麗しの青林檎 -Marine & Silk-

AN OLD & A NEW MAC A NEW LEGEND ~だって俺、MACだもん~

QuickTimeでピッチを変えずにスピードダウン再生

2005年11月15日 | 雑記
 ギターキッズにとってギターの早弾きというのはやはりそれなりに憧れのものであり、そもそも早弾きをウリにしていないギタリストであってもギター初心者にとってプロギタリストのギタープレイはやはりそこそこ速くて聞き取りにくかったりするもの。一生懸命聖飢魔IIのコピーに励んでいたちょいと(かなり)前には、私も相当耳コピーでの挫折を味わったものです。ってかタブ譜持ってても激ムズすぎてやはりコピー出来ないんですが(爆)、タブ譜の他にも更にオーディオ等で「ゆっくり再生」が可能ならもう少し楽にコピー出来るのになぁと当時思っておりました。その時分にもKORGZOOMといったシンセ・エフェクターメーカーから再生速度を変えられる機器というのは販売されていたように記憶しておりますが、やはりそれらも高値、もとい高嶺の華という奴でなかなか購入までには至らず(ってかバンドをやってるとどうしてもスタジオ代だとか他のことに消えてしまうのですよね)、しかたなく何かの乾電池の残量が無くなりかけると嬉々としてテープレコーダーに突っ込んだりしてなんとか遅い再生を試みたりしたものです。もちろん再生速度に比例してピッチも下がるのでチューニングもそれに合わせて直すわけですが、直している間に電池が完全に切れてしまうということもまた、当時お決まりのパターンでありました(苦笑+涙)。

 まぁとにかく、「(できればピッチを変えること無く)曲の再生速度を自由に変える(遅くする)」という芸当は長年に渡り私の憧れというか夢とでもいったところがあったのですが、PCだのMacだのを所有しているという現在のこの恵まれた環境ならばそのくらいのこともしかしたら特にお金をかけなくても今では出来るんじゃなかろうかとふと気づいたのがつい最近。そこでちょっと調べてみたら、その手のフリーソフトはやはり存在しておりました。んが、Windows用だったりMacOS9用だったりして、OSX用でお手頃なソフトは海外のシェアウェアくらいしか無いようです(例えば「 Amadeus II」というソフトでは出来るみたいです)。海外シェアウェアは支払いがカードってのがネックなんですよねぇ(個人情報漏洩事件なんかがあったりもしましたし)。ケチな野郎だとお思いでしょうが、そもそもいずれはUSBインターフェイスなんかを購入する気でおりますから、それに付属するソフトなんかでそーいうことは多分可能だと思うわけです。Logic Expressあたりもいずれ買いたいと思ってますし(その前にGaragebandやLogicがちゃんと動作させられるようにG4のCPUアップグレードカードを買わねばならないので相当先の話になってしまうんですが)。まぁ単純に、WinやOS9では出来るのにOSXで出来ないってのが悔しいなと。

 ということで何かフリーでよさげなソフトは無いものだろうかと探している最中に、もしかして…と頭をよぎったのがQuickTime。以前「音楽の再生中に早送りボタン(再生の右隣にあるボタン)を押しっぱなしにするとピッチが変わること無く早送り再生が可能」ということに気づいて以来、再生時に意味も無く早送りしたりなんかしてそれなりに楽しんだりしていたんですが、「早回しだけでなく遅回しが可能ならいいのになぁ…うん?早回しが出来るのならどっかに遅回しの設定があったりなんかしちゃうかも!」と思ってメニューバーをひたすらプルダウンしていたらなんとビックリ、「ウインドウ→A/Vコントロールを表示(もしくはコマンドキー+K)」で出て来た画面にばっちりあるじゃあ~りませんか!



 「再生速度」の部分を見て分かる通り遅回しの方は早送りのように3倍とまではいきませんが、それでもバーを目一杯左にすればかなり遅くなります。嬉しくなってサルのように聖飢魔IIの各曲を(ギターソロ部だけ)聞きまくってしまいました。いやーこれほんとめちゃめちゃ楽しいです(なお、左いっぱいよりほんのちょっとだけバーを右に寄せると音楽として聞きやすいテンポになる気がします。私の感覚では、ですが)。もちろん知ってる人はとっくに知ってた機能なんだろうと思いますが、Macユーザーにとって非常に身近な存在であるQuickTime(しかもプロキー無し)でこんなことまで出来たなんて…というのと、調べて分かったのではなく自分で発見したというのでやたら大興奮してしまいました。ただ、QuickTime遅回しで聞いてもルーク篁のギターソロ(「Living Legend」所収の「REVOLUTION HAS COME」等)はやっぱり速過ぎてよく聞き取れない(それ以前に指が動かない)というオチが待っていたりしちゃうわけですが…(爆)。


#確認していませんが、もしかするとQuickTime7以降からの機能なのかもしれません。

#その後「Amazing Slow Downer」という海外シェアウェアがあることも知りました。ちょっと試してみたところQuickTimeよりきめ細かい設定ができるようですが、お金を払わないと楽曲の1/4までしか聞けないようです。「Garageband等に一度曲のデータをコピーし、ギターソロ部(など、自分の聞きたい部分)+残り3/4相当部分だけをあらかじめ切り取ったファイルを作っておく」というめんどくさい小技を使えば無料のまま楽しめそうではありますが、私としては気軽にピッチそのままの遅回し再生が出来ればそれで満足だったのでやはりQuickTimeばんざーいといったところです。

<追記>
 やはりQuickTime7からの機能のようです。トラックバック頂いた「MyCometG3」さんの「再生速度と音程」という記事をご参照下さい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (oamia)
2005-11-15 16:02:00
とてもありがたい情報です!僕もギターやっているので、今後使い倒します!とっても嬉しい情報でした!
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どうもありがとうございます (SeireiK)
2005-11-16 04:16:20
こちらこそどうもはじめまして。わざわざコメントありがとうございます^^。

音の善し悪しだとか聞き取りやすさだとか細かいことをあまり気にしないのであればホントお手軽に遅回しできちゃいますのでガンガン使い倒して弾きまくっちゃって下さい!
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