goo blog サービス終了のお知らせ 

まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

チャレンジマン(尚球社、2号機)

2012-08-15 16:05:44 | パチスロ2号機

1988年(昭和63年)に尚球社(現・岡崎産業)から登場した2-1号機「チャレンジマン」

 

(画像は以前、新宿「ミリオン」にて撮影。)

 

「ジャンボフルーツ」と呼ばれるロングの小役集中で一躍人気を集めた、昭和末期の名機。

ベット時の「ドミソ」(「ソシレ」が正しいが)や、リールスタート時の「バーン」という効果音も特徴。

小役判定用カウンターの周期が遅く、小役乱数の配置にも極端な偏りがあった為、体感器で8枚小役を狙う攻略が発覚。プロ・セミプロの餌食となった。対策機として「チャレンジマン2」が登場。

 

(各種ボーナス確率)

 

            設定1      設定2     設定3   設定4   設定5     設定6

BIG BONUS   1/466    1/404    1/356   1/328   1/308   1/280

REG BONUS  1/466    1/404    1/356   1/328    1/308    1/280

ジャンボフルーツ 1/3616  1/3107  1/2726  1/2183  1/1758   1/1321

 

いかにジャンボフルーツに入りづらいかは、この数値を見れば一目瞭然であろう。また、集中機ゆえに、両ボーナス確率も低めに設定されている。

                 7揃い(ビッグボーナス)

 

            クレスト(紋章)揃い(レギュラーボーナス)

 

(主なリーチ目)

通常時は、(1)左リールのプラム・オレンジ引き込み制御、(2)左・中リールのプラム・オレンジテンパイ制御が働く。

したがって、左にプラム・オレンジが出現しない形や、中リールでプラム・オレンジがずれた形は、問答無用でリーチ目。

また、中段チェリーや7・BARの単独テンパイ形なども鉄板目。角チェリーでも、同時にオレンジが出ていなければ入り目となる。

スマイル(ピコ)やブドウの単独テンパイ形も、プラム・オレンジのテンパイを蹴っているので、やはり100%のリーチ目である。

 代表的な左リール1確目(クレスト・スマイル(ピコ)・7)からのレギュラー揃い

 

中段チェリー…鉄板目。

 

(ジャンボフルーツ)

本機のフルーツゲームは一種独特で、計4段階の抽選を経て、ジャンボフルーツに突入する。

8枚役成立⇒第1判定⇒第2判定⇒第3判定(途中、抽選に漏れた時点でアウト)

(1)最初の抽選契機は、8枚役成立時である。8枚役は、オレンジ、プラム、ブドウ、スマイル(ピコ)の4種類で、すべて同一フラグ。確率は、全設定共通の1/7.57

 

(2)8枚役成立で、フルーツ第1段階の抽選が行われる。当選率には、以下の設定差が存在。

設定1:1/53.1   設定2:1/45.6   設定3:1/40.0 

設定4:1/36.0   設定5:1/33.1    設定6:1/29.1

フルーツ第1段階に当選すると、15ゲームの間、8枚役が3/4の確率で揃い続ける。いわゆる「ミニフルーツ」で、比較的当選し易いが出玉はショボい。

 

(3)ミニフルーツ終了後、最初の8枚役成立時に、再びフルーツの抽選(第2段階)が行われる。こちらも、やはり設定差が存在する。

設定1:1/3      設定2:1/3      設定3:1/3

設定4:1/2.83   設定5:1/2.65   設定6:1/2.45

この振り分けに当選すると、2回目のミニフルーツがスタート。やはり15ゲームの間、3/4の確率で8枚役が落ち続ける。

 

(4)2回目のミニフルーツ終了後、最初の8枚役成立時に、いよいよ第3段階の抽選となる。ここで、(3)で示した設定別の振り分けに当選すると、待望のジャンボフルーツ突入。但し、(3)(4)の振り分けに落ちた時点で無条件で(1)に戻る為、突入率は激辛である。

★最終的なジャンボフルーツ突入率

設定1:1/3616   設定2:1/3107   設定3: 1/2726

設定4:1/2183   設定5:1/1758   設定6:1/1321

 

 

ジャンボフルーツ中は、60ゲームの間、3/4の確率で8枚役が落ちる。1回の集中で獲得できるコインは180枚。

60ゲーム完走後、最初の8枚役成立時に、再び突入抽選が行われる(当選率は(3)(4)と同じ)。ここで外れても、突入当選するまでエンドレスに抽選が続く。いわば、集中の「無限ループ」状態である。

これは、他の2号機のフルーツゲームとは、大きく異なる荒波システムといえる。やはり体感器攻略を受けた「ガリバー」にも大量獲得の集中があったが、ガリバーはフルーツではなく「シングルボーナス」の集中である。

本機の集中が「ジャンボフルーツ」たる所以は、その破壊力にあった。途中でレギュラーが入ってもパンクしないばかりか、上述の「無限ループ」仕様の為、ビッグボーナスが入る以外、パンクの心配が全くなかったのだ。ヒキさえ強ければ、延々とフルーツのループでコインが増え続けた。

高設定台はジャンボフルーツ突入率が高い為、終日打てば大量コイン獲得も夢ではない。一方、低設定台は突入率こそ低いが、パンク契機となるビッグボーナスの確率が低く、一撃ワンチャンスでの大量獲得が可能になっている。何かと夢のある機械ではあった。

ただ、ジャンボフルーツ中のメイン小役は8枚(純増5枚)で、コインの増加速度は非常に遅い。

 

ここで、「ビッグボーナスを除きパンクが起こらないなら、フルーツ中に1枚掛け、2枚掛けをすれば、ビッグ確率が下がってフルーツが延々と続くのではないか」との疑問が生じるかもしれない。

しかし、フルーツ中の8枚役確率は、1枚掛け時=1/20、2枚掛け時=9/20と低い。ビッグによるパンクはなくとも、フルーツ中にコインが増えないのでは、何の意味もなかろう。

 

(体感器攻略について)

チャレンジマンの小役判定用カウンターは計159コマあり、そのうち8枚役の乱数は21コマの範囲に固まっていた(よって8枚役確率は21/159=1/7.57)。

しかも、判定カウンターの周期が0.30528秒(1コマ:0.00192秒)でタイミングを図る事が出来た為、体感器で小役乱数を狙い撃ちする事が可能だったのだ。

8枚役を意図的に多く出せれば、通常時のコイン持ちが極端に高くなる(コインが増える)うえに、フルーツゲームの抽選機会も増える事となり、結果的にジャンボフルーツの確率がアップする。これは、極めて破壊力の高い攻略であったといえる。

専用メトロノームであれば、タイミングをほぼ完全に掴む事が可能。また、市販のメトロノームを使っても、「61BEAT9」或いは「86BEAT7」にセットすれば、特定のタイミングを掴むことで、やはり小役乱数を狙う事が出来た。もちろん、プレイを重ねるごとに微妙なズレが生じるが、台ごとのクセ(前にズれるor後ろにズレる)を掴んで微調整を行えば、対応が可能であった。

 

因みに、チャレンジマンの場合、フラグ判定のタイミングは成立役毎に異なる。

(1)1枚目のコイン投入(或いは1ベット時)…ビッグボーナス、レギュラーボーナス

(2)レバーオン時…フルーツ集中

(3)左ストップボタンを押した時…8枚小役

(4)中ストップボタンを押した時…チェリー

(5)右ストップボタンを押した時…フルーツ集中

※フルーツの判定タイミングが(2)(5)と重複しているが、条件により何れか一方が選択される。

したがって、体感器で8枚役を狙う場合は、レバーオンではなく、左ストップボタンをタイミング良く押す事が必要とされた。また、小役乱数を拾った結果は、次のプレイで反映される。

 

(参考文献:「パチンコ必勝ガイド」1990年1月号、「パチスロ完全攻略事典」保存版PART12)



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レアなお話 (たろへい)
2013-06-20 14:47:41
十万/秒精度、更に微調整機能付きの専用機を使ってました。
完全に同調させられた友達が、台のスピードは二種類ある事を発見(と言っても微差)
後に、製造時期で違う事を知りました。
パチスロ台の製造工程による誤差を文字通り体感したって話です。

現場では、少々ズレてもリセットすれば問題無しでしたよ。小役探すのも簡単でしたからね。
小役狙うだけならメトロノーム改で充分だったと思います。


返信する