がありましたから、覚えていてもおかしくないのですが、ここ最近は昔大好きだったものを思い出すこともおぼつかない状態になってきていました。

なのに、たった2回見ただけなのにこの驚異の記憶力。……じゃないですね、あの作品のとてつもないインパクトの強さは何なんだ(-_-;)

思うに、ストーリーのどうしようもないやるせなさ、監督の突き放したような演出、細部まで作りこんだ世界、そしてあの絵、…全てが比べるもののない程のものなのでしょう。そして、すさまじきものを見たことはわかっていながら、「もう一回見ようか」と言えないこの圧倒感。

う~ん、憧れます。

 

 

そうそう、来年、千秋小梅うめしゃち支店が10周年になるのです。何か面白いことを…と考えているところでした。

その中で、パブーという電子書籍サイトにて旧作を販売してみようか…などと考えたりしています。

そのためには、あまりに見られない絵や、発表した後「個々の描写や説明が変!」と指摘を受けたところを手直ししてからかな…などと思っています。

そのために、今プロットを煮詰めているものを、今年なんとか完成させたいです。しかし、長くなってきたんだよなぁ~描き切れるかな(-_-;)

まずせっせと頑張ります。


空の帝国を読んだり。

2014年07月10日 18時43分24秒 | 読書・漫画

古本屋で見かけた喜多尚江「空の帝国」白泉社文庫で全3巻を読みました。

多分、リアルタイムで1巻の途中まで読んでいた漫画です。作者の喜多尚江さんは当時の「花とゆめ」の作家陣の中で個人的にとても好きだった漫画家さん。

ただこの前の作品の「地球の王様」辺りから絵の独特さのアクが強くなったと感じて、読みにくくなったなんて思っていた覚えがあります。今回読み返しても少しその印象はありました。

ただ、ストーリーはとても面白かったです。絵のことなんか気にならなくなる程でした。

内容はSF。世界を統一した王様が死んで、その王様のクローンが作られ…から始まる話です。

まず主役が魅力的。クローンからくる超能力と、クローンとしてではなく徐々に形成されていく主人公のオリジナルな人格の重なり合いが、この設定でしか出ないような無二の魅力を醸し出しています。脇を固める登場人物も魅力的です。特に、悪役担当のもう一人のクローンの心理が徐々に露わになっていくところ、またそれを裏で操る人物のクレージーで刺激的な造形が作品を骨太にしています。

それに加え、ストーリー構成がしっかりしていて、どんどん読まされます。ところどころ語られないままのエピソードがありますが、本筋は十分楽しめます。クローンという問題をあますところなく(かな?)ストーリーのなかで捉えていきます。これってSFの醍醐味だなぁ、なんて思った次第。SFで、科学的なことを物語の中で考えさせるものは楽しいですものね。空間的にも、時間的も広がりがあって、それがそれぞれ結びついて最後に向かっていくのが読んでいて気持ち良いです。

最後に、まぁ好き嫌いは出ちゃうけど、独特の絵。等身や、服の皺の表現、ファッションセンス等々、自分の美意識で描いてんだなー、それを貫き通してんだなーと感心します。

自分が一番好きだったのは「悪だくみは木の上で」という短編集でした。また読みたくなりますね。


カシオペア再訪

2014年07月03日 20時05分21秒 | 音楽

カシオペア、というフュージョンバンドがあります。

インストルメンタルバンドで、ドラム、ベース、ギター、キーボードの4ピース。

各々が超絶技巧テクニックを持ち、更にそれをユニゾンで聴かせるというのをウリにしている…という認識でした。

高校時代に聞いて、一旦離れ、最近再び聞き始めました。

改めて聞いてみると、その超絶技巧テクニックよりも、曲のメロディーの良さや、アレンジの良さ、それらから醸し出される軽快でハッピーなイメージの方がもっと魅力的でした。

20年前の音楽を今聞いても、その魅力はまったく色褪せていませんでした。

アルバムは数えきれないほど出ているグループなので、これからの楽しみがまだまだあって、嬉しいです。

 

…という訳で、ブックオフに行くたびCDを探しているのですが、中々置いてありません。

見かけたら買うんだ!と強く思っていました。

そんな時、この間横浜へ行きました。横浜在住の舞村さんから、「横浜に大きいブックオフがあるよ」と聞いていたので、試しに寄ってみました。

すると…新潟ではありえないほど沢山のカシオペアのCDが!

全部は買えないしどれにしよう~と悩んでいたら訳が分からなくなり、一回目の訪問では一枚も買えずに帰った間抜けなおいらでした(>_<)。

 

2度目の来訪で買ったのは「FULL COLORS」。昔聞きたかったけど買えなかったCDです。

20年越しで聴く音楽は、とてもおいしゅうございました。