閉場式も終わった午後7時半、名残惜しげに正面玄関に集まって去ろうとしない人々を前に、歌舞伎座の山本徹支配人が最後の挨拶をし、そしてとうとう、正面の扉が閉じられました。あとにはため息と、拍手と、そして「ありがとう」の声が……
思えば高校2年生のころから無慮32年間、最近こそ皆勤というわけではなく、歌舞伎の授業の引率で一幕二幕を抜きで見るような体たらくですが、昔は初芝居の売り出しでこの小屋の前で夜を明かしたことなぞもあり、さまざまな思い出は尽きません。
とうとうこの日がやってきました。歌舞伎の聖地最後の日。閉場式のチケットははなから諦めておりましたが、小生同様、やはりその終焉を見届けたいという善男善女が引きも切らず押し寄せていました。
カウントダウンも最後の一日。
日本伝統文化学科2年の高橋真生さんが出演する太鼓衆一気「春爛漫 和太鼓コンサート」が、久々の晴天のもと、勝田台文化ホールで行われました。満席の大盛況のなか、全十曲、ほぼノンストップのパフォーマンスに圧倒されっぱなしでした。高橋さんも最年少ながら全力疾走で弾けておりました。これで夜の部もあるというすごさ!体力勝負ですね!
古書店で本を需めると、旧蔵者の蔵書印や献呈者の署名などが見られることがあります。昔は文庫蒐集をしていたので、時折そういった本に出会うことがありました。こちらは、2007年に亡くなった三谷邦明先生のお名の入った『本朝文粋註釈』(柿村重松)、演習で大事に使ってゆこうと思います。
卒業論文のアンケート締切は5月1日(土曜日)ですが、現在のところ、まだ2名しか提出されていません。卒論に取り組もうと考えている学生さんは、ぜひエントリーをしてください。また、どうしようかと考えている学生さんは、今月中にぜひ先生方に相談に行ってください。就職活動は大変でしょうが、卒論に取り組んだ学生さんからの朗報がいくつも届いています。ぜひ積極的に考えてみてください。
アンケートの回収袋は庄司先生の研究室前にあります。用紙もありますからすぐ記入できますよ。