1993年(平成5年)にSANKYOから登場した権利モノ「レスキューキャッチャーI」
★賞球6&13
★変則3回権利モノ(出玉2200~6000個)
※当時人気だった同社の権利モノ「バニーズII」と同タイプ(但し、連チャン性なし)
盤面中央ヤクモノ…ホテル「SUNCITY」の火災で取り残された客を、レスキュー車(ハシゴ車)で救助中の場面。放水による消火活動も行われている。今思えば、実に切迫した状況をモチーフにしていた。
(ゲーム性について)
(1)盤面左のスルーチャッカー通過で、ヤクモノ上部の2ケタデジタルが回転(4個の保留ランプあり)。
(2)デジタルが「1、3、5、7、F」のゾロ目で揃うと、デジタル左の小さな扉が1.5秒開放する。デジタル確率は※1/9(=10/90)。
※攻略誌によっては「1/15」となっていたが、当時の資料(実戦データ)や自身の記憶から考えて、1/9が正しいとの説を取る。正式な解析資料が見つかり次第報告する。
(3)扉の拾いはそれ程良くないが、タイミング良く扉に拾われた玉は、ヤクモノのホテル内部を降下して、下段の穴(左から2番目の枠)から出てくる。
(4)穴の下では、レスキュー車の「救助ハシゴ」(「V」と表示されたカゴ)が、左右移動を繰り返している。穴から出てきた玉がタイミングVに良く入れば、とりあえず権利獲得はクリア。Vの動きには、(1)「左から右に移動する時はスピードが速く、右から左への移動時は低速になる」(2)「両サイドでは、Vが一旦停止する」という二つの特徴がある。このVの動きを利用した、「止打ち攻略」も存在(後述)。
(5)Vに入賞すると、レスキュー車右上の1ケタデジタル(「SLOT」と表示)が回転、大小の当りを決定する。デジタルに3か7が出ると16ラウンドの大当りで、プラス2回の権利獲得(3回権利)となる。一方、デジタルに「□」が出た場合は、残念ながら1ラウンドの小当り(1回権利)。
(6)権利を獲得したら、右打ちで消化。盤面右の回転体と、下段アタッカー(レスキュー車がアタッカーになっている)の連動で出玉を稼ぐ。16R大当り時の出玉は2000発、1ラウンドの小当りなら130発となる。
(7)本機は「変則3回権利モノ」である。1桁デジタルに3,7が出れば3回権利だが、2、3回目の権利が大当りか小当りかによって、出玉は大きく変動する(バニーズタイプ)。
・最も嬉しいパターン…大当り⇒大当り⇒大当り(出玉:約6000発)
・最も悲しいパターン…大当り⇒小当り⇒小当り(出玉:約2200発)
・その他のパターン…大当り⇒小当り⇒大当り/大当り⇒大当り⇒小当り(出玉:約4100発)
※大小の振り分けは、表示上も内部的にも1/2となっている。
(8)2,3回目の権利時は、2ケタデジタルの確率が1/9から85/90にアップ(デジタル変動時間も7.5秒⇒5.5秒に短縮)。高確率でデジタルが揃うのだが、扉の拾いが悪いと権利中に玉減りしてしまう。その意味でも、扉への寄り調整をチェックする事が重要だった。
(止打ち攻略)
一定周期で動くハシゴ(「V」)の動きに合わせて「止打ち」する事で、V入賞率アップ及び出玉節約に繋がった。
通常時、2ケタデジタルの変動時間は約7.5秒。一方、Vが左右を往復する時間は6.5秒である。ヤクモノ内の玉の動きもほぼ一定なので、扉に拾われた玉がVに入るタイミングを逆算する事が出来た。
具体的には、Vが右端から左に動き始めた時にデジタルが回り始めれば、扉に拾われた玉がVに入り易くなる。このタイミングを実現するには、Vが右方向に動いている時、Vが玉の出口(左から2番目のブロック)に来た辺りで、数発打ち出せば良い。Vが右から左に動くスピードが遅い(タイミングを合わせ易い)事を利用した、効果的な手順である。