清運寺だより

ようこそいらっしゃいました。甲府市にある日蓮宗寺院の住職のブログです。日々の出来事、感想、行事などをご紹介します。

お寺には泊まれません。

2015-08-12 11:49:50 | Weblog

先日夜9時ごろ玄関のチャイムが鳴ってでたところ、ヒッチハイクで日本を旅しているという外人さんが泊めてほしいとのこと。「ノーマネー、ハングリー」なので一夜の宿をぜひお寺で借りたいのだそうです。

日本人が同じことを言ってきたのなら確実に不審者として通報されることになりますが、外国の方なので不審者なのか旅行者なのか判断が付きにくい。大変だなあと思うもののセキュリティの関係で素性のわからない人を泊めるわけにはいかない。ここでは泊まれないので甲府駅なら何とか夜を明かすことができるだろうからそこへ行ってみてはと勧めるのだが、もう疲れていて歩けないのでとなかなか引き下がらない。

泊められないならどこか別のお寺を紹介してという始末。食べ物を渡して隣の寺へ移動。そこでも泊められないことは明白なのであきらめてくれるだろうと思ったのだがそうはいかなかった。

結局別の案件で近所に来ていたパトカーのお巡りさんも加わってどうしたものかと協議。お寺では泊まれないけれど近くにいつも開いている教会があるのでそこで聞いてみてだめなら甲府駅の片隅で夜を明かしてもらうことで話がまとまりパトカーのお巡りさんに託して一見落着。

聞くところによると国籍はオランダで先週インドネシアから日本についてヒッチハイクをしているそうなのだが、どこへ行きたいという目的もないようだしお金もなく、荷物もほとんどない、野宿用のテントもなくあまりにも無謀で理解不能。(帰りの飛行機代も必要だし、道中無一文ということは考えにくいのだが)

結局私がうまく断れなかったために隣のお寺も巻き込んで迷惑をかけてしまいました。

相手は日本語が話せず、こちらも相手の言っていることは分かるのだけれどうまく英語で説明できない。

隣のお寺ではお盆に帰省していた大学生の娘さんが流暢な発音で英語を話すのにびっくり。

後で家人に聞くと私の英語は日本語の発音で英語の単語を羅列するだけで全く相手に伝わっていなかったよとのことでショック。

海外から来日される方にとってはお寺では無料で泊めてくれるという情報が流布しているのでしょうか。

確かに仏教の教え、慈悲の心でお迎えしたいところですが、今の時代は危険すぎて難しい。

これからもしかしたらこういうケースが今後増えてくるのかもしれない。

少なくとも英語で最低限の対応ができるようにならなければと痛感しました。

しかし、甲府駅のそばにはたくさんお寺があるのになぜうちへ来たんだろう、インターネットで調べたというのだが…謎です。

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八月の標語

2015-08-01 11:13:40 | 標語

今月の標語は「ご先祖さま いのちの源 掌を合わせれば 今が輝く」です。

ご先祖さまはいのちの源といわれてもピンとこないかもしれません。

でもよく考えてみてください。

自分がこの世に生まれるためには父母が必要です。そしてその父母にもまた両親がいる。

そうしてたどっていくと驚くほどの人数になります。

その一人でも欠ければ自分は存在できないのです。

今こうして自分が生きて輝いていられるのはたくさんのご先祖様のおかげ、そう考えればおもわず掌を合わせたくなります。

たくさんの人のおかげで生きていられることに感謝ですね。

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