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古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

新・パチンコ物語 マル秘デジパチ攻略法

2014-05-24 02:00:16 | 懐かしのパチンコ・パチスロ映画

※90年代の主なパチンコ映画・パチンコビデオ(Vシネマ)一覧はコチラ
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~90年代パチンコビデオレビュー~

新・パチンコ物語 マル秘デジパチ攻略法

 (C)KSS

・主演:風見しんご
・共演:伊藤智恵理、安田伸、三谷昇、ハナ肇ほか
・監督:村田忍
・発売元:KSS
・1993年(平成5年)4月発売、レンタル開始(VHS)

(C)KSS
(多文と笑子)

 


 


★キャスト

風見しんご
(本田多文)(たもん)
周りから「玉入れの天才」と呼ばれるほどの腕利きパチンカー。出る台を選ぶ「動物的カン」も兼ね備える。一応、大学受験生だが、目下6浪中。

伊藤智恵理     ⇒80年代、顔、スタイル・歌共にA級のアイドルだったが、知名度は…
(島崎笑子)(しょうこ)
パチンコ店オーナーを父に持つ。美人だが、男勝りで正義感も強い。

安田伸
多文の父。秋田で老舗の団子店を経営。息子の多文が浪人を続ける事に、心を痛める。

ハナ肇        ⇒安田伸との絡みのシーンはないが、「クレイジー」W出演は何気に豪華
(島崎英作)
笑子の父。パチンコ店「チャンピオン」オーナー。常連思いの人情肌。店を攻略軍団に狙われる。

丸岡奨詞
(大三)(だいぞう)
「チャンピオン」主任。普段はオーナーの英作を慕うが、突然の店の危機で、独断で釘をシメる。

三谷昇
英作の同業者。パチンコ店「ミナミ」オーナー。凄腕の攻略軍団に店を荒らされ、苦慮している。

ペコちゃん    ⇒黒縁メガネと大柄な体で、当時TVレポーターなどをこなす。オオタスセリ。
多門が通うパチンコ店「サンライズ」の女性店員。多文と冗談を言い合う程の仲。

長澤ユキオ    ⇒89年、JR東海CMで牧瀬里穂と共演。現名義は澤木柊介。
(コウスケ)
多文の高校時代の同級生。3浪して城南大に合格。浪人の多文をねるとんパーティーに誘う。

山口祥行  ⇒現在も映画・Vシネ等で活躍。若き日の貴重映像。当時はまだ声がハスキー。 
(ケン)
攻略軍団の若きリーダー。多文の腕を見込んで仲間に誘う。一見クールだが、凶暴な一面も。

吉田友紀     ⇒ドラマ「あばれはっちゃく」で名を馳せた元・名小役。本作出演時は27歳。
(マコト)
攻略軍団の解析担当。どんな台のROMでも解読・攻略する、名プログラマー。

羽根田陽一(リョウ)
攻略軍団メンバー。攻略で稼いだ金で、ポルシェやロールスロイスを買う事を夢見る。 

武田有造(タク)
攻略軍団メンバー。稼いだ金でハワイにマンションを買う予定。

岸加奈子     ⇒お色気担当(定番)のAV女優
多文が通うナイトクラブのママ。多文の「夜のお友達」。

一の樹愛     ⇒お色気担当(定番)のAV女優
クラブのホステス。やっぱり「夜のお友達」。


その他の出演者…鳥井千恵、久野ひろ美、荒川昌和、笠原夕渚、山本恵美子etc

 



★スタッフ

・監督:村田忍
・製作:シネウェーブ
・原作:間部洋一
・脚本:奥村俊雄
・プロデューサー:伊藤靖浩、草野啓二、大山雅義
・撮影:町野誠
・照明:中元文孝
・美術:島村博
・録音:矢野勝久
・編集:神谷信武
・記録:川野恵美
・助監督:鎌田浩
・製作担当:浅津弘義
・技術指導:和田譲太
・撮影助手:相馬健司、鈴木寛雄
・照明助手:上田雅晴、児島光夫、河野賢
・録音助手:湯脇房雄、辻陽一郎
・監督助手:広田幹夫、山内康裕
・演技事務:児島文夫
・小道具:井上多貴子
・メイク:山上綾子
・衣装:小野今朝義
・整音:岩田広一
・選曲:山川繁
・効果:仲村佳央
・編集助手:中川毅彦、加藤佳恵
・ネガ編集:大橋まさみ
・助手:平野猛夫
・スチール:奥川彰
・技斗:高瀬将嗣(高瀬道場アクションクルー)
・製作進行:千葉裕美、戸田格
・撮影協力:株式会社サンライズ、シーライン東京(シンフォニー2)
・衣装協力:TETE HOMME、Reporter、ESSAYAGE
・協力:東京現像所、光映新社、映広、東洋音響カモメ、イトナガオフィス
・製作協力:ヌーベル



 

★あらすじ(ネタバレ有)








秋田から上京して、目下大学浪人中(六浪)の本田多文(風見)は、勉強こそ苦手だが、パチンコの腕はプロ並み。確かな知識に加え、天性の「動物的カン」を駆使してホールで負け知らず。昼はパチンコ連戦連勝、夜はクラブで女にモテモテ。部屋に女性を連れ込んだりしている。一方で、実家の父(安田)からは6年も仕送りして貰っているが、自分がパチンコや女にハマっている事は隠している。

ある時、多文は高校時代の同級生であるコウスケ(長澤)から、ねるとんパーティー(合コン)に誘われる。元来が女好きの多文は、「一流大学のエリート」と身分を誤魔化し、パーティーに参加する。

その会場へ向かう途中、タクシーを拾った多文は、笑子(しょうこ)という若い女性と出会う。偶然にも、二人は同じタクシーを同時に止めてしまったのだ。「自分が先に止めた」と互いに譲らない二人は、「相乗り」という形で同乗したものの、途中で多文は車外に追い出されて憤慨する。

着いたパーティー会場では、「同じ番号札の男女がカップルになる」というシステムだったが、なんと、多文と同じ札を持っていたのは、さっき自分をタクシーから突き落した笑子だった。もちろんカップルなど成立せず、次に向かった船上パーティーの二次会でも、またもや笑子が同じ番号札を持っていた。度重なる悪い偶然に、多文はすっかり辟易する。

さらに追い打ちをかけるように、笑子と出会った後の多文は、パチンコの戦績もめっきり落ちてしまう。しまいには、部屋にクラブのママ(岸)を連れ込んだ現場を、多文に黙って上京した父親に見つかる始末。烈火のごとく怒った父親から、「勘当」を言い渡される多文。「あの女(笑子)は厄病神だ…俺の運を返せ!」とガックリ落ち込む。

そんな時、若き攻略グループのリーダー、ケン(山口)が多文に声を掛ける。メンバーはケンの他に、解析担当のマコト(吉田)、リョウ(羽根田)、タク(武田)の計4人だ。皆、一日で10万以上稼ぐ腕利き揃いだが、多文の腕が加われば戦績はさらに上がると、多文にグループ参加を持ちかける。最初は躊躇した多文だが、仕送りゼロで金が必要なうえ、「グループで一番稼いだヤツが勝ち金総取り」という豪快なルールに惹かれて、グループに加わる事に。

多文が新加入した軍団は、狙いをつけたホールで、ガンガン玉を出しまくった。「麻雀物語」の連チャン促進法(大当り中、単発打ちでエラー連チャンを促進⇒:実際には存在しない架空ネタ)や、「ブラボーキングダム」の連チャン打法(天国モード時のグループ固定打法、これは実際に存在したネタ)で、一人15万以上も抜いて大満足だ。連日、高級店で祝杯を挙げる。

だが、軍団が新たにターゲットにしたのは、なんと笑子の父親・英作(ハナ)が経営するホール「チャンピオン」だった。店が彼らに荒らされて、父親や地元の常連が迷惑するのをよく思わない笑子は、多文に店から手を引くよう申し入れる。そんな義理などない多文は、「これは男の勝負だ」と最初は聞く耳すら持たない。しかし、何度も頼み込まれるうちに、父親思いの笑子に心を動かされる。さらに、当の笑子自身にも想いを抱き始める。


笑子

笑子の熱意に折れた多文は、軍団を裏切って笑子の側につくことを決意。オーナーの英作には、「攻略がきかない『改造ロム』にすり替えて対抗したらどうか」と提案する。突然の「寝返り」に驚く英作。笑子も主任の大三(丸岡)も、多文の案に賛成する。だが、根が正直な英作だけは、「改造基板を付けるような違法行為は出来ない」と受け入れない。すると、多文は「店が改造基板を取り付けたという噂」を店員や客に流して、軍団を混乱させる作戦を思いつく。

多文は、軍団のメンバー達に「店が、とうとう台の基板を改造した」と吹聴する。また、悪友のコウスケを情報通の裏ロム業者役に仕立てる。解析担当のマコトは、コウスケからデタラメな改造基板を受け取ると、それを店の改造基板と思い込み、解析して新たな攻略を完成させる。店側の作戦を逆手にとって、「こっちの勝ちだ!」と気勢を上げるメンバー。ただ、真相を知る多文だけは、どこか複雑な表情。

「新攻略法」を手にした軍団メンバーは、意気揚々と「チャンピオン」に乗り込む。だが、実際には、店の基板は全く変えられていなかった。何も知らないメンバー達は、新たな手順を使うが略は全く成功しない。焦るメンバーに、「駄目だ、あの基板屋にハメられた…」とつぶやく多文。コウスケを河原に呼び出すと、メンバー全員の前でヤキを入れて、皆を信じ込ませる。迫真の演技による多文の作戦は、見事に成功した…かにみえた。


(ケン(奥)とマコト)

だが、作戦の成功に油断した多文は、オーナーの英作に誘われて呑み屋で祝杯をあげたうえ、それを軍団メンバー達に目撃される。致命的なミスで軍団への「裏切り」がバレて、袋叩きにあう多文。ボコボコにされながら、「あのコに惚れてしまったんだ、仕方ないだろ!」と、ケンたちに二度と「チャンピオン」を狙わないように頼み込む。怒りが収まらないケンだったが、「一度ケチのついた店は狙わないんだろ!それがパチプロの仁義だろ!」と多文に切り出されて、遂に「チャンピオン」から手を引くことを決める。

体を張って「チャンピオン」を守った多文は、英作や大三から感謝される。その勢いで、笑子にプロポーズしようとした矢先、笑子から「早大出のボーイフレンドと結婚する」と告げられる。まさかの「どんでん返し」に唖然とする多文だったが、すぐ気持ちを切替えて新たな恋を探す。また、タクシーの「相乗り」をきっかけに…。

 




★作中、登場するパチンコ台について


GPチャンピオン(平和)、麻雀物語(平和)、フルーツパラダイス2(京楽)、ブラボーキングダム(平和)、フルーツパンチ(大一)など

※GPチャンピオンの大当り場面で、大一の大当りサウンド(ピリリリリ…)が聞こえたり、多文が三洋の旧要件機のシマに腰掛けたのに、画面に京楽の新要件フルパラ2が映ったりと、いわゆる「差替え」シーンが多くみられる。まぁ、この手法は当時のパチンコVシネマの「定番」だったので、仕方ないところ。

※多文の部屋にも、3台のパチンコ台が設置されていた(スイッチを入れると玉が自動補給され、ライトが光り効果音も流れる「シマ仕様」)。ただ、西陣「カバ丸くんP-3」以外、映像不鮮明で判別不可…(一応、三洋と豊丸の台という事は分かったので、判別できたら適宜報告する)。




 


★本作のロケ地となったパチンコ店について


作品中、少なくとも「4軒」のホールで撮影が行われた事が確認できるが、スタッフロールに出てくる「撮影協力」でクレジットされているのは、「サンライズ」の1軒だけである。残りの3軒は自力で調べる必要があったが、何とか2軒は突き止める事に成功した。ただ、残りの1軒だけは映像中の情報も少なく、ホールの所在を突き止めるには至らなかった…。

サンライズ(東京都西東京市ひばりが丘)…多文が常連で通うパチ屋。作品序盤で多く登場。

(C)KSS
店はテロップのクレジットですぐ判った。ひばりが丘駅北口の「餃子の満州」や八百屋のあった角地で営業していたパチ屋。「サンライズ」は既に閉店、跡地は小さなマンションになっている。



ミナミ経堂店(東京都世田谷区経堂)…多文加入前の攻略軍団が、最初に向かった店。

(C)KSS

(C)KSS

店名は、一枚目画像の植木鉢に書かれた「祝開店・ミナミ」の文字で判明。「ミナミ」という店はあちこちにチェーンがあるが、入口の雰囲気と、2枚目の映像(特に奥の茶色い建物)から、小田急線・経堂駅近くの「ミナミ」だと判った。ここは、以前通っていた店なので、ほぼ間違いない筈だ。また、別のシーンでは、同じ経堂駅近くの「百姓亭」という居酒屋がロケに使われている。



チャンピオン武蔵浦和(埼玉県さいたま市南浦和区白幡)…笑子の父、英作が経営するホール。

(C)KSS

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※店舗特定のヒントとなるシーンは幾つかあるが、有力なものとなると上の2つのみ。ただ、当時、首都圏エリアで「チャンピオン」と名の付くホールは多く、その後に閉店や商号変更となったものもあり、店の特定には少々苦労した。

だが、画像のような「高架下」の条件を満たすホールとなると、さいたま市南浦和区白幡「チャンピオン武蔵浦和」(現・「MGM浦和店」)が最有力で、周りの風景も一致したので、特定に至った(店舗向いにある建物の外壁模様も一致)。なお、撮影当時の住所は「埼玉県浦和市白幡」。



店名不明(場所も不明)…多文が大学の合格発表日に訪れたパチ屋(回想シーン)

(C)KSS

(C)KSS

店舗判別可能なショットは上の2つだが、残念ながら、私は全くピンとこなかった。

首都圏のパチ屋で、1枚目の画像のような角地にあり、入口脇にUFOキャッチャーがあった店(これも結構多かったような…)。今後も調査を続ける。



3 コメント

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Unknown ()
2014-05-25 11:06:23
おお~!チャンピオン武蔵浦和とは、私のモロ地元じゃないですか!あの店はJR高架下の有効活用の最初の頃にオープンしたんですよね、少し駅から離れているので郊外店みたいな位置づけでした。

新規開店する前にお店の中を覗くと、ドリームXやら何やらピカピカの新台が設置されたまま半年くらい放置されていましたが、いざオープンとなった時にはそれらの台は全部入れ替えられてしまっていました。今になって考えてみると、認可を得るための台設置と実際の営業開始時の台が違うって、風俗営業全般によくあるやつでしたね。

オープンは90年代初頭かな?断片的ですが、フルーツパンチやCR球界王、コンチIIIなどを打った記憶があります。初代バニーには必ず爆裂設定台が仕込んでありました。スロットブームが来た90後半にはMGMへ鞍替えしてしまったと思います。

チャンピオンの店名とは別に、店員さんのハッピや玉の刻印には「丸金」と書かれていましたので、経営会社の名称が別にあったのだと思います。もしかしたらビデオ撮影に協力するということで、同じグループの店舗が使われていたかもしれませんね。
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Unknown ()
2014-05-26 12:28:36
一つだけすみません。
現住所は、「さいたま市浦和区白幡」ではなく、「さいたま市南区白幡」です。2000年から少しの間だけ、「さいたま市白幡」という時期もあったと思います。
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Unknown ()
2014-09-30 12:36:33
先日北海道でパチスロを打っていたところ、たまたま「丸金」マークのメダルが紛れ込んでいて、そこには「一六商事」と書かれていました。チャンピオンで見た記憶のあるマークでしたので一六商事を検索してみたところ、現MGMの経営会社のようです。推測ですが、経営元は一緒で店舗名が変更になっただけなのかもしれませんね。
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