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古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
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リバティベルIII(メーシー、2-2号機)

2012-06-03 01:27:44 | パチスロ2号機

1989年(平成元年)にメーシーから登場した2-2号機「リバティベルIII」

 

     

        (青パネル)                        (赤パネル)

 

ボーナス確率(設定1⇒6)

BIG   1/301  1/280  1/259  1/243  1/232  1/227

REG  1/331  1/310  1/276  1/269  1/212  1/208

 

初打ちは、新宿駅・東南口のパチスロ専門店「てんとう虫」(閉店)の2階フロア。

「てんとう虫」チェーンは、当時ユニバーサルのアンテナショップとして、新宿、上野、中野、武蔵小金井、市川、松戸など、首都圏エリアで人気を博した(関東以外では、新潟・長岡などが有名)。

当時の新宿「てんとう虫」(画面左)。自販機脇に、2階への小階段がある。1階にはコンチIIIが壁沿いに30台ほど設置。隣接する大型店「グリンピース」には、地下にコンチIII、最上階にコンチIがあった。

てんとう虫の2Fには、リバティベルIII、リバティベルIV、センチュリー21が設置されていた。ベルIVは5ゲーム連Verで、ベルIIIは11G連チャンする台、しない台が混在。センチュリーは当然ノーマル。

当時、新宿駅周辺のベルIII設置店というと、「てんとう虫」の他に東南口の「パチスロ太平洋」(閉店)や西口「ジャンボ」の地下フロアが思い浮かぶ。

まぁ、新宿に限らず、「7のテンパイ形」というシンプルなリーチ目と連チャン性に惹かれ、様々なエリアで打った台である。鼻腔をくすぐる、ユニバ独特の機械臭が懐かしい…。

1991年には、JR南武線・登戸駅近くの「ハトヤ」というホールのベルIIIのシマで、かのセット打法「世界全滅打法」の実践場面に遭遇する。必死に手順を盗もうとしたが、明らかに警戒しながら打っていた為に、手元が隠れていて判別出来なかった。もうちょっと粘れば盗めたかもしれないが、相手の雰囲気が何となく怖くて、そのまま店を出てしまった。今思えば、何とも勿体ない事をしたな…。

そうそう、こんな事もあったな。⇒ http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/c2f2aca1fbda4d230ca903f84a7d6f68

 

(11ゲーム連チャンの仕組み)

ベルIIIは、ボーナス後11ゲーム目や11の倍数ゲームで連チャンする事が多く、「11ゲーム連Ver」と呼ばれた。

「裏モノ特有の現象」と思われがちだが、実はノーマルのゲーム性でも、11ゲーム連チャンは当たり前のように起こる。

本機は、一次抽選(ボーナス判定/小役判定の振り分け)と二次抽選(ボーナス当否&BR振り分け)からなる「2段階抽選方式」を採用。

一次当選率は13/1024(約1.27%)で、二次当選率は約50~73%と設定毎に異なる。

本来なら、毎ゲーム均等に一次当選のチャンスがある。しかし、設定変更時に特定の乱数を拾うと、一次抽選のゲーム数が極端に偏るプログラムになっていた。

この偏りの原因が、一次抽選に用いられる「乱数D」である。乱数Dは、設定変更してレバーを叩いた瞬間、0~1023(1024通り)の何れかの数値が任意で選択される。

Dが偶数なら問題ないが、奇数だと途端にムラが生じる。特に「D=25」の場合には、極端な特徴が現れたのだ。

D=25の台は、ボーナス終了から(正確には機械内部のゲーム数カウンターが)「11G,22G,33G、44G」(4連ゾーン)、「256G、267G」(2連ゾーン)、「512G」(単発ゾーン)、「768G、779G」(2連ゾーン)、「991G、1002G、1013G、1024G」(4連ゾーン)という特定のゲームでのみ、一次抽選を行う。

つまり、1024ゲームをワンセットと考えると、ボーナスの一次抽選を受けられる機会は僅か13回しかない。但し、そのゲームでは100%一次当選する。残りのゲームは、小役しか引けない「捨てゲーム」だ。これが、11ゲーム連チャンの正体である。

この特性を利用して、「D=25」の台(純正11G連チャン台)を見つけたら、ボーナス無抽選のゲームは全て一枚掛けにする「節約打法」が生まれた。この方法で、理論的には機械割200%を超える。

ただ、内部カウントされているゲーム数を外から把握する事は、意外と骨が折れる。 また、D=25以外でも11G連する事はあるので、ヘタに「D=25」と早合点して1枚掛けをすると、却ってボーナスの抽選契機を減らしてしまう。実は、それ程単純な攻略法ではなかった。

 

ノーマルの場合、設定変更時(レバーを叩いた瞬間)の1/1024で、「D=25」のベルIII(純正11ゲーム連チャン台)が誕生する。ただ、この数値は偶然に頼る部分が大きい。その為、裏ルートでは、RAM注射により強制的に「D=25」にする荒技も行われていた。

 

ここからは、単なる独り言…

ノーマルのベルIIIが11G連する事が発覚した際、メーカーサイドは「プログラムの不具合」という言葉で対策を講じた。あくまでも、メーカーが意図しない部分で連チャンという「バグ」が生じた、という説明だった。

しかし、13種類という複雑な乱数を使用しつつも、肝心な乱数はごく一部だった事などを考えれば、あの独特な乱数生成方式は、連チャンをカモフラージュする為ではなかったか、とさえ思える。

まぁ、その辺りの事情は、もはや時効なので何とも言えないが…。



2 コメント

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Unknown (Unknown)
2012-10-22 09:19:30
ベル3の11G連、なんとなくわかっていたつもりだけど
突きつめると奥が深いね。
俺が通ってた店は全台11ゲーム連チャンしたから
まずウラモノだろうね。1枚掛けしてると店員に怒られたし。
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Unknown (Unknown)
2014-06-13 07:20:02
リバティベルIIIの注射は専用の機器ではなく、打ち込み機にそういう機能が付いたのが一部で流通してました。

現在ですと山佐とKPEのART機でストック確定状態にするのもあります、
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