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CRジョーカー2(ニューギン、CRデジパチ)

2016-06-25 01:25:30 | CRデジパチ



1995年(平成7年)にニューギンから登場した「CRジョーカー2」


別に、アメリカで「トランプ」旋風が巻き起こってるとか、
EUが遂に「ババ」を引いてしまったとかいう事は関係ないが、
なぜか、この機種の事をふと回顧したくなった。
(ネット情報もあまりないし…)


★賞球:6&10&15
★大当り確率:1/250(設定なし)
★最高継続ラウンド数:16R
★ニューギン得意の「ベルト」使用
(CR機としては、初のベルト式)
★図柄は「トランプ」をモチーフ
★停止順:左⇒中⇒右
★有効ライン:中段のみの1ライン
★大当り図柄:「A~K(13図柄)」「Joker」「トランプの裏模様」の、計15通り
★全15図柄中、「3」「7」の2図柄で当ると、プラス2回の確変突入
★確変突入率、継続率:2/15
★確変中の大当り確率:1/72.4
★当時の実戦店:西武新宿駅前「日拓1号店」
(現「エスパス日拓・西武新宿駅前店」)




爆裂度が高い代わりに、確率が1/300を大きく下回るCR機も多かった中で、
本機は「1/250」という良心的な大当り確率。「現金機」の感覚で付き合えた。

もちろん、高確率である分、しっかり「帳尻」は合わされていた訳で、
全15図柄中、確変に突入するのは、「3」と「7」の2図柄のみ
突入率、継続率共に「2/15」という、まことに狭き門である。
但し、その確変に入ると、プラス2回(以上)の大当りが約束された(ループ有り)。

したがって、大勝ちする為には、難関の確変図柄を引く必要があったが、
確変に入らずとも、高確率ゆえに数珠連チャン気味に当りが続いたりして、
ヘソの甘い台ならば、通常図柄の当りだけでも、そこそこ勝負にはなった。
これが、「現金機的感覚」たる所以である。

まぁ、確変図柄を「ごく稀に来るご褒美」と最初から割り切っておけば、
たとえ単発図柄ばかりが続いても、さほどストレスはたまらなかった。
初当りすら引けない爆裂CR機よりも、よほど「遊技」している気になれた。

一方、盤面部に目を移すと、「フルーツマシン2A」「7ショック」と続いた
ニューギンお得意の「ベルト」が、本機にも受け継がれていた。上でも書いたが、
同社のCR機としては「初のベルト採用」となる。ややマイナーな存在ながらも、
意外と重要なポジションにあったのが本機だ。

大当り有効ラインが、「中段のみ(1ライン)」というのも特徴である。
先行機のフルーツマシン2Aも7ショックも、同じベルト式ではあったが、
いずれも「5ライン有効」だったので、ベルト1ラインの本機を初めて見た時は、
少なからずインパクトがあった事を思い出す。

まぁ、昭和期の三共ドラム機を打ち慣れた方なら、別に1ラインには驚きもないだろうが、
私はレクサスシリーズから入ったクチなので、ドラムやベルトの1ラインというのは、
けっこう新鮮に映った。「三共1ラインドラム」唯一の経験は、向ケ丘遊園の今は無き
「ぱちんこ遊園」で打った、マイナードラム機「フィーバーシャリオ」くらいなもの。
(あそこのシャリオは、いつ行ってもクギが激シブだったなぁ…)

そういえば、ニューギンが5ラインや3ラインの「ドラム機」ばかりを出した頃、
いきなり1ラインの「エキサイトビューティー」がホールデビューを飾った時も、
やはり同じような衝撃を受けた。まぁ、あの機種はリールが4本だった事に加えて、
指だの、お尻だの、乳だのと、図柄そのものにも、大なるインパクトがあった訳だが…。

なお、本機の登場を機に「エキサイトジャングル2」(1995、確変デジパチ)や
「エキサイトコンバット」(1995、3回権利モノ)等の「1ライン式ベルト機」が、
立て続けにリリースされた事も、併せて書いておく。



本機は、図柄デザインも当時としては美麗で、トランプを模した大き目の図柄が
センターにデンと止まると、1ライン独特の迫力があって、妙に気持ち良かった。

なお、確変図柄の「3」「7」は、トランプの図柄をそのまま模してはおらず、
大きな赤数字にハートマークをあしらった、ひと際目立つデザインであった。
(冒頭の画像を参照)


リーチアクションも、何気に秀逸だった。左、中と同図柄でリーチとなるが、
右が普通にスローとなる「ノーマルリーチ」のほか、右がトランプの「裏模様」で
一旦停止後、再び動き出す「再始動リーチ」や、リーチ後、右がスロー回転に
切り替わらず、ダイレクト気味に停止する「即止まりリーチ」があった。
再始動はハズレもあったが期待度も高く、即止まりなら必ず大当りした。
3種類とシンプルながらも、ベルトならではの味わい深い演出だったと思う。


余談だが、本機の「Joker」図柄は妙に愛嬌があって、’90年代前半に流行ったVシネマ
「けっこう仮面」の「サタンの足の爪」(ポール牧演ずる悪役)なんかを彷彿とさせた。
また、「J」「Q」「K」の絵札も、普通のトランプ図柄と比べると、どこかコミカルで、
「女王(クイーン)」のハズの「Q」の顔が、私には「オッサン」にしか見えなかった…。



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