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シーマスターX(山佐、4号機)、「逆押し」にハマった日々

2015-12-21 05:18:23 | パチスロ4号機



1999年(平成11年)に山佐から登場した、純Aタイプ4号機「シーマスターX」


★ボーナス確率

           BIG     REG
設定1  1/287   1/655
設定2  1/273   1/606
設定3  1/260   1/565
設定4  1/248   1/528
設定5  1/240   1/468
設定6  1/240   1/364


業界初の「テトラリール」(第4のリール)搭載で一躍話題となり、斬新かつ分かり易いゲーム性や、手頃な技術介入性など、その高い完成度で人気を博した。


新たなテトラリールは、ボーナス告知、小役ナビ、チャンス演出(再始動)など、打ち手の期待感を大きく煽った。また、出目とテトラの絶妙なコンビネーションが、ゲーム性に一層の「奥行き」を与えた。むろん、山佐伝統の豊富なリーチ目も健在だった。


本機以後、テトラリールは山佐の「十八番」(おはこ)となり、オイチョカバX、アラベスクR、コングダム、ハイパーラッシュなど、様々に形を変えて、発展的に継承された。


その「元祖」である本機には、私自身も大変お世話になったし、本機を打ち込んだからこそ、上記の各後継機にも、全く違和感なく対応できた。


当時の職場にほど近い、東京・有楽町の「D店」(現存)や、当時の地元に近い、新百合ヶ丘「Z店」(現存)での実戦が、とりわけ記憶に刺さる。平日は有楽町でアフター5の短時間勝負、土曜・休日は新百合で終日実戦と、シーマスとの付き合いは案外長かったし、勝率もそこそこ良かった。


導入から暫くの間は、左リールを最初に押す、オーソドックスな「順押し」で楽しんだ。ビッグ図柄の一直線(鉄板)や、左「オレンジ・青7・オレンジ」の一確目、「オレンジ・赤7・オレンジ」(オレンジorボーナス)からの赤7単独テンパイ(二確)、小役のダイヤモンド型(菱型)など、私の「ツボ」を突く出目は、実に豊富だった。また、出目とテトラの「矛盾」でボーナスを察知する機会も多く、分かり易く楽しめるゲーム性に、グイグイと心を奪われた。

 
 


そんなある時、最初に右リールから狙う「逆押し」手順にも、独特の「持ち味」がある事を知る。


逆押しは、右リールの停止形で、成立フラグがほぼ「丸わかり」な上、順押しで厄介だった「オレンジの取りこぼし」も回避できた。先述の通り、順押しでは、中段オレンジを1/2で強制的に取りこぼす「イジワル制御」があり、テトラにオレンジ(チェリーと共通フラグ)ナビの「コヤック」が出た時、対応役ハズレでガセるケースが多発したのだ。一方、逆押しだと、ガセが一切なくなる事が判った。


当時の私は、スロを打つ際に「特定の一箇所」を徹底して狙う事が多かった。「多彩なリーチ目」を楽しむよりは、なるべくシンプルにフラグ察知ができる、「効率的手順」を優先していたのだ。そんな私にとって、本機の逆押しは、まさに打ってつけの打法といえた。


ファンの中には、「逆押しは出目が単調になるから、通常時が退屈だ」といって逆押しを敬遠したり、テトラ作動時のみ逆押しに切り替える人もいた。だが、私にそんな感覚など、全くなかった。


「この形は小役確定」とか、「この形だと、この小役がハズれれば入り」とか、「青7がここに止まれば、ビッグ確定」とか、「この出目で、テトラがこうなれば鉄板」など、成立フラグの察知が順押しよりシンプルで、その単純明快さが、却って「ツボ」だったのだ。


以後は、順押しそっちのけで、逆押しをメインに本機を堪能する事となった。幸い、「変則押し禁止」の理由で、遊技を妨げられる機会もなかった。


そんな訳で、今回も「今さら感」タップリだが、私が現役時にハマった、シーマスターXの「逆押し」を振り返る。




              ~山佐4号機「シーマスターX」、逆押し手順~
 

★リール配列




★テトラの意味


※テトラはレバーオン時に始動。始動音はA(低音)とB(高音)。停止タイミングは、A(第1停止)又はB(第3停止)。回転方向はA(順回転)かB(逆回転)。いずれも、AよりBの方が高期待度となる。なお、キャラ一旦停止後、「再始動」する事もある。テトラの作動パターンは、成立フラグに応じて、計44通りのテーブルから選択される。

・テトラに赤7三つ揃いの「777」が出れば、ビッグ確定。真ん中がBARの「7B7」だと、BR共通。

・アンディ(フグ⇒「アンディ・フグ」にかけた)、コヤック(魚)、キックン(クジラ)は小役ナビ。コヤック以外は、対応役ハズレでボーナス確定。コヤックは「チェリー、オレンジ(共通フラグ)orボーナス」だが、順押し時、中段オレンジテンパイを「1/2」で強制的に取りこぼす制御があり、ナビハズレでのガセが多発。さらに、右リールにはオレンジが7コマ離れたポイントもあって、コボシ制御がなくても適当押しだとオレンジを取りこぼした。一方、以下の「逆押し」手順を行えば、こういったコボシを回避できるので、目押し次第でガセは一切出ない。

・レアキャラの「ネッシー」は、チャンスキャラ「ミドリ」(亀)からの再始動後に出現。派手に再始動を繰り返した後、最後は「777」(ビッグ)か「7B7」(BR共通)のボーナス告知で停止するので、「ボーナス鉄板」キャラとなる(テトラ始動時に逆回転なら、ビッグ確定)。なお、ネッシーは、ビッグ終了時にも登場。

・「オッキー」(マンボウ、目が大きい方)停止後、再びオッキーが止まった場合は、必ずボーナスの鉄板告知に繋がる。地味キャラの二連続停止で、「鉄板」となった訳だ。

・再始動後、「ネムー」(マンボウ、眠たい目の方)が止まると、ノーチャンス。ヤメ時に使える。



★逆押し時、最初に狙う箇所…右リール上段に「青7」(14番)



右リールの青7は1個だけなので、目押しは楽。


(1)右枠上に青7が止まった場合


枠上に青7が止まった「ベル・リプ・オレンジ(ベ・リ・オ)」は、「リプレイorオレンジorREG」。ハズレはなく、中・左でリプ、オレを狙って外れれば、バケ確定。但し、外れてもビッグの可能性はゼロ。


 
リプレイの単独中段テンパイは、ほぼリプレイ。但し、左にはリプをこぼす「NGポイント」※が1か所あるので、赤7を枠内に狙ってNGポイントを避ける。
※左「6番」のオレンジ(BARの下)を中段ビタで押すと、リプを取りこぼす(ボーナス中のJACゲームも同じ)


 
大半は中段リプレイが揃う        左がリプハズレならREG(NGコボシを除く)


 
オレンジの単独下段テンパイは、オレンジ(or4枚チェリー※)。左リールの取りこぼしを避ける為、「オレンジ・赤7・オレンジ」(オレンジの塊)を狙う。なお、リプ・ベルの平行テンパイ時はどちらも揃う可能性があるが、やはり「オレンジ・赤7・オレンジ」を、左枠内にキッチリ狙えば、どちらも取りこぼさない。

※オレンジとチェリーは共通フラグ(テーブルによる振り分けあり)。左枠上~中段にチェリー付きの赤7(17番)を押せば、4枚チェリーの形で取れる。但し、それ以外の箇所で押すと、オレンジ、4枚チェリー共に取りこぼすケースが増える為、左はオレンジの塊を狙った方が安全。



普通に下段オレンジが揃う。



右「ベリオ」からオレンジが揃う時は、必ず「下段(横並び)」に揃う。よって、オレンジが「左上がり」にテンパイしたら、2リール確定目(中段リプレイテンパイも否定)。割と良く出る形だが、バケ確定。


 
さらに、右「ベリオ」から中リールを止めた時、「中段リプ」「下段オレンジ」の何れも非テンパイなら、全て二確目となる。例えば、中リール中段が「青7」や「ベル」でも、REG確定。



テトラとの絡みでは、例えば、「キックン」(ベルナビ)が出た場合。右「ベリオ」は「リプレイorオレンジorREG」なので、ベルは揃わない。よって、第一停止時、ベルナビのキックンが停止すれば、REGの1リール確定目となる。



(2)上段に青7が止まった場合


右「青7・ベル・リプ(青・べ・リ)」は、「リプorBIGorハズレ」。もちろんハズレも多いが、ボーナスならば必ず「ビッグ」となる(リプレイが揃った場合を除く)。



リプの左上がりテンパイは、リプ確定。左は「13番」の赤7を目安に、NGポイントを避ける。



個人的に「大好物だった」、美麗なテンパイ形。逆押し「青7左下がり」は、嬉しい「ビッグ二確目」だ。
(中リールに青7は1つしかないが、下のBARも含めて「様式美」なので、敢えてBARを入れた)



青7ではなく、中段に「赤7」が停止した時も、ビッグ確定。中リールに赤7は2つあるが、どちらでも可。まぁ、滅多に止まってくれないが…。



さらに、右「青・ベ・リ」から、左リール中段に「オレンジ」が止まれば、中リール不問で、ビッグ確定。配列上、必ず左上段又は下段に、何れかのボーナス図柄が停止する(対角テンパイを形成)。


 
 
つまり、上記4パターンは、全てビッ確目となる。その他、上段「BAR」(下にオレンジ)停止でもOK。



テトラ絡みでは、例えば、「コヤック」(赤魚⇒チェリー、オレンジ対応)停止時。右リールがこの形で止まれば、通常時のチェリー(orオレンジ)の可能性はゼロ。よって、コヤック降臨時はビッグ一確となる。因みに、キックン(ベル)が出た時も、ベルは揃わないので、ビッグ確定。



(3)中段に青7が止まった場合


右「ベル・青7・ベル」は、通常時ベル確定。但し、左リールを適当押しすると、取りこぼす事がある。左には「オレンジ・赤7・オレンジ」を狙う。中リールは適当押し。なお、ビッグ中も、同じ手順でベルが取れる。

 
ベル揃い(左下がり)            ベル揃い(左上がり)


ベル揃い(下段)




因みに、ボーナス成立後は、右「べ・青・べ」から、角チェリーが揃う事もある。つまり、右がこの形でチェリーの払い出しがあれば、成立後のリーチ目(アト目)となる。この場合、配列上、角チェリー付ボーナス図柄が、必ず中段でハサミテンパイする。



(4)下段に青7が止まった場合


逆押しで最も興奮するのが、右リール下段に青7が降臨した、コチラの停止形であろう。問答無用の「ビッグ一確目」だ。特に、テトラが回って身構えた時ではなく、テトラ非作動で油断している時に、いきなりこの目がドスンと止まると、思わず腰が浮く。


  
この形は、中と左にも青7を狙えば、そのまま下段(又は左上がり)に青7が揃う。但し、左に「チェリー付き」の青7(9番)を狙うと、チェリーを蹴ったりイジワル制御が働いたりして、青7が逃げる事がある。なので、左リールには「オレンジに挟まれた青7」(2番)を狙った方が良い。



(5)枠下に青7が止まった場合


青7が枠下までスベッた「リプレイ・オレンジ・ベル」(リ・オ・ベ)は、「チェリーorREGorハズレ」

 
中リール中段に「リプレイ」or「ベル」が止まったら、残念ながら、ほぼハズレ確定。良く出る形。


 
一方、リプレイ上段テンパイは、2枚(中段)チェリー確定。左リールにチェリーを狙う。


 
 
さらに、右「リオベ」からは、中リール中段に「赤7」や「BAR」が止まっても、必ず2チェが取れる。
中リールの赤7とBARは2つづつあるが、どちらが止まってもOK。但し、「青7」停止時はガセ多し。



中リール中段に「オレンジ」が止まった場合は、地味ながら二確目となる。但し、REG確定だが…



テトラ絡みでは、例えば、「アンディ」(リプレイ対応)が止まった場合。この形からリプレイが揃う事はなく、アンディ停止でREG一確。また、右の目押しが正確なら、青7を枠下に蹴った形から、「ベル」も揃わない(右で青7の目押しをミスると、揃う事もある)。したがって、テトラに「キックン」が止まった場合も、REG確定の一確目となる。



(6)右に「チェリー・リプレイ・オレンジ」が止まった場合


青7がさらにスベって、「チェリー・リプレイ・オレンジ」(「チェ・リ・オ」…ジュースではない)が出たら、「オレンジ(4チェ)orリプレイorREG」となる。ハズレはなく、オレンジ/リプ外れでREG確定。


枠上に青7がある「ベリオ」と同様、リプレイの中段単独テンパイは、ほぼリプレイ。左には赤7を狙って、NGポイントを避ける。


 
中段リプレイ揃い              リプハズレでREG(NGこぼしを除く)



同様に、オレンジ単独下段テンパイはオレンジ(or4チェ)。左は「オレンジ・赤7・オレンジ」狙い。



オレンジ左上がりテンパイも、やはりREG二確。さらに、中リールで「中段リプレイ」「下段オレンジ」の双方を否定した形も、バケ確定の二確目となる。



テトラ絡み…もはや説明不要とは思うが、例えば「キックン」が出た場合。この形は1リールでベルを否定しているから、キックン降臨でバケ一確。



まぁ、ザックリと説明してきたが、以上が、シーマスターXの「通常時・逆押し手順」の概要だ。

特に、この手順だと、テトラにコヤック(赤魚)が出現した時、右リールの停止形を見れば、「中段チェリー」か「オレンジ(4チェ)」のどちらが揃うか丸わかりとなる。キッチリ目押しすれば取りこぼしもなくなり、ナビは一切ガセらない。
(因みに、順押しでも、左右リールの目押し次第で、取りこぼし回避は可能)


確かに、順押しと比べると、出目パターンが単調になるきらいはある。特に、ボーナスフラグ成立中は、右枠内に青7があればビッグ、なければバケという風に、BR判別があまりに判り易かったのだ。

だが、個人的には、これくらいシンプルな方が、むしろ取っ付き易かった。リーチ目マニアなど、生粋の山佐ファンには、少々物足りない手順だったかもしれないが…。



おっと、ここまで説明した以上、ビッグ中の「リプレイハズシ」手順も、一応示しておこう。

本機は、通常時のゲーム性みならず、ビッグ中の程よい技術介入性も、魅力の1つであった。

といっても、1、2回目小役ゲームは、順押し・適当打ちでOK。3回目に入ったら、通常時の逆押し手順を使い、メイン小役のベルを取っていく。後は、リプレイ成立時、中⇒左の順でハズせばよい。


3回目の小役ゲームに入ったら、まず、右リール上段に「青7」を狙う。

  
右がこの形になれば、必ずベルが揃う。中⇒左と押してもいいが、私は、ベル成立時は「左⇒中」の順で逆ハサミ打ちした。但し、左を適当に押すと取りこぼすポイントがあるので、左には「オレンジ・赤7・オレンジ」を狙う。最後の中リールは、適当打ちでOK。

  


ベルは、通常時と同じく、対角又は下段に揃う。


一方、右上段にリプレイがズルッとスベれば、リプレイ(JACIN)濃厚。この場合は、中リール枠内に「青7」を狙う。

  



青7が枠下にスベり落ちて、中リール中段に「ベル」が止まれば、この時点でハズシ成功(アシスト)となる。左リールは適当押しでよい。

 
一方、リプレイが左下がりにテンパったら、左リールで外す必要アリ。左には、オレンジに挟まれた赤7(13番)を、枠内に狙う(やや遅めでもよい)。余裕コマ数が多いから、楽に外せる。


 
但し、中リールの目押しにミスると、リプレイが「上段受け」でテンパイする事もある。この場合、ビタハズシが必要。左リール上段に、BAR下のオレンジ(6番)をビタで狙えば、リプレイがハズれる。


右リールが上記以外の形で止まった場合は、ハズレ濃厚(チェリーもあるが、低確率)。中・左は適当押しでよい。

残り9ゲームになったら、ハズシをせずに順押しに切り替える(ハズシ効果は、プラス20枚程度)。


なお、ジャックゲーム中は、通常時の逆押しと同様、リプが外れる「NGポイント」が1か所ある。


ビタハズシでも使えるこの場所(左上段「6番」のオレンジ)は、ジャック中に狙うと、ジャックハズレで1枚の損になる。当然、毎回この場所を狙えば、JACの払い出しはゼロとなるから、この場所だけは避けて押す事が必要。左に「赤7」を狙えば、NGポイントは回避できる。


(ビッグ中の各役確率)

・ベル…1/2.05
・ジャックイン(リプレイ)…1/3.41
・チェリー…1/341.33