当方所持のビデオライブラリーを整理中、古いパチンコ番組の動画を発掘したので紹介する。
時期的には、1993年(平成5年)。熊本の超大型パチンコ店「コア21(CORE21)」(下通店)の新規オープン1年後の様子を紹介した映像である。
ナレーター(以下「ナレ」)
「昨年夏※登場したこの店、なんとパチンコ・パチスロしめて1398台!どのくらい凄いか、想像つかないって?5階建てビルの1階から3階まで※※が、全部パチンコ屋さん。はやい話が「日本一」って事。お分かりかな?」
※新規オープンは1992年8月21日
※※1F、2Fがパチ、3Fがパチとスロ
ナレ
「その日本一のパチンコ店があるのが、ここ熊本一の繁華街で知られる「下通(しもとおり)」。そんな繁華街に相応しいファッションビル風の建物「コア21」。実は、このオシャレなビルこそ、日本最大の「パチンコビル」なのです。」
ナレ
「日本一という事は、「世界一」でもある訳で、開店前の台の準備も大変なもの。1階から3階まで、大理石の吹抜けになっている豪華な造りに相応しく、お掃除も念入りに行われます。エスカレーターの手すり拭きなどは、新入社員のお仕事。今年入社のT君(18歳)も、掃除にドル箱運びに、モーニングサービス用の台の調整と大忙し。」
(スロットシマの開店前風景。ズラッと並ぶコンチIIを一台づつ丹念に拭く店員。)
(ハネモノ「タヌ吉くん2」(京楽)で、ゲージ棒で「V」を消化&モーニングを仕込む、新人のT君)
ナレ
「開店1時間前には、全員集合」
(従業員達はフロアに集合後、真剣な声でスローガンを唱和。)
「お願いします!」「有難うございます!」「気合を入れて!」「商いは心を込めて!」
「企業は人なり!」「日本一親切な店にします!」「日本一誇れる店にします!」
「いらっしゃいませ!」
(開店前。静かな店内に、FパワフルIII「夢夢ちゃん」のデモ画面の声が響く。「フィーバー、パワフル!」午前10時。総支配人の「ドアを開けて下さい!」の号令で、入口自動ドアが開く。並んでいた大勢の客達が、一気に店内へなだれ込む。エスカレーターをダッシュで駆けのぼり、上階に向かう客も。)
ナレ
「日本一台の多い店でも、出る台を目指して走ってしまうのが、パチンカーの心意気。しかし、お客がなだれ込んでも、この余裕はさすが(空き台にかなりの余裕あり)。外人さんもラスベガス気分。」
(4号機「チェリーバー」を打つ外国人。モーニングが入っておらず、思わず首をひねる。映像から、台に着席すると、順次電源を入れるルールと思われる。)
ナレ
「客が走れば、T君だって走ります。台数が多い分だけ守備範囲も広く、玉の補給に歩き回る距離も、重い玉の量もハンパじゃありません。」
(平和のデジパチ「ダービー物語」のシマで、玉詰まりトラブルを直すT君)
ナレ
「昨年(1992年)8月の開店以来、この1年間1日の休みもなく、この日本一のパチンコビルを一手に仕切っているのがこの方。総支配人の竹下豊さん(45)。」
ナレ
「店の隅々まで目を行き届かせるのが仕事という総支配人に、全国最大のパチンコ店の「舞台裏」を見せて頂きました。滅多に見せないという「集中管理室」には、テレビ局も顔負けの最新設備がズラリ。」
(集中管理室には無数の監視モニターが並ぶ)
総支配人「今、この状態で、台のドアを開放する時に、自然とズームアップされますね」
(防犯カメラの自動追尾システムを、取材班に説明)
ナレ
「という訳で、防犯カメラも自動追尾。1400台ものパチンコ台を管理するには、さまざまなハイテクが必要な訳です。」
ナレ
「気を使っているのは、台の管理ばかりじゃありません。この社員食堂はじめ、働く人間にもちゃんと気配りをしております。」
(食事中の新人店員T君にインタビュー)
取材班「入社の際、ご両親は?」
T君「俺にできるとや(できるのか)、みたいな感じでは言ってましたけど。」
取材「どうですか、やって行く自信っていうのは?」
T君「(笑顔で)あります。だからずっと(やって行きます)。」
ナレ
「先は長いけど、頑張れT君!」
ナレ
「この店のもう一つの特徴は、ご覧のように、とにかく若い女の子(の客)が多い事。」
(京楽の6回ワンセット機「フルーツパラダイス2」を打つ若い女性)
(店の常連らしきオバちゃんにインタビュー)
オバちゃん(熊本弁で)「女の人なんかはね、うまかですね、器用じゃね、パチンコやらせたら。セブン(機)でもなんでも、みんな出しちゃうよ。私なんかね、こないだセブンで7連チャン出しましたよ。連チャンば、あそこの台で。はい。」
(自信たっぷりに連チャン体験を語るオバちゃん)
(続いて「パチンコ1224台、パチスロ174台、46種類」のテロップ。この店の設置情報だ。)
ナレ
「ところで、日本一パチンコ好きの土地はどこか、ご存じですか?「名古屋!」という答えはもう古い!1位は意外にも宮崎県。そして第2位がここ熊本。そんなパチンコファンが泣いて喜ぶ「46種類」という機種の豊富さも、この店の人気の秘密となっているんです。」
(三共のオール10ハネモノ「キングゴリラII」が映る。)
(大一の連チャン一般電役「ジャーニー」)
(ニューギンの連チャンデジパチ「エキサイトグランプリγ」)
(三星の保留玉連チャン機「ポンポンガール」)
(太陽電子の連チャンアレパチ「スーパーアレパチ」)
(平和の連チャンデジパチ「ブラボーミリオン」)
(平和の新要件ハネモノ「寿限無」)
(三共の新要件ハネモノ「フライングカーペットII」)
(平和の新要件ハネモノ「ぽんぽこ林」)
(ニューギンのドラム機「エキサイトバニー2」)
ナレ
「そして、夕暮れともなると、デートの待ち合わせ場所にもなるオシャレな建物。人気と台の多さで、売り上げの回収も各フロア1日に4回という、繁盛ぶりなのです。ご覧ください、このお札の束!しかも、これが1日分じゃなくて、たった1回の回収分なんですよ。」
(午後11時、閉店)
ナレ
「パチンコ設置台数日本一の「コア21」。しかし、日本一ならではの「悩み」もあります。」
竹下総支配人「日本一の規模ですからね、やはり日本一、お客さんを入れたいですよね。満杯にしたい。これがやっぱり、私の目標ですね。」
ナレ
「開店1年…日本最大のパチンコ店は、驕(おご)ることなく日々努力あるのみ。」
(終)
★追記(2014.6.26)
(進歩は馬並さん)
コメント、ありがとうございます。早速ブログ拝見しました。
もしかすると、お探しの台は大同「フィーバーフェニックスDII」ではないでしょうか。
(1992年登場、大同「フィーバーフェニックスDII」)
カラー画像でないのが残念ですが…
先行機「フィーバーフェニックスDI」(1991年末登場、盤面上部に青い「F」の文字がある方)よりも、やや遅れて出たと記憶しています。
スペックは、以下の通りです。
・大当り確率…1/225
・賞球…6&13
・3ライン機(中段・右下がり・右上がり)
・ドラム地が黄色
・ドラム停止順…左⇒右⇒中
・大当り図柄…「7、P、F、K、$、A」の6種類
・ダブルリーチあり(「7」と「P」のクロス、「$」と「7」のクロスの2種類)
・出玉…2000個弱(16R)
・保1連チャンあり
都内の設置は少なかったですが、東急・自由が丘駅「ジャンボ」に設置されていたと思います。
以上、ご参考まで。
(追記終わり)