
毎年のことですがデザイン業務分野で個人事業登録をしている僕は、この時期は確定申告のための基礎資料作りをし、フリーとして独立以来お世話になっている税理士事務所に持っていくことにしています。初年度に先輩に紹介して貰ったその事務所が先輩の住む川西市にあるので、毎年その先輩との情報交換と親睦を兼ねて少し遠いのですが今も行っているのです。
今年はいつもより遅くなり桃の節句近くになってしまいました。税理士事務所の玄関ドアのところに小さな動物達の雛飾りがあります。季節感があって良いものだと想いながら、階段を上がり2階のオフィスに入って納得がいきました。僕の申告書類を担当作成して貰っているFさんを除いて全員が女性のようでした。こういう資格が必要な仕事は田舎(川西が田舎というのは少し言い過ぎですが)では女性にも、公務員や銀行員などのように良い就職口なのかも知れません。
ところで、桃の節句といっても新暦になってからは、この時期に梅の花は咲いても桃の花は1ヶ月程の後に開きます。僕が子供の頃は季節の行事の多くは旧暦で行われていました。七夕も八月の夏休み中に美しい天の川を見上げながら、子供心にも星の恋物語に想いを馳せたものです。この季節感とのズレのある行事の在り方は、もうそろそろ元に正しても良いのではないかと想いますが‥‥。
雪など降らない新暦12月14日の討ち入り
菊が咲いていない重陽の節句
言い出せばきりがないですし、ステレオタイプな物言いになるかもしれませんが
御一新後ひたすら西洋化を突き進み工業化に突き進んだ日本で
暦の切り替えも自然との共生感を人々から奪う一因だったのでしょう。
すべては「逝きし世の面影」と言ったところでしょうか。
節分や中秋の名月などはまだ旧暦で残っています。新年は年末のカウントダウンや世界的な祝日感があるので、新暦でも少し良いかなと今では思いかけていますが‥‥。桃の節句・七夕・菊の節句などは季節と合わせた方が良いと想います。
自然との共生やエコが言われる時代、生活価値感も少し変化してきていると想われます。その辺りを正そうとなるかも知れませんね。