
NHK朝の連続テレビ小説『ウェルかめ』も既に全撮影はクランクアップして、後は3月27日(土)の最終放送日に向かうだけとなりました。僕の故郷の徳島県美波町が舞台の一つになっており、毎朝楽しみに見ていましたのでやはり寂しいです。
ヒロイン波美が徳島市内で務めていた小さな出版社も、大手の商業主義的な後発雑誌に経営破綻に追い込まれ、現在は美波町の実家に戻り次の就職先を探す間、地元の道の駅でバイトをしているという状況です。また波美の成長と一体となっていた、人に焦点を当てたローカル雑誌『Hot-Shin(発心)』は廃刊になってしまいました。その最終となった読者と関係者への感謝号に、波美がチャレンジャーとして取材した94才のスダチ栽培をしている農婦の記事が載っており、先週の休日にゆっくり読み返しました。
波美はそこで高齢の農婦から「連理の枝」の話を聞きますが、「連理の枝」とは白居易の『長恨歌』から言われるようになった故事で、「2本の樹木の枝、あるいは1本の樹木の一旦分かれた枝が癒着結合したもの。自然界においては少なからず見られるが、一つの枝が他の枝と連なって理(木目)が通じた様が吉兆とされ、『縁結び』『夫婦和合』などの象徴として信仰の対象ともなっている。なお、違う品種同士で連理となる場合もある。【Wikipedia】」夫婦や仲間(地元の友達や会社の同僚etc.)との絆を象徴するものです。
ところで、僕がこの言葉を知ったのは千里山出身のシンガーソングライターのANJiさんのオリジナル曲『東へ向かう』でした。歌詞を作られた女性と美しいデュオで聴かせて貰っていたのですが、中国は唐の時代に題材をとった哀しく情熱的なラブソングで素敵な曲でした。
【連理の枝】
白居易の『長恨歌』: 在天願作比翼鳥,在地願為連理枝(天に在りては願わくは比翼の鳥となり、地に在りては願わくは連理の枝とならん)から。
【追記】総集編の放送がゴールデンウィークの5月3日、4日にあるようです。
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