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セブンボンバー(バルテック、3号機)

2012-07-20 05:59:24 | パチスロ3号機

1991年(平成3年)に登場した3-1号機「セブンボンバー」(バルテック)

 

  

         (白パネル)                      (黒パネル) 

         (赤パネル)

初打ちは、新宿・東口の「メトロ」(現・メトロ会館)。この店の2Fで、2号機「ビッグバン」の小役抜きをやっていたら、地回りのヤ〇ザ連中に邪魔された事がある。仕方なく、裏のシマにあった真新しいボンバーをペシペシやったのが、最初の出会いだ。他にも、歌舞伎町一番街通りの「ニュープリンス」や高田馬場「ダイナム」などで良く打った。

(ダイナム高田馬場…1998年に閉店)

 

光の反射でキラキラ光るラメ調の赤7は、野良猫よりもドッシリとした作り。他機種にはない、独特の美麗さが漂っていた。7テンパイ時、バックライトが「ピカピカッ」と点滅する演出も、絶妙な味があった。

そして、7を揃えた時の「プワァ~、パッパパー」というド派手なファンファーレ。フライング気味に鳴る衝撃サウンドに、幾度となく腰を浮かした。長時間打つと、心臓への負担で確実に寿命が縮んだのではないか…。

また、小役ゲームやジャックゲームのBGMも秀逸で、音と光の両面で打ち手を魅了した。

ゲームオーバー時には、哀愁タップリな「オーバー・ザ・レインボー」の調べが流れる。

リーチ目も多彩だが、基本的には成立プレイで7を揃えることが重要だった(後述)。その為、小役揃いのリーチ目は大抵がレギュラー目となる。中段チェリーがその典型だろう。

ただ、成立プレイでも、左リールに「BAR・7・BAR」がズルッと滑ってきたり、中リールの7が中段まで滑ってテンパイするとアツい。気を抜かずに右リールの7をビシッと狙い、殺人的なファンファーレに陶酔する・・・というのがコイツの楽しみ方だろう。

もちろん、破壊力十分の連チャン性こそ、本機最大の魅力だった事は疑いない。

 

(ボーナス確率)

        設定1   設定2   設定3   設定4   設定5   設定6

BIG  1/308  1/280   1/256   1/232   1/227   1/227

REG 1/400  1/360   1/360   1/360   1/320   1/227

 

本機は、同時期に登場した3-1号機「ワイルドキャッツ」(アークテクニコ)の兄弟機。

キャッツよりもボーナス確率は甘めだが、その分、通常時の小役持ちは悪い。

今さら説明するまでもなく、導入当初から貯金タイプの「裏ボンバー」「裏キャッツ」が各地に蔓延していた。

ただ、ボンバーは、キャッツと同じRAM注射の貯金タイプとはいえ、その仕組みは大きく異なる。

キャッツの場合、成立プレイでビッグを揃えないと、そのフラグは約55%(71/128)の確率で貯金される。つまり、残りの約45%(57/128)はビッグ即放出=連チャンスタートとなる。ただし、成立プレイでビッグを揃える限り、絶対に連チャンはスタートしない。なお、連チャン中の放出確率は1/43で、貯金がゼロになるまで続く。

これに対し、セブンボンバーにはキャッツのような振り分けは無く、成立プレイで揃わなかったビッグのフラグは、100%貯金される。そして、1/341の連チャンフラグ(各設定共通)を引き当てると、貯め込んだフラグの全放出が始まる(連チャン中の放出確率は、やはり1/43)。

ひたすら貯めて一気に吐き出す…時には10連を超えるボンバーの波の荒さは、キャッツを遥かに凌ぐものだった。

こうした特性上、セブンボンバーでは、貯金の沢山ありそうなハマり台をハイエナで狙い、毎ゲーム7を狙う方法が得策とされた。貯金回避で初期投資を抑えつつ、連チャンフラグに当たるのをひたすら待つ訳だ。ビッグフラグと連チャンフラグは別物なので、成立プレイでビッグを揃えても、キャッツのような不利益はない。

もちろん、元の設定次第で、ハマリ→連チャンのバランスは全く異なる。また、RAM注射が飛んでしまった台は、当然貯金されない。一生懸命つぎ込んだ台が、単なるノーマル低設定だった…なんてオチも良くあった。

なお、貯金ボンバーでは、連チャンフラグに6回当たる毎に、ビッグの貯金が自動的に1つ増える「オマケ」まで付いていた。これは、キャッツにはない「お得」なシステムだ。通常時のハマリの深さを、オマケビッグでフォローしたのだろう。

さらに、初期のRAM注射・貯金Verは、連チャンフラグ当選率が1枚掛けでも1/341と変わらない。これを利用してハマり台を1枚掛けで回せば、投資を抑えて連チャンをゲットする事も可能だ。因みに、この方法は、貯金タイプのビッグバン(ビックリバン)などにも通用した。

 

結局、過激な貯金プログラムが災いして、セブンボンバーはワイルドキャッツ、コンチネンタルIと共に、「検定取り消し処分」の憂き目に遭う。同時に、バルテックは3年間の新台販売禁止となった為、3-2号機として登場させる予定だった後釜「アンクルサム」は、お蔵入りとなった。

(バルテック幻の3-2号機「アンクルサム」。ファンファーレは、一体どんな音だったのだろう…)

 

最後に余談を一つ。

数年前、東京・品川駅の港南口近くに、本機と同じ「セブンボンバー」という名のパチスロ専門店が存在した。しかも、店内には、白パネルの3号機セブンボンバーが、実際に飾られていたのだ。何とも香ばしいスタイルに、本機に対する店主の只ならぬ思い入れを感じた。

因みに、設置機種は大花火、猪木、アラジンAなど、人気4号機オンリー。リメイク版「セブンボンバーリターン」を置いていた記憶はない。まぁ、アレはハッキリ言って…(以下自粛)

(品川区港南「セブンボンバー」…2007年、5号機「セブンボンバーA」導入を待たずして閉店)

⇒前身の「アサヒ出玉王」時代から足を運んだ店。「出玉王」時代は、2階で「ドンチャン2」の複合小役狙いを鍛えた事が思い出される。また、サミーのAT機「玉緒でポンDX」の初打ちもこの店だった。

(前身の品川「アサヒ出玉王」…2003年に閉店。同年、跡地に「セブンボンバー」が開店。)