松本は以前故郷の高校時代の友人の一人が信州大学に行っていたので、一度その間に訪ねてみたいと思いつつ結局昨日が初めての訪問でした。松本の信州大学や仙台の東北大学そして札幌の北海道大学などは、当時の僕の中では何か憧れを感じる清新なイメージがありました。澄んだ空気と歴史文化的な地方都市の落ち着いた佇まいの中で、勉学に勤しみ友達と交流を深めるというような古典的な学生生活への憧れ‥‥。
澄み切った春の午後の日差しが、石畳の歩道に落葉した街路樹の長い影を落とし、その両側に由緒あり気な老舗の菓子店や、土蔵づくりの洒落たカフェなどが並んでいます。夕方になるとやや肌寒くなりましたが、清浄な流れが空色を映した川沿いの神社や、遠くに見える国宝の松本城などを眺めつつ、中心街の辻々を巡って歩きました。まだ灯る時間には早すぎましたが、大きな瓦斯灯がメインストリートに架かる橋を彩るのでしょうか。
ホテルに置かれたガイドマップを見てみると「がく都・松本」とあり、「岳都・楽都・学都」のキーワードで街が紹介されています。北アルプス山脈の雄大な自然を背景に、音楽ホールや美術館そして商店街などが個性的なイラストで描かれています。ご案内頂いた地元企業の社長さんに「住みたい街アンケートで松本が日本一になりました!」と教えて貰うまでもなく、僕にとっても魅力的でまたゆっくり訪れたい街になりました。