まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

有楽町のアレンジボール店「かもめ」を紹介(1993年)

2015-04-30 19:20:37 | 懐かしのパチンコ・パチスロTV番組

1993年(平成5年)に地上波でオンエアされた、パチンコ特集番組の1コマ。


「東京・有楽町のアレンジボール専門店『かもめ』紹介」

JR有楽町駅前の「朝日街通り」という路地(再開発で消滅)にあったアレンジボール・雀球専門店「かもめ」(2004年閉店)。私自身、1998年~2000年にかけて(当時の職場が丸の内にあった)、昼休みや仕事終りに足を運んだ、思い出深いホールである。設置台のレトロな盤面、手打ちのハンドル、「トゥルル…、ガッチャン」という独特の電子音、そして奥のカウンターでいつもニコニコしていた店長さんが、強く印象に残る。なお、画像は不鮮明だが、ご了承のほどを。


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(ナレーター(以下「ナレ」))「手打ち台を追って西から東へ※。そして、見つけたのが、なんと東京のど真ん中、有楽町でありました。その名も『かもめ』と、名前からして何ともレトロっぽいこと。」

※このコーナーの直前が、大阪・新世界「ニュー三共」(昨年、惜しくも閉店)の紹介だった




ナレ「しかし、店内の平均年齢が意外と若そうなのは、やっぱり有楽町のせいでしょうか。」



ナレ「この『オール手打ち台』という店で見つけた、アレンジボール。そして、麻雀モノの元祖・雀球と、絶滅して、もうこの世にはないと思われていた機種が、ここでは56台も現役として活躍していたのです。」


ミラクル7II(サトミ)


雀球(サトミ)


(スロットルパワー(太陽電子))


ナレ「ところで、アレンジボールの遊び方、知ってる?まず、コインを買って、それを台に入れると、16個の玉が打てるわけ。その玉を、狙った数字の穴に入れて、タテ・ヨコ・ナナメにラインができれば、コインが出てくるというゲームなんです。」




スリーナイト(スリースター)の手打ちハンドル


スリーナイトのナンバーポケット


スリーナイトのナンバーランプ


スリーナイトの下皿

ナレ「『かもめ』のオープンは昭和26年※。当時としては当り前の規模だったんですが、地価が上がって敷地を広げる事もできず、二代目のY.Oさん(39歳)は、狭い店でも勝負ができる、手打ち台を残す事にしたのです。」

※店のコインには、開業時期を示す「since1951」の文字が、刻印してあったと記憶する。










Y.O店長「(設置台について)一番新しくて(設置から)7、8年です。一番古いので、20年ですね(「20年!?」と、取材班もビックリ)。」




ナレ「これが、20年モノのアレンジボール台です。」


サトミ「ミラクル」


店長「(台の裏側を開けて)年代物で、気合が入ってますけど(笑)。(「故障しません?」の問いに)故障なんか、するんですよね。だから、修理して。(修理箇所を見せて)元は、こういう形じゃないんだけども、針金で手作りしてます。はい。」







ナレ「どんなに丈夫なパチンコ台でも、平均寿命は5,6年。特に、手打ち台では、ひっきりなしに弾かれる、この『ハネ』(ハンドルを弾くたびに動く、関節のようなパーツ)という部分の痛みが激しくなるんですが、部品の手作りは不可能です。」




ナレ「実は、初代のお父様が見守る、この屋根裏部屋が、『かもめ』の生命線。ここには、その命を全うした台から取り外された、様々な部品が収められていて、いざという時の『移植手術』を待っているんです。」


カウンター脇のハシゴを上って屋根裏へ。






(店長、屋根裏部屋から部品を探し出すと、再び店内へ戻って台の修理を行う。)


店長「(件の「ハネ」ではなく、賞球の流れを止める下部ストッパーのバネを交換して)新しいのをセットして。(取材班の「それがマズイと、どうなるんですか?」の問いに)これがマズイと、そうですね、もう、玉が出っ放しになっちゃう(笑)。これで、玉を止めてますんで。」


サトミ「ミラクル7II」






(修理を終えた店長、取材班の「どのくらいもちそうですか?」の問いに)「まぁ、そうですね、あと5年は軽くクリアーと思いますけど(笑)。目標は10年ですね(笑)。やっぱり、やりたいお客さんがいる限りは、なんとかね。」




店長「もう、本当に、ウチにある機械が息してるみたいで、お客さんにも反応しちゃうっていう。で、お客さんと台が、話してるみたいなんですよね、ええ。もう、ホントに話しながら打ってるんじゃないかって(笑)。お客さんもね、ウチに入ってきて、こんな有楽町の都会の真ん中に、まるで『落とし穴』みたいな空間に入ってきて(笑)、それで心が和らいで帰られたらいいなって…そんな気がします。」


クライマックス(太陽電子)


クライマックス(太陽電子)


クライマックス(太陽電子)




(台間コイン貸機の補充に、余念のない店長)


ナレ「心が和らぐ落とし穴なら、大歓迎。部品の続く限り、守り通して下さい、手打ち台のみんな、ガンバレよ!」



(コーナー終了)



(参考:当時の有楽町「かもめ」、設置機種一覧)

★アレンジボール(含アレンジフィーバー)
・ミラクル(サトミ)
・スターファイター(サトミ)
・シャングリラ(サトミ)
・ミラクル7II(サトミ)
・ブラックホール(サトミ)
・エックスライン(サトミ)
・スロットル2号(太陽電子)
・スロットル5号(太陽電子)
・太陽スペシャル(太陽電子)
・スロットルパワー(太陽電子)
・クライマックス(太陽電子)
・大回天(太陽電子)
・大回天2号(太陽電子)
・ラッキーナンバー(太陽電子)
・スリージャック(スリースター)
・スリーナイト(スリースター)
・サイクロンVI(藤商事)

★雀球
・雀球(サトミ)

アレンジ50台、雀球6台、計56台設置



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (公営)
2015-04-30 20:02:03
雀球・・懐かしいです。
今のスタッフに説明しても
わからないでしょう。
自身は25年前。。中野に友人がいた事もあり
マルイの通りにあった小さな専門店?
けっこう負けた記憶があります。
最後に出会ったのは福生の商店街の中です。
確かスロットと雀球の50台位の店でした。

スマートボールの情報もお願い致します!!
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Unknown (えむ)
2015-04-30 22:11:11
高田馬場の白鳥会館は雀球専門だったな・・・アレンジボールもあったか記憶にないだけかも
北千住のビックリヤの地下にもアレンジボールとスマートボールあったかな
換金できないが浅草のウインズ前にアレンジボールとスマートボールが遊べる店が・・・鬼釘でしたが
新しめのアレンジボールはデジタルがあったりして揃うとどうなるか気になって気になって・・・当たるまで追いかけられん
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Unknown (焼きそば)
2015-05-01 09:31:04
貴重な映像・資料ですね。私はアレンジボールを藤商事のアレジンからやり始めた者で、大変興味深く拝見しました。アレジンは大変魅力的な機種でしたが、本来のアレンジボールの魅力とは違うんでしょうね。私がパチンコを始めた頃は、アレンジボール=一発台で、盤面のポケットの意味も分からず、敷居が高そうで敬遠していました。
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Unknown ()
2015-05-01 10:02:39
このお店は知りませんでしたが、90年代の有楽町とか新橋とか、カオスな街でしたね(今もかな?)。古びた小さなゲームセンターとか、逆輸入品ばかり扱っている謎の商店街なんかがあったように思います。

雀球は、そのゲーム性の分かりやすさから、駄菓子屋さんの横に設置してあったりもしましたね。
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Unknown (釘師マン)
2015-05-03 01:37:34
雀球は、駆け出しのころにかなり興味を持った記憶があります。先輩釘師に、どこで調整するのかと聞いても、どこかにポイントがあるのだろうという答えしか聞けませんでした。
たしか20年程前、サミーが雀魔王とかって機種を出してたような・・・
別の釘師に聞いた話では、1時間あたりの消費金額は3千円程度で、売上効率はかなり悪いが、利益率が限りなく100%に近く、座ったら利益だと言っていたのも印象的だった。ちなみに、大阪梅田の大都会ってホールに、何台か設置されていましたよ。
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Unknown (Unknown)
2015-05-04 20:33:55
中野にあった小さいお店は東京プラザ。
アニマル(Gじゃない)の新装開店時に行った事があります。
スロットのメダル計数機が「重さ」で測るタイプで特徴的だったので今でも鮮明に覚えています。
分からない人には絶対に分からない、当時でも正確なのか疑惑を抱いていました(笑)

ここは今は大手チェーンの一角になるパラッツオの創業店です。HPにも明記されています。
こんな小さい店が大手チェーンに育つんだから凄い!
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