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伝統文化★資料室

東京成徳大学・日本伝統文化学科の学生と教員が「伝統文化資料室」から、情報発信します!

日本伝統文化マイスター

2011-03-25 23:02:21 | 日本伝統文化マイスター

今年の日本伝統文化マイスターは、佐藤香織さんです。昨年の小川洋一さん同様、1名のみとなります。おめでとうございます。

以下、認定されたのは、

日本伝統文化マイスター 中級(5科目以上)

桐越大くん、田上佳和くん、鶴田裕也くん、渡邉亜梨沙さん、紺野隆史くん

日本伝統文化マイスター 初級(3科目以上)

王継剛くん、金子倫子さん、小脇由衣さん、樽見佳志郎くん、新倉健次郎くん、山崎賢寿くん、山崎公裕くん、遠藤郁恵さん、王恵明さん、上村いずみさん、佐藤祐子さん、鈴木貴子さん、羽富宏紀くん


日本伝統文化マイスターを目指そう!

2009-04-15 07:07:19 | 日本伝統文化マイスター

 

新年度が始まりましたが、いよいよ今年は、初の「日本伝統文化マイスター」が誕生します!指定された8科目のうち、3科目を履修すると「マイスター初級」、5科目を履修すると「マイスター中級」、8科目全部を履修すると、晴れて「日本伝統文化マイスター」の称号が与えられます。現時点では、7科目を履修済みの奥川茂樹君(4年生)がマイスターへの最短距離にいます。皆さんも、履修登録にあたって、下記の科目を履修して、マイスターに挑戦してみてください。

【現時点での有資格者】

新4年生 マイスター初級 19名 マイスター中級 4名
新3年生 マイスター初級 5名 マイスター中級 2名


千々石先生インタビュー(3)

2008-06-12 17:48:05 | 日本伝統文化マイスター

先生の好きなお花は何ですか?(木曽さんナイス質問)

私は「かきつばた」が好きです。紫の花、緑の葉、そして「あやめ」とはまた違ったたおやかさ、やさしさがあって、癒される感じですね。花だけ、葉だけを楽しむのでなく、花とともにある葉、葉とともにある花、ともに味わえるのが素晴らしいと思います。あと、水仙も好きですね。凛と咲く姿が美しいと思います。

学生さんには、「いけばな」からどんなことを学んでほしいですか?

いけばなというのは、彫刻のように無機質から形をつくりだすのではなく、花という自然の素材、自然の命をつかってそこから新しい造型を創造する「有から有」という流れを持つものです。花の持っている「いのち」、それを表現する「こころ」、この二つがむすびあうのが「いけばな」だと思います。花の命を活かせるかはその人の心次第。だとすれば、こうして花に親しむことは、命の大切さを学ぶことにもつながるのではないでしょうか。

大変面白いお話をお聞きすることができて何よりです。今後ともどうぞよろしくご指導のほどお願い申し上げます。


千々石先生インタビュー(2)

2008-06-12 17:30:44 | 日本伝統文化マイスター

こうして一年間、じっくりと「いけばな」を学べると言うことは、学生にとって得難い体験だと思いますが、更に、お免状も出ると言うことですね。

池坊ではまず、①入門、②初等科初伝、③中等科中伝、④高等科皆伝という四つの段階があり、これは半年の間にまとめて取得できます。そこから上は、教える方のがわになって、助教・脇教授・准教授・正教授・華督というふうに上がってゆきますが、これには長い年月がかかります(ちなみに、千々石先生は「准華督」です)。でも、お花の世界は、ほかの「道」もそうでしょうけれども、一生勉強ですよ。今月末にまた京都に行って、「立花新風体」という家元の建てられたスタイルに従って、これを大きな「枝物」でつくろうという試みに挑戦してきます。東京の支部でもお稽古や池坊東京花展(5月・松屋銀座)などの活動があります。教えていて学生さんから学ぶこともたくさんありますよ。


千々石先生インタビュー(1)

2008-06-12 17:12:59 | 日本伝統文化マイスター

千々石先生、お授業お疲れ様でございました。今年の受講生は23名ということで、過去最高とのことですが、大変ではございませんか?

授業中に皆さんの様子を見て回っているので、大丈夫です。生花よりも自由花は制約が少ないので、指導もそれぞれになって時間を要しますが、頑張ってやっています。

千々石先生が、最初に「いけばな」に出会われたのは、どのようなきっかけだったのですか。

子供の頃から野の花を瓶に挿したりするようなこともありましたが、直接のきっかけは、体をこわして入院した時、最初のうちは皆さん、花を持ってお見舞いに来てくださるんですが、三ヶ月目くらいになると、花が減ってきて・・・それで、他の患者の方の花まで「いいなぁ」と思うようになって、それなら、自分で花を活ければいいんだ、ということで、退院したらすぐ近所のいけばな教室に通うようになったんです。そうしましたら、たまたま同郷の先生とお知り合いになって、本格的にやるのなら、こういうところがあるよ、ということで、京都の池坊中央研修学院へ通うようになって・・・いまでも年数回は、京都に通って生徒さんをやっているんですよ。

その後、東京の池坊お茶の水学院でも教えていましたが、大学から要請を受けまして、家元のご許可を得て、東京成徳大学で教えるようになりました。


山本先生インタビュー(3)

2008-05-28 07:39:03 | 日本伝統文化マイスター

大変よくわかりました。最後に、「書道」の魅力を知ってもらう上で、何か考えていらっしゃることはおありでしょうか。

短期大学の方では、現在、「実用書道」と「古典研究」を教えていますが、最近は「篆刻」を取り上げています。これも「篆書」を知ると言うことと同時に、彫刻の要素もあってとても面白いですね。日常の中で実際に書道を使う機会というのは、のし袋や芳名録ぐらいしかないように思われますが、生活の中で、もっと「書」や「文字」が意識されるようになるといいですね。「書の魅力」を伝えるために、今後いっそう工夫していきたいと思っています。

一年間の授業を通じて、「書」に目覚める学生も多いと思います。「日本伝統文化マイスター」の科目として大いに勧めて参りますので、今後ともどうぞよろしくご指導下さい。本日はどうもありがとうございました。


山本先生インタビュー(2)

2008-05-28 07:11:58 | 日本伝統文化マイスター

なるほど、いわば上條先生の「おっかけ」から入られたのですね(笑)。それでは、先生にとって、書の魅力とは何でしょうか。

書は、もちろん文字そのものに意味があるわけですが、その線や形を、空間の中にどう配置するか、という、抽象芸術としてのおもしろさがあります。漢字でいえば、篆書・隷書・楷書・行書・草書の五體(ごたい)それぞれの構造性があり、また仮名には、日本独自の味わいがあります。それらが、単なる記号ではなく、意味を持っているところに、表現者としての思いを込めることができます。

学生さんにも、まず書道を通して、「文字」をよく知ってもらいたいと思います。古典を忠実に臨書(りんしょ)して、「五體」の持ち味、そして書風が違うことによるおもしろさを知ってほしいですね。また、どんな道具で、どんな素材に書くか、というのも大事なことで、なるべくいろいろな紙を用意して、体験をしてもらっています。「書道・書道史Ⅰ、Ⅱ」は教員免許のために必要な科目でもありますけれども、一人でも多くの学生さんが、「書」の魅力に触れてくれることを願っています。


山本先生インタビュー(1)

2008-05-28 06:28:23 | 日本伝統文化マイスター

 

お忙しい所ありがとうございます。短期大学でもご一緒でしたが、改めてお話をするのは初めてかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。まずは、先生と「書」との出会いを教えていただければと存じます。

山本です。私はもともと絵が好きで、絵描きになりたいと思っていたのですが、東京教育大学の付属中学校時代に、上條信山先生(書家、1907~1997)に出会って、書の魅力にとりつかれたのがきっかけです。その後、高校を経て、先生が東京教育大学の先生になられたので、私もあとを慕って、先生についていきました。「信山バリ」と言われる雄渾(ゆうこん)な書が大好きです。短期大学の樋口信夫(玄山)先生と同門になります。専門は漢字で、楷書に近い行書が中心になります。