伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

芥川龍之介研究年誌(庄司先生)

2008-05-30 21:52:20 | 庄司達也先生

 

日本伝統文化学科の先生方のご著書を紹介しています。

第2回は、庄司先生をはじめとする芥川龍之介研究の最先端の成果である、「芥川龍之介研究年誌②」です。2007年に創刊され、今回が第二号になります。このなかで庄司先生は、「開運!なんでも鑑定団」に出品された芥川龍之介の自筆原稿三篇分を直接精査し、写真版で紹介すると共に、さまざまの新見を述べておられます。たとえば、初めて入稿用原稿が確認された、「仙人」には、脱稿日が「(二三・七・四)」(大正4年7月23日)と記されていますが、これは他の作家の脱稿日から推して、大正5年のはずであり、芥川自身の誤記と考えられること、などです。作者の自筆といえども、いや、自筆なればこそかえって、誤謬からは逃れられない、というひとつの例になります。


山本先生の作品が見られます

2008-05-29 15:07:41 | 「非常勤」の先生方

 

今月発売された、『奥の細道、スケッチ紀行』(長谷川昇著、日本文化出版)に、山本久子先生(号、草心)が、『奥の細道』の芭蕉・曽良の句をお書きになっておられます。計三十四句。惹句に「芭蕉の句は名画のように美しい」とありますが、先生の書もまた、そのように感じられます。ご一読をお薦めします。