先日、日本人3人がグラミー賞を受賞したというニュースが大きく採り上げられました。人気ロック・バンド「B's」のギタリスト松本孝弘さんの受賞に関しては、既にアーティストとして世界でも高く評価されていたので当然という感じでしたが、他の受賞者で琴の女性奏者がミホ・ミュージアムという信楽にある美術館の中で作品を録音したという解説に興味を持ちました。
ニュースの取材映像を見ても、そのミュージアムのドーム状の空間は良く響く感じで、高い天井の中央が開口しており清澄な光が落ちていました。美術館なので日頃は陶磁器や仏像など陳列物が置かれていると想われるのですが、そのような演奏会やコンサートの時には空間を開放しているのでしょうか。音響効果だけではなく自然光が演出するその雰囲気もぜひ体験してみたい空間です。
そう言えば故郷に帰省した時に実家近くの小さなトンネルで、オリジナル曲の『Sky Full of Stars』をアカペラで歌ってみたことを以前のブログで書きました。反響の気持ち良い空間では人(僕?)は歌いたくなるものです。その時に思い立ったことですが、日本各地にある鍾乳洞でアカペラを歌う企画はどうでしょうか。自然にできたリバーブ空間は、パソコン・エフェクターによるものとは違う反響が期待されます。故郷のバイパスにできた短いトンネルでもとても気持ち良く歌えました。これはヘッドフォンでモニターしながら歌うのとは格段の差があるように想います。
いつか信楽のミホ・ミュージアムに一度行ってみたいと想います。そしてその時他に誰もいなければ‥‥。