伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

木更津市郷土博物館 金のすずレポート

2013-05-26 17:46:30 | 博物館実習

博物館実習Ⅱの学外授業のバスツアーで、最初に「木更津市郷土博物館 金のすず」に行って来ました。

この博物館は昭和43年に開館した、県内でも歴史ある博物館です。もともとは千葉県立上総博物館という名前で県の博物館でしたが、平成20年からは市立博物館となったのです。

何故、金のすずという名前の博物館かというと、千葉県の史跡である金鈴塚古墳から金の鈴(金98%)が発掘されているからです。古代にほぼ純金の鈴が作れるなんて驚きですよね。
他にも金鈴塚古墳からは、大刀が約20本も発掘されています。こんなにたくさん発掘されるのは珍しいそうです。
馬具も数多く発掘されていて、馬の複製模型と共に展示されています。発掘された馬の骨を元に、骨の専門家が肉付けしたものなので、獣医側からしてみると「筋肉がなくて細い」そうです。

興味深い展示がたくさんある「木更津市郷土博物館 金のすず」は、
①木更津市が所蔵している書・洋画・日本画を順次展示する「書画の魅力」
②金鈴塚古墳から発掘された重要文化財を展示している「金鈴塚の輝き」
③旧石器時代から現在の木更津の歴史を紹介する「木更津の歴史」
④上総掘りの用具、海苔生産用具を紹介する「くらしの技術」
⑤江戸中期に造られた、上総地方で最大の民家を移築した「旧安西家住宅」
などがあります。

千葉県内で古い博物館ですが、おもしろさは新しい博物館に負けていません。
他の博物館では見られないものもたくさんあるので、興味を持った方は是非行ってみてください。

斎藤

本日我々四年生は、バスを貸し切って博物館巡りをしました。
最初に訪問したのは木更津市にある「木更津市郷土博物館きんのすず」です。
展示品は金鈴塚古墳から出土したものが多く展示されていました。
博物館の名前の由来でもある金鈴ですが、98%の金で出来ているとのことでした。素晴らしい展示品ですね。
この金鈴の他に私が興味を持ったのは馬の装飾品を飾るために作られた馬です。
この馬は発掘した馬の骨を元に復元されたものらしく、骨に肉付けをしただけなので脚がとても細かったのが印象的でした。
これらの他にも縄文土器やくらしの技術の発達の展示があり、とても見ごたえがあります。
また行くことがあれば見学してみたいと思っています。

中島

(「きみさらずタワー」に登っているのは穂積くん)

木更津郷土博物館 金のすずに行きました。ここは小高い丘の上にありまして、若干歩くのがきついです。
まず館内に入ると、来館した小学生からのお礼の言葉がたくさん紙に書いてあるのが貼ってあり、微笑ましくなりました。
下の階への移動は階段しかないので、お年寄りの方とかはきつそうだと思います。バリアフリーが今後の課題だと学芸員の方も言っておりました。お客様の年齢層が60歳以上の方が多い現在、博物館のバリアフリーはお客様を呼ぶ観点から見ても非常に大切なことだとわかりました。
収蔵庫と荷解き室に入れて貰ったのですが、かなり綺麗でした。収蔵庫を綺麗に保つのは難しいと思うのですごいと思います。
展示では、展示ケースが最新式ということで、照明はLEDを使っているため、明るく見やすいと感じました。
展示の見せ場として、馬に使う道具を、馬の台座を作りそれに取り付けて使用方法を見せるというのがあり、これが非常にわかりやすくすごいものだと思いました。物だけ見てもわからないようなのはこういう見せ方が良いとわかりました。
素人絵が地元の美術品ということで飾ってあったのですが、一区画を使うほどのものかはわかりませんでした。
展示を見ながら歩いて思ったのが、導線がわかりづらいということです。人が通る道は博物館には大事なことだと思うのでもう少しわかりやすくしたほうが良いと思いました。
しかしこの博物館は地元の郷土についてわかりやすく、良い展示を行っていると思うので、資金的に辛くてもバリアフリーに力を入れればお客様は増えそうだと私は思いました。

中村


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