千秋小梅日記

コミティア参加サークル「千秋小梅うめしゃち支店」を運営する小津端うめからの連絡、雑感、感想などです。

しまった!P&R逃した!

2017年02月23日 22時02分49秒 | 創作

2月22日まででしたね、P&R。

毎回書こう書こうと思っているのに、気付くと締切りです。

前回のブログの御本は先に投稿していたのですが、他のものを挙げられなかった…

自分が載っていると嬉しいから、自分も恩返ししたいのです…しかし、中々上手くいかない。

今回買った本は人におすすめ、というより自分にとってこんなに良かったと描いた方に伝えたいような本が多かったので、ツイッターやブログで描くのはなんか躊躇しています。

かといって、最近はメールアドレス載せない人が多いので、感想伝えようがないのです。

あぁ、失敗した(>_<)


コミティア119遊びに行きました&本を買って、自作を振り返りました

2017年02月16日 19時03分55秒 | 創作

2月12日、久しぶりに一般参加でコミティアに参加。

11時に着いてみると、外に誘導されるような長蛇の列があり、コミティアが大きくなったんだなぁ、というのを実感し、感慨深くなりました。

30分ほどして入場。今回は2ホールとは言え抽選にもなり、ぎゅうぎゅう詰め状態だったそうです。確かに暑かったですし、頑張って歩き回ったけど、イラスト以外を15時までかけてやっと回りきった状態でした。

その分、いつも買ってるひいきの方の御本だけでなく新規開拓もたくさんあって、予算を使い切り、肩が痛くなるほどの量を抱えて帰ることが出来ました。そんなだったからまだまだ読み切れない状態が続いてます。新規開拓も、ごひいきも、今回はかなりアタリが多くて、まだまだ楽しみが尽きない状態です。

で、そんな中何度か読み返してしまっているのはサークルRIMLANDさんの
「物語の話をします。」
エッセイ(思索)漫画になるのかな?「何が物語を動かすのか、そして物語はどう人の心を動かすのか」について、古今東西の漫画や本、映画を基に思索した本です。ところどころ自分の琴線に触れるテーマがあり、通して読んだ後も拾い読みをしている日々です。

感想を書こうにも感想自体が広がってしまってまとまらない状態ですが、この御本の中で作者がたびたび自作について語っておられます。それを読んでいると、「自分が描いた作品はどうだったかなー?」とか、自作についても考えたくなります。以下そんなまとまりのない話です。

この御本の最初に点と線の話、事実のみでは物語にならない、それを結ぶ線が物語を生む、という話があります。そしてそれは最終章で綺麗にリフレインされているのですが、ここを読んだとき、心の中で「イタタタタ…」と思うことがありました。

というのは、私の描く話は矢印が戻ってくる話が多い。つまり点が同じ場所にあって、線がブーメランのように最後に戻ってくる話。
矢印がはるか遠くを向く物語ー未知なる世界へ旅立ち、未知なる自分に変わっていく物語にものすごく憧れがあるのです。でも自分で描こうとすると上手くいかな・・かった。去年の「リヤ/スイ」は少し叶った気がするので過去形で。

そして私が戻る場所として設定するのは大体世間の荒波を逃れる避難所なのです。それは、自分の創作の弱点だなーと以前から思っていたところでした。現実に背を向けてないかな?と思うことがあるのです。
そんな私の心を見透かすように(笑)、件の御本の終盤に「暖かいシェルターは次を始めるためのステップボード、本当の人生はそこの役目が終わったところから始まる」というような内容の文章があったりします(^_^;)。

多分、創作を始めたきっかけが孤独な自分を守るためだった…というのが今も影響しているんだと思います。高校の頃、本当に絶望的な気持を抱えていて、漫画に触れることが自分の避難所だったのです。

でも、だからこそ。

コミティアがあって本当に良かったと思います。なければ、きっといつまでも出られない避難所の中でループする漫画人生だった気がします。こうやって、面と向かって話した人の本を読んで感動して、再び(年に数回とは言え)会えて、話が出来て…というのが、自分にとってはとても意味深いことなのだと思ったのでした。それにより、「世間」と「自分の好きな自分」が向き合う勇気を貰っているような。

拙作「新しい愛の詩」は、螺旋階段のように、同じところー図書館と言う避難所ーに戻っていきます。それでも物語のはじめとは違った次元に昇っているような、それこそ本当に人生をそこから始められるような、そんな話のつもりで描いていました。そういう話が描けるようになった自分を、描き上げたとき自分で「よくやった!」と言ってやってたなぁなんてことを読みながら思い出しました。

とか言いつつ、今作成中の新作も避難所の話じゃん!クライマックスのペン入れ終了。ああ楽しかった。人物ペン入れあと7p。頑張るぞー!!

 


映画「沈黙」見ました。

2017年02月02日 22時59分03秒 | 映画

昨日の夕方、映画「沈黙」を見に行きました。

原作は有名な遠藤周作の小説。私は大学時代読んだはず…ですが、あまり覚えていません。「深い河」の方が印象に残っているのです。

まず、画像が綺麗でした。絵になるシーンが多い。でもそれより不思議だったのは、見ていて悩まない。余計な装飾がなく、表現が的確で、画面全体に気が配られていて、力がみなぎってる…というような感じです。これを技術的な面で理解できると漫画描くのにも役立てられそうなのに、とちょっともどかしく感じました。

とにかく、わかりやすい画像で、3時間があっという間。とは言え、もし家で見ていて、途中で止めたら戻れるかは疑問。派手ではないので、入り込むまで時間がかかる気がします。映画館で見る方が良いと思います。

そう、3時間があっという間。膨大なエピソードが3時間びっしり詰まっている、間延びしたところなしでした。そして悩ましい表現がないのでどんどん頭に入ってきて、見ていておなか一杯になりました。

内容については触れないとして、R12ですが、とにかくキリシタン弾圧のさまがひどい。やってることが残虐なだけでなく、言葉による懐柔と脅迫のさまがまぁひどいったらありゃしない。

ところで、これが日本人が撮っている映画なら右から左から「全くだから日本人はひどい」とか「どうして自分を敢えて悪く見せるのだ」とかいう意見が出てきそうですが(そんなことないかな?)、アメリカ人の監督が撮っている(しかもわかりやすく撮ってくれている)おかげか、「人間は悪いことを出来る生き物なんだなぁ、醜くなることが出来る生き物なんだなぁ」としみじみと身に沁みました。

「こんな悪がはびこる世界なのは現実の世界の一面で、現実にあるわけで…嫌だなぁ、どうしてこんな世界に生きなきゃならないんだ…」

と見ながら考えている内、それはそのままこの映画のテーマの一つじゃないかと気づき、吃驚しました。いつもは自分から「この映画のテーマはこうなんだな」と能動的に考えることが多いので、今回みたいに受動的にテーマそのものに思いが行き着くということは滅多にないことだったのです。

答えは映画の核心に触れるので書けませんが、見た人各々が心の中に自分の答えを探すのではないかと思います。

個人的には暴力は嫌いだし、暴力を創作の中に描くことは苦手です。しかし暴力を描くことに意味はあるのだな、とこの映画を見て実感したのは、今後の創作のなかで大きな収穫だった気がします。