千里山ブラウズ

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「料理の四面体」

2007-01-04 01:00:30 | お薦めします
今年はおせちや雑煮を千里山のお二人からのお裾分けで、正月気分を十分に味わせて頂きました。今日まで三が日の間ずっと、それぞれのご家庭の味わいで美味しく楽しめました。お心遣い本当に有り難うございました。
さて、僕はそんなに自分で凝った料理を作るというようなことはできませんが、色々な料理を考えたりするのは比較的好きな方だと思います。実際に作るとなると、素材の目利きとか包丁捌き、調味料の適量組合せや熱処理の技術や加減など、細かな訓練と経験の積み重ねがなければまともな料理には決してならないのですが、想像の中で季節感のある料理やオリジナルな味付けを創作するのはとても楽しい知的遊びの一つだと思います。どんなに贅沢なこだわりの素材でも使えますし、料理を盛りつけるお皿や食卓の演出なども自由にセッティングできるのですから‥‥。
僕がこんなことを秘かに楽しむようになった原因ですが、デザイン学校で学んでいた頃によく自炊をしていたのですが、必要に迫られて(?)エッセイストの玉村豊男さんの書かれた『料理の四面体』という料理解説本に出会ったことにあると思います。
この本は世界中の料理を分析して、四面体という構造・体系の中に捉えようとしています。もちろんそれには限界や例外も容易に予想されるのですが、一つの新しい「料理図解」に成功しておりとても説得力があります。四面体の底辺には「出汁・塩気・酒・香辛料」が配され、縦軸は加熱処理(生から火熱への距離の度合い)を表しています。その構造体で世界のすべての料理を解析していくと、応用としてその無限の組合せから創作料理のイメージが自由な発想で脹らんでいくのです。
僕はこれまでに仲良くなった何人かの料理好きの女性にこの本を贈らせて頂きました(別にそういう関係ではありませんが)。この本は残念ながら廃刊になってしまいましたが、ユースト市場の中でまだ購入することができますので、ぜひ皆さんにもお薦めしたいと思います。

料理の四面体―東西美味発見法

TaKaRa酒生活文化研究所

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