このたび伝統文化資料室に、江戸期の職人屏風「甲冑師屏風」が新たに入りました。『七十一番職人歌合』を淵源とし、江戸期に盛行した職人絵屏風の一種で、川越・喜多院の「職人絵尽屏風」の構図をアレンジしたものです。稚気あふれる、古拙まことに愛すべきものと思います。
兜の威(おどし)の修理をする者
胴の背の総角(あげまき)を結ぶ者(これ、大変なんだよねぇ)
面頬(めんぼお)に漆を塗る者とその漆をとく者
鉄の部品に塗った漆下地を研ぐ者(研ぎ出し、というヤツですね)。
なぜか、川越の屏風には見えない、弓師もいます。
床の間には和歌の軸と文台が
ただいま伝統文化資料室で公開中です。